ちょこはち中毒続出!夏を締めくくる『ちょこフェス!』開催。
蝉の声が遠くなり、空が段々と高くなる。大型フェスも次々に終わりを迎え、季節は秋へと移ろっていく。少しずつ肌寒さを感じるようになってきたが、8月24日(水)に渋谷TAKEOFF7で開催された『ちょこフェス!』は熱気で溢れていた。8月24、25日と2日間に渡って行われるイベントで“chocol8 syndrome(通称=ちょこはち)”にゆかりある面々が顔をそろえた。転換時にMCを務めたのは、お笑いコンビの“コミックモンスター”。コミカルなトークを繰り出す二人に、会場は常時アットホームな空気が漂う。その中でも、イベント主催の“ちょこはち”はしっかりと存在感を示していた。
照明がおちSEが流れ始めると、会場からは自然とクラップが響いた。本日の主役の登場を、まだかまだか待ちわびていることが伝わってくる。メンバーの登場に、会場には歓声が響いた。アイコンタクトをとって呼吸を合わせると、パーティータイムの幕開けだ。
クロちゃん(Ba.)と奏(Dr.)の掛け合いで始まったのは『硝子のビート』。イントロではベースとドラムの音しか存在していないのだが、既に世界ができあがっていた。それに重なるしゃおん(Vo.)の声が、より観客を“ちょこ8ワールド”に引き込んでいく。サビでは、飛んで跳ねてと会場全体が揺れ、最初からクライマックス状態だ。間髪入れずに『ADULTY 少年少女』へと繋がっていく。ザ・パリピといった感じの踊れるサウンドは、まさしく“おしゃかわロック”そのもの。歌姫しゃおんの力強いハイトーンボイスの魔力も最大限に発揮されていた。
続いて演奏されたのは、『エウロパ』というアルバムにも未収録の新曲で、しゃおんが好きな“エウロパ”という惑星に思いを馳せたミディアムテンポなナンバー。オルゴールのような打ち込みは、空からこぼれる星のカケラのよう。その星屑に耳を澄ましていると他の楽器がいっきになだれ込み、宇宙が一気に広がっていく。今を生きる命すべてに向けた壮大なバラードは飛び跳ねて盛り上がるような曲ではないのだが、最高にエモーショナルで心が揺さぶられた。
しっとりした時間もつかの間、しゃおんの「ドラムかもん!」の声によりビートの聴いたアップテンポなリズムが鳴る。導きだされたのは、『つらまろのきわみ』。人生においてのつらまろ(最上級のつらさ)を、アップチューンで叫んで昇華するような曲で毒々しさが癖になる。「つらまろのきわみ!」のコール&レスポンスに会場は沸き、各々のフラストレーションを発散した。ラストを飾ったのは、決めポーズで始まる『ストロボ』だ。「その先へ…」と七色の光の中で歌う姿は、とても希望に満ち溢れていた。最後には会場全体で大合唱をし、大団円となった。
堂々たるパフォーマンスをして彼らはステージを去ったのだが、MCが入る隙を与えぬ間にアンコールとなる。披露されたのは『閃光ON AIR』。歌謡曲のようなノスタルジックな曲で、夏空がよく似合う。ベースのスラップ、ギターのカッティングなど所々に入るソロが洒落たスパイスになっていた。合計6曲をパフォーマンスし、“ちょこフェス!”1日目を締めくくったのだ。
MCでしゃおんは、10月に行われるワンマンライブをお客さんでパンパンにしたいと語っていた。全国ツアーを回ってきて、より魅力的になってきた“ちょこはち”。今後も目が離せない彼らの集大成を見に行かない理由があるだろうか。
『ちょこはち誕生ワンマンライブ』
10/8(土)渋谷TAKEOFF7
OP18:00/ST19:00
ADV¥2500/DOOR¥3000
※定員になり次第チケット販売終了
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