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【海外生活】駐妻になって出会った「Pay It Forward」という考え方
こんにちは、claraです。
今日はひさしぶりに駐妻時代のお話を。
はじめての海外出産
アメリカでの妊娠・出産
私は次男をアメリカで出産しました。
長男は日本で出産していたので、妊娠〜出産〜産後の一通りの流れは分かっていても、やっぱり実家等すぐに頼れる家族が近くにいなくてより孤独を感じるのが海外での出産。
日本とアメリカで医療制度が違ったり、勝手が異なることがあったりと、戸惑うこともたくさんありましたが、私は海外で妊娠・出産の経験をして、本当に周りに恵まれていると感じました。
(アメリカでの妊娠出産についてはいずれ記事でまとめることができればと思っておりますので、詳しくはまた改めて。)
「Pay It Forward」とは
タイトルにもある「Pay It Forward」について。
私はアメリカに来てはじめて聞いた言葉でした。
「Pay It Forward」(「Pay Forward」とも)とは、誰かにいただいたご恩をまた別の誰かに贈ることで「ご恩を繋いでいく」ということ。調べてみると、日本語でも「恩送り」と言う似た言葉があるみたいです。
私がいただいたご恩
私は次男を出産後、日本人のお友達家族から素敵なご恩を受け取りました。
彼女との出会いのきっかけはSNS。
彼女がはじめての妊娠・出産ということでとある日本人の掲示板にアドバイスを求める投稿をしていました。その投稿をたまたま見た私はどうやら私と同じように旦那さんの仕事の関係で渡米して数ヶ月、さらに同じ街に住んでいるということで彼女に個別でメッセージを送り、家族同士で近所のカフェで会ったことがはじまりでした。私たちの出身地や年齢も近く、すぐに意気投合しました。彼女は私が渡米してはじめてできた日本人のお友達でした。
そんな彼女は私よりも1ヶ月先に第1子を出産、私が産後1週間経った頃に旦那さんと娘さんと一緒に自宅に会いに来てくれました。
日本の産後の手厚い入院生活と違い、アメリカは出産してわずか48時間で退院、産後身体が回復していないうちに自宅に返されてしまいます。息子は予定よりも2週間早く生まれたので、日本からの手も間に合わず、夫は育休直前の在宅勤務中の頃でした。
そのときに彼女が準備して差し入れしてくれたのが、私たち4人家族分のたくさんのお食事。
手作りのハンバーグの煮込みに冷凍用のハンバーグ、チャプチェにチキンのトマト煮、豚汁… さらにはフルーツの盛り合わせに美味しい菓子パンの数々。
当時、彼女自身も出産して1ヶ月ほどで、慣れない育児をする中で、こんなにもたくさんの手作り料理を用意していただいてすごく恐縮してしまいました。
まさかという展開で驚きを隠せずにいましたが、ものすごく心が温かくなり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
彼女たちが帰ったあとにお礼とともに「今度ぜひお礼をさせてね!」とlineで言うと、彼女からすぐに返信がありました。
「私も先輩ままが差し入れしてくれてすごく嬉しくて。その方がPay It Forwardだから!と言っていて!なので、お礼なんていらないのよ、何かの機会にForwardしてあげて!」と。
「Pay It Forward、か…」
私はこのときはじめてこの素敵な概念を知り、彼女の返信を読んでまたさらに心にポッと温かく火が灯った気がしました。
その後、私たち家族は数日に渡って、アメリカで素敵なお友達家族とと出会うことができたご縁への感謝の気持ちを噛み締めながら、彼女が準備してくれたお食事をありがたくいただきました。
日本のお礼文化
日本には「つるの恩返し」という古くから伝わる民話があるように誰かに何かをしていただいたときに「お礼をする」「ご恩をお返しする」というすばらしい文化があります。
たとえば出産時等にいただくお祝いに対する「内祝い」があったり、その「内祝い」は「半返し」でお返しすることが良いとされるマナーがあったりするほど。今は若い世代を中心に段々と贈り物をする機会は減ってきていますが、日本では他にもいろいろな機会に贈り物をする際に「お熨斗紙」をかけて贈る習慣もありますよね。
私も長い間、海外で生活をしていましたが、「お礼」は「なるべく早く」「しっかりする」という母の教えの元、育ったので自分の中でもその文化は深く根付いている気がします。イギリスに住んでいた頃は友達にも「Thank You Card」をよく書いていました。
そんな中、アメリカで出会った「Pay It Forward」は私にとっては新しい考え方。
日本では「ご恩」は受け取った方に「お返し」することが常かと思いますが、「Pay It Forward」では「ご恩」をまた別の方に「送る」ことで善意の連鎖の輪が広がるのです…。
「Pay It Forward」に出会ってから私もいつか「Pay It Forwardだよ! だからお礼なんていらない、誰かにForwardしてあげて!」とお友達のようにかっこよく言ってみたいものです。
過去にも駐妻時代の記事書いています。
もしよければ覗いてみてください!
いかがでしたでしょうか。
もしよければみなさんも「Pay It Forward」という考え方を生活に取り入れてみたらいかがでしょう。
まだまだライターとしては駆け出しですが、もしよければ「スキ」や「フォロー」をいただけたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございます♡