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【海外生活】元帰国子女が駐妻になって思ったこと①

こんにちは、claraです。

今日は元帰国子女である私が駐妻になって思ったことについて。
私が元帰国子女ということは私の母も元駐妻。
つまり私は駐妻2世。

駐妻2世として、母が香港, イギリスで駐妻だったころ(90-00年代)と直近の私がアメリカ西海岸駐妻だったころの比較を少しばかりできたらと思います。

同じ会社の駐在員家族との関係

私は元帰国子女で、結婚・長男の出産を経て、20代後半でアメリカのサンフランシスコ・ベイエリアに住む駐妻となりました。

母が香港に駐在をしていたころ、同じ高層マンション内に住む駐妻が集まる「奥様会」だあったと聞いています。私が駐妻になると決まってからネットで情報を調べだすと「駐妻ヒエラルキー」なるものがあるらしいと聞いて驚いていたら、当時は本当にあったと母から聞いてさらに驚いた記憶がありました。

「駐妻ヒエラルキー」の情報を手にビクビクしながら、はじめて臨んだ夫の会社の駐在員家族とのBBQ。夫の会社の社風なのか、カリフォルニアという土地柄なのか、時代が変わったからなのか、「あれ!思ってたのと全然ちがう!」という印象でした笑

先輩奥さまはみなさんとてもフレンドリーでヒエラルキーなんてものはなく、すぐに仲良くなりました。自分よりも少し年上のお兄さんお姉さんに可愛がってもらって息子も日本人のお友達ができてとても嬉しそうでした。「困ったことがあったらいつでも言ってね!」「今度はぱぱたち抜きでランチでも行こう!」と先輩奥さまのみなさんに言っていただけて渡米して間もなかった私はものすごく救われました。

渡米して2か月後のサンクスギビング(Thanksgiving)休暇で同じ会社の駐在員5家族一緒にデスバレー国立公園に行ったことはとても良い思い出です。その後も3年連続同じ駐在員家族のみなさんとサンクスギビング休暇中に旅行に行くほど仲が良くなりました。

夫はコミュニケーション能力に長けており、周りとの関係が良好で、妻の私から見ていても若いながらも社内でとても頼りにされている印象でした。ここまで家族ぐるみで仲良くなることができたのは夫が単身赴任中に先に良い人間関係を構築してくれていたからだったのかなと今では思います。

インターネット・SNSの発展

先程「私が駐妻になると決まってからネットで情報を調べだすと…」と書きましたが、母が駐妻だったころはインターネットもSNSも存在していません。

今はGoogleやインスタグラムで「#駐妻」「#海外生活」「#アメリカ生活」等検索するだけで簡単に写真つきの情報が出てきてしまう時代。母の時代に駐在生活を送っていたら今よりも遥かに手に入る情報は少なかったと思います。頼れる情報といえば日系スーパーに置いてあるその地の日系新聞、あとは駐妻ネットワークの口伝てで伝わる情報くらいではないでしょうか。

当時、日本にいる家族とのやりとりはFAXと手紙が多かったです。高い国際電話を使っていたのは誕生日等本当に稀でした。両親は海外生活を長くして家族と離れてそれこそ「孤独」だっただろうと思います。日本のテレビを見るには契約していた衛星放送の限られた番組のみ、たまに日本のアニメやドラマをVHSに録画したものを祖父母に送ってもらって見ていました。車で出かけるにも父が運転、母が隣の助手席で紙の地図を広げて道案内をしていました。

今となってはLineですぐに日本の家族と連絡が取れたり、無料のビデオ電話ができたり、Netflix等で見たいものがすぐに見られたり、Google Mapがあれば誰でもどこへでも行けてしまったり…。当時の私たちからしたら本当に考えられないほど便利な世の中になっています。

この両親の苦労を知っていたので、今の生活でブーブー言ってられないよなと思っていました。

現地の言語が話せる=孤独を感じない訳ではない

香港のインターナショナル・スクールやイギリスの現地校で英語教育を受けていた私はアメリカに行っても英語は問題ないだろうと思っていました。

しかし、私が話すのは「イギリス英語」。ハンバーガーを注文するのにラテン系の若い店員さんに「ハンバーガーにトマトを入れてください」と言っても通じず(アメリカ英語のトマトの発音とイギリス英語の発音はちがうため)、トマトなしでハンバーガーが出てきたときはさすがの私もショックでした。

「現地の言語を話せないから現地で孤独を感じる」と思う方が多いと思いますが、孤独を感じる要因は言語だけではないと元帰国子女の私は思います。たしかにその土地の言葉を話す・理解することができることで少しは楽・スムーズに進む部分はあると思いますが、移民大国のアメリカに来てみて言語はあくまで「ツール」だと改めて感じました。

人生においてもやはり「経験」や「行動すること」に勝ることはない気がします。周りを見ていても「経験が豊富なひと」「行動するひと」はやっぱり内側から輝いていますし、いつまでも若々しく、何よりひとが周りに集まってくる気がします。

母は手先がとても器用でイギリス駐在時代にガーデニング・フラワーアレンジの本場イギリスでフラワーアレンジを学び、早朝にフラワーマーケットに花材を買いに行って、家にお友達や生徒さんを招いてフラワーアレンジを教えていました。「海外で生活しているとみんな孤独を感じることが多いからそういうみんなが集まれる場所を作りたかったんだよね」そう母は後に話してくれました。

私は渡米して割とすぐに次男を妊娠し、妊娠中そして産後しばらくしてからも引きこもりがちでした。「新しい環境に早く慣れなきゃ!」「せっかくアメリカに住んでいるんだから!」「海外生活は今回がはじめてじゃないんだから!私は元帰国子女なんだから!」と自分を奮い立たせていた毎日でしたが身体やメンタルが頭についていかなくて本当に辛かったです。渡米してすぐは車も運転できなかったため、行動範囲も狭く、出かけないから交友関係も広がず、文字通り「孤独」でした。

私は妊娠中にSNSを通してカリフォルニアでアイシングクッキーやお菓子作り、ビーガンのお菓子にカラーコーディネートの先生等をご自宅に招いてワークショップを開催しているワークショップ・コーディネーターの日本人駐妻の方に出会いました。私は次男を出産して4ヶ月経った頃からboysを2人連れて車を運転して素敵なワークショップの数々に参加させていただきました。そこでお家でもできるちょっとしたスキルの習得とともに他の駐妻さんと出会って交友関係がどんどん広がりました。

こちらのワークショップに参加してから私の「行動する勇気」がどんどん養われていったと思います。後に地元のオーケストラに入団をするくらいに。

駐妻になったばかり、これから駐妻になられる方には声を大にして言いたいです。少しずつでも何か行動に起こしてみてください、行動しているうちに必ず道は開けます。


いかがでしたでしょうか。
他にも書けそうなことがあるのでシリーズ化してみようと思います。

みなさまにこちらの記事を少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます♡



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