見出し画像

マレーシア旅行3日目-ツアーガイド選びは慎重に!-

2日目の続き。


今回の旅行は初めてのマレーシア、初めてのクアラルンプールだったので。

有名どころの名所に一通りは行っておきたいなと、クアラルンプールをまわるツアーに申し込むことにした。

そして私はこのツアーに関して、それはもうめちゃくちゃ念入りに下調べをした。



なにしろ去年、上高地でツアーガイドを2時間2万円も払って雇ったのに、まさかの新人ガイドに当たり。

解説の内容も薄ければプロ意識も低く、本当にお金を無駄にした!という苦い経験があったから。

この時も下調べはしていて、ツアー会社の口コミは良かったのだけれど、後から考えるとあれは別のベテランガイド達の評価だったんだなぁ。



同じ轍は踏むまいと、今回は念入りにいろんなツアーのサイトやGoogleMapの口コミをくまなく読み込んだ。

大事なのはどこのツアー会社か、ではなく
「誰に」
ガイドしてもらったかというリアルな情報。

評価の高いガイドさんだと、「○○さんのガイドは素晴らしかった!」など名指しで褒められることも多いので、重点的に名前が出てる人をチェックした。

そうすると、日本人ガイドに関してはそもそも情報量が少なく、かつ評価がとくに高そうなツアー会社もガイドさんも見当たらず。
(現地ガイドの日本語が下手、などネガティブ情報はあった)

しかたないので、口コミ情報が圧倒的に多い英語のガイドさんを探すことに。


私なりのチェックポイント

・口コミ投稿の時期がバラけている
・リアルなエピソードが載っている
・文章にそれなりのボリュームがあり、気持ちがこもっている

Google Mapにおいては
・口コミをしている人達が、他のところにも複数口コミを書いている
・写真も投稿されている
・(できれば)複数の国の人が口コミを書いている


目を皿のようにして、大量の口コミを読み漁った結果、この人良さそう!という男性ガイドさんをGoogle Mapでついに見つけた。

いろんな国の人がいろんな言語で、彼は知識が豊富、英語も上手、効率よく観光できたのでお値段以上の価値があった、と褒めていて、結構経験もありそうなガイドさん。

彼のツアー会社のサイトを見ると、Eメールでもコンタクトはとれるが、基本的には電話番号から連絡して欲しいようなアピールを感じた。

WhatsAppからその番号に問い合わせ連絡をしたら、1分で即レスが来て驚いたが、返事をくれたのは、皆が口コミで褒めていたガイドさん本人とのこと。

たぶん一人で会社をやってるのかな?

値段やツアー内容に関する交渉をして、まぁまぁ信用できそうと感じたので、彼にプライベートツアーをお願いすることにした。

ツアー内容は、約6時間かけてクアラルンプール市内と郊外の名所を回り、お値段880リンギット(約26,400円)。

安くはないが、車を1台貸し切りガイドさん付きでみっちり回るならこんなもんかなと思った。

このガイドさんはとにかく熱心で、ツアー当日までマレーシアの色んな旅情報をWhatsAppでこまめに送ってきてくれたので、安心できた。


エアビーの部屋(30階)から見える夜景


そして当日、約束の時間より少し早めに迎えに来てくれたガイドさん。

最初はマレー系の方なのかな?と思ってたが、彼のお父さんはパキスタン人とのことだった。

英語はマレーシア訛りがあるが、ほぼほぼ聞き取れる感じ。

私達の旅行中はちょうどラマダンだったので、イスラム教徒の彼は当然断食しており、朝から日没までご飯も食べないし水も飲まないとのことだった。

そんなので体力がもつか心配したが、「大丈夫!むしろダイエットになって断食は身体にいいんだ!」と笑い飛ばしていた。

GoogleMapを使うために彼はケータイを運転席でセッティングしてたが、待ち受け画面が家族写真(お子さん2人と奥さんが一緒)だったのも、私にとっては好印象。

海外で個人ガイドにお願いするので、警戒心は強めモードだが、口コミの評価と今までのWhatsAppでのやりとり、そして実際に会った彼の雰囲気から判断して、まぁ信頼できそうだなと私は感じた。

全員で車に乗り込み、いざ出発!



天后宮(Thean Hou Temple)


クアラルンプール最大規模の中国寺院

カラフルで豪華な作りの寺院で、そこそこ見ごたえはあったかな。

中国系の若い男性が、土下座を何回も繰り返して熱心に祈ってるのが印象的だった。

よっぽど叶えたい強い願いがあるんだなぁ、叶うといいねぇ、と思いながら私は横で眺めていた。


ISTANA NEGARA(マレーシア国王の王宮)

マレーシアは日差しが強くて屋外が暑すぎて、王宮前の広場を少し歩くだけでバテてしまう。

中には入れないので、立派な門を見るだけ

ちなみにこの門の両サイドに衛兵の人がいて、微動だにしないのはもちろんなんだけど。

ずっと馬に乗ってる衛兵も2人いて、馬もほぼ動かないのには驚いた!

バッキンガム宮殿とかでも確かに同じようなスタイルではあったけど、こんな灼熱地獄なマレーシアで馬も動かずに立っておけというのは、過酷さが違うよねぇ…と馬に同情してしまったわ。


The Federal Territory Mosque

ガイドさん曰く、クアラルンプール市内で最大のモスク。

モスクに入るには、男性は短パンNG、女性は肌も髪も隠す必要あり。

ここでは観光客用の服を、玄関で無料でかしてくれる。

マレーシアをよく知ってる友達は、こういうレンタルのものは汗臭かったり汚れてることもあるから、自分のスカーフを持参すべしと教えてくれたが。

このモスクに関しては、全て毎回洗濯してるとのことで、確かに洗いざらしな感じで清潔だった。

2023年4月からレンタル有料化

ただ、着替えゾーンにこの張り紙がしてあって、私たちはギリギリ3月に訪問したので無料レンタルできたが、4/1から有料になるとのこと。

まぁこれだけの衣装をそろえて毎回洗濯もするなら、お金をとるのも当然だなと思った。

そして私と母はレンタルしたローブに着替えたが、娘達はそのままの格好で大丈夫らしい。

入口の階段で、モスクの女性ガイドさんと


お祈りの時間ではないので、中には誰もいない


1階の中心部で男性はお祈りし、女性はこの扇風機より後ろのゾーンか、2階エリアで祈るとのこと。

実際にどんな風にお祈りするのか、ガイドさんに見せてもらったら。

膝を伸ばしておじぎ→おでこと鼻を床につけて土下座を何回も繰り返す、という動きをしていて、ヨガの太陽礼拝とかなり似た動きで驚いた。

太陽礼拝って、本当に礼拝するときの動きだったのか!

今までお祈りというのは静的なものかと思ってたけど、実際に見てみたら祈りのイメージが変わった。

ガイドさんも、毎日ヨガをしてるようなものだから、祈りはエクササイズと一緒で健康にいいんだと教えてくれた。

 

ここで写真を撮るとき、私と母は最初に合掌のポーズをしていたのだが。

ガイドさんが、
我々は祈る時にそういうポーズをしない。
両手の手のひらを上に向けて、上から注いでくるものを受け取るようなポーズをするんだ。
と教えてくれた。

普段なかなか知る機会のない、こういう宗教や文化について教えてもらえるのは、なかなか興味深い。



さて、この後はクアラルンプールを出て、バトゥ洞窟という有名なスポットへ向かうことに。

車で30分くらいかかるところなのだが、道中で次女がトイレに行きたいと言い出した。

すでに市外のさびれたエリアに出てて、トイレを借りれそうなホテルやお店もない。

ガイドさんがガソリンスタンドならトイレが使えるよ、と車をとめてくれたのだが。

こういうところのトイレ…洋式しか使えない次女が使えるかしら…とドキドキしながらドアを開けたら。

やっぱり和式だよね!
しかも水を流すのも手動な感じかぁ。

想像よりは清潔だったが、和式トイレに慣れてない次女は、ここじゃおしっこできない!!と断固拒否。

しかたないので、私がスクワットした状態で20kgある次女をかかえて、どうにかこうにかトイレを済ませた。

最後の方は私も脚がプルプルしてきてキツかったが、普段筋トレをしといて本当によかったと思った瞬間だった。


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?