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元帰国子女が「いいよね、帰国子女は」と言われて思うこと

こんにちは、claraです。

今日は帰国子女の目線でのお話。

タイトルは私が20年弱前に日本に本帰国してから、よくかけられた言葉。
当時の私の人生の大半を占める海外生活を簡単な言葉で片付けられた気がして、言われるたびに悲しい気持ちになりました。

「英語話せるの!すごい!」「何か英語で話してみて」
こちらも私が「帰国子女」だと分かるとよくかけられた言葉。
どれも私が「帰国子女」だということがばれなければ、かけられることはない言葉です。

今は「駐妻」「留妻」という言葉を分かりやすさ重視でnoteで使ってはいますが、私はそもそもこの「帰国子女」という言葉もあまり好きではなかったです。私は、私なのにって。

傍から見たら「帰国子女」といえば「海外で生活をしていた」「英語(母国語以外の言語)が話せる」というところしか見えていないためにかけられる言葉だということはよく分かります。「英語」という母国語以外の言語が話せるようになるまで、どれだけの苦労が伴っているのか、もっともっといろんなひとに知っていただけたら、思います。


帰国子女の声

私は現在、アメリカ東海岸で5歳と2歳のboysを育てています。

Boysはこの先私たち家族が日本に本帰国をすると私や夫と同じ「帰国子女」と呼ばれるようになります。

「帰国子女」とは、両親の仕事の関係で海外で生活をしてきた子供たちのこと。「留学」「ワーホリ」等と違って、「自分の意志とは関係なく」、海外で生活をしてきた子供たちです。

そんな「帰国子女」ですが、海外生活をしていた年齢によって①後に海外での生活を好きか嫌いかになるか、②英語(母国語以外の言語)の習得で苦労をするか苦労しないかが変わってくると感じています。

私は2歳から12年間連続して香港とイギリスに住んでいました。
そのため、①海外での生活が好き、②英語の習得に比較的苦労はしていない方(私が中学受験をした頃の話は除きます)だと思います。

たくさん出会ってきた帰国子女の友達に話を聞いてもみんな海外生活について思ったこと・感じたことがちがうんだなと大人になってから昔話をして気がつきます。

今後について

海外駐在が昔ほど珍しくなくなっている今、「帰国子女」や「元帰国子女」と呼ばれる子供たちの数もどんどん増えています。

ご家庭によって海外生活でどのように工夫をしてきたか、どのような苦労をしてきたのか、本当に様々だと思います。そういったブラックボックスの部分を知らずに「いいよね、帰国子女は」という言葉で海外生活の思い出や苦労が片付けられてしまうことがなくなればいいなと切に願っています。

将来帰国子女になるboysの母でもあり、元帰国子女の私だからこそ、様々な帰国子女たちの声を何かの形で今後お届けできたら、なんて今、パソコンを打ちながら思いはじめました。

こちらのお話、続編をそのうち書きます。


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