誰が好きで誰が嫌い？

父は友達が多い。
ジャンルも様々で職業のコレクターかよ
って思うくらい端から端まで揃ってる。

曰く、刑務所に入ってる人それを見張る人
あとは、農家に医者に女優さん？

本当に多彩な人がいる。

聞かされてきただけなら
嘘つけー、って思うんだけどさ
この目で見たことがあるから
もはや信じるしかなくて。

父がちょっと体調を崩したとき
たくさんの人がお見舞いにきた。

『Dear my friends(shela)』が
ちょうどドラマのオープニングに
使われてた頃じゃないかな。

小さな町だから、
ウワサが広まるのが速くてさ(笑)

小学校から帰ると強いコーヒーの匂いがして
毎日知らないおじちゃんたちが数人。

人ってまじで集まるんだ。
父は愛されてる人なんだなあ、と
幼心にも強く記憶している。

月日が経ってそれぞれの道を
歩いてるはずなのにさ。
集まってくれちゃうんだよ？すごいよ。

この年になって思うのは
相手を大切にできない人は
相手からも大切にされない、ということ。

ちゃんと関係を築けている人とは
永遠に心が離れないんだよね。

そう考えると、父はたくさんのひとを
大切にしてきたんだなあ、なんて思う。

小さい頃から
友達は大切にしなさい。友達は一生だから。
と言われて育ってきた。

きっときっと、そういうことなのだな。

私は私の大切なひとを
ちゃんと大切にしていきたいな。

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