きっと思いをたべてたの。
ひさしぶりにここに来たので、どんな風にかいていたっけと必死に思いだしているよ。
まいにちのルーティーンじゃないことは、気づいたら”ひさしぶり”になってしまうよね。
それは、だいすきなあの子のえがおだったり
それは、すこし早くおきた朝のきもちよさだったり
それは、ちいさいころ聴いていた曲だったり
それは、おかあさんが作ってくれる朝ごはんだったり
きょうはだいすきな、お母さんの誕生日。
わたしのお母さんは、なるべく自炊を…っていうかんがえでね。晩ごはんに買ってきたおそうざいがならんだり、外食にいったりってことがあんまりなかったんだ。
パートではたらきながらなんだから、今になると「よくやってたな」とすごく思うわけです。
そんなお母さんは、もちろん朝ごはんも つくってくれます。
ごはんの日には目玉やきやウインナー。パンの日にはヨーグルトとかサラダ。
それにお砂糖たっぷりの紅茶をそえて。
お母さんがいれてくれた紅茶は、なぜだかとくべつな味がして。
それを飲むだけで「よし、学校がんばるぞ」ってまほうをかけてもらってました。
目玉やきも上手にやけるし、おしゃれなサラダだってつくれちゃうけれど。
それでもふいに、お母さんがつくったなんのへんてつもない朝ごはんを食べたくなるものなのです。
わたしは朝ごはんといっしょに、たくさんの思いをたべていたのかもしれないね。
たまには自分に思いをたくさんこめて、朝ごはんでもつくってみようかな。
こんな日くらいは、おかあさんの好きな音楽をきいてすごそう。
会いたい / 沢田知可子
https://open.spotify.com/track/2DSGj9K01xNokZ0ssYV2g6?si=p0LM8L1EQsOamjKFk8-5zA
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ゆったりとした朝にほっとする文章を。
そんなテーマで書いている朝の読み物がこの「パンとコーヒー」です。複数のメンバーで運営しています。