ママのネイルマナー
私は昨年職業訓練で、ネイルスクールに通っていた。
修了後、雇用保険への加入等を条件にハローワークから給付金をもらいながらスクールに6ヶ月通うというもの。丁度コロナが猛威を奮い始め、緊急事態宣言が出されたこともあり、1ヶ月ほど休校になったがなんとか無事に全てのカリキュラムを修了する事が出来た。
スクールの授業も終盤に差し迫ってきた時に、相互モデルになり好きなネイルを施術し合うという授業があった。
みんなおもいおもいのデザインを考え、伝えて、施術しあっている姿を見て、私は一つ気付いたことがある。
あ、別に控えめで大人しいデザインにしなくてもいいのだと。
というのもクラスの約半数が子供のいるママ。保育園や小学校等、行事や送迎でネイルを沢山の人にみられることを考えると「母親なら控えめで短めのネイルにすべき」だと勝手に頭で考えてしまっていた。
しかしみんなが互いにし合っているネイルをみてみればどうだろう。
長さ出しをして痛ネイルをしたり、立体的なアートをしていたり、ミラーやラメなど派手なデザインにしている人が多くいた。
もちろんシンプルなデザインのものもあったが、部分的にアートを入れたり等みんなそれぞれが拘っていた。
私個人的にもパーツがゴテゴテで原色を使ったようなデザインが好きで、独身時代はネイルサロンに通ってよく施術してもらっていた。
しかし結婚して1人目が生まれてから、周りからどう見られているか気にする様になって、パーツをのせずにシンプルな色でフレンチネイルやグラデーションネイルばかりしていた。
ネイルサロンに行くのもなんとなく気が引けて、足が遠のくようになった。
最終的にセルフネイルすら抵抗が出てきて何もしなくなってしまった。
母親になる事はそういう事だと思っていた。
子供が生まれたら頻繁に美容院に行けなくなるからと髪も黒髪にしたし、ネイルも家事の邪魔になるからとやめたし、服も動きやすく汚れてもいい物へ変えていった。
それが当たり前だと思っていたのに!
目の前には好きなデザインのネイルをしてもらい、生き生きとするママ達!!!
個人的には少し衝撃的だった…。
赤ちゃんのお世話をするのに長いネイルをするべきではない。
ネイルしている手でご飯を作るなんて不衛生にみえる。
シンプルなネイルはキレイに見えるけど、派手で長い爪は汚く見える。
結局素の自爪を手入れしているだけが1番キレイに見える。
等、世の中にはいろんな意見を持つ人がいる。
そしてそれは時に必要以上に大きく聞こえて本当に自分がやりたいことができなくなってしまうことがあるかもしれない。
でも自分がやりたい事をそれで我慢するのはどうだろうか?
仕事上や身体の都合でネイル自体できない、そもそもネイルが好きではないという事例を除けば、独身だろうが既婚者だろうが子供がいようがいまいが誰だって好きなデザインのネイルをしていいのだ!!!
ママだからと遠慮する事はないのだなと、やりたい事をして良いのだと、私はその授業で強く教わったのだと思っている。