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かしこい廃棄物業者の頼み方

よくたずねられる廃棄物業者の頼み方についてまとめました。(6月21日新刊新刊「60歳からの「紙モノ」整理~「これから」の人生が楽しくなる!」青春出版社 http://amzn.to/3qbhP4N  に、ページ数の都合で割愛した原稿です)

まずは、できるだけ自治体の粗大ゴミに出すことを考える

まず、捨てるモノがはっきりしているモノを、できるだけ、自治体に粗大ゴミとして出します。そのほうが、全体の料金を抑えることができます。

粗大ゴミは、多くの自治体で事前の申し込みが必要です。
東京のように自分の地域で処分できないところは、申し込んでから2-3週間かかることもあります。特に年末は混み合います。捨てると決めたら、インターネットなどで早めに申し込みをしたほうがいいでしょう。

逆に、粗大ゴミの申し込みをしてから、片づけのプランニングをすることも、おすすめです。そのほうが日程が強制的に決まるので、片づけを先延ばしにすることなく、モチベーションを保つこともできます。

ただ、手間や日程を考えると一度に業者に頼んだほうが早いことが多いです。
重たいモノ、仕分けが細かすぎるモノが多い場合など、一括して業者に頼んだほうが、時間の体力も節約できることが多いです。

見積りは、捨てるモノがはっきりしてから

廃棄物業者への見積もりは、重要品のピックアップが終わり、捨てるモノがはっきりしてから頼むことをおすすめしています。捨てるモノの量がはっきりしていないと、業者はきちんとした見積もりを出すことができません。

実際に整理をしてみて、見積もり以外のモノが出てきたら、その分の料金が上乗せされることになります。

片づけ作業は時間とモノとの戦いです。
たとえ良心的な業者さんでも、見積り以上のモノが出てきそうな感じだったり、まだ見積段階で捨てるモノがはっきりしていなかったりすると、余裕をもって多めに見積りをとらなければいけなくなるからです。

なるべく相見積もりをとる

複数の業者さんに、相見積もりをとるのが基本です。

ただし、実際は遠方の実家に帰省して何件も見積もりをとるだけの時間的余裕がないこともあるでしょう。
可能なら、近所の人に利用したことがある業者を紹介してもらうのが得策です。

業者さんには、どんなサービスがあって、廃棄物をどのように処分しているのか、聞いてみると安心です。

かんたんな清掃までしてくれるところや、複数の場所に必要なものを届けてくたり、新しいモノを中心い買い取ってくれる業者もあります。

機密書類の溶解サービスをしてくれるところがあります。個人情報のはいった書類がたくさんあるときは、調べてみるといいでしょう。

丁寧に扱ってくれるかどうか、きちんと廃棄処分の手続きをとってくれるか、廃棄物処理の免許をもっているかなど、確認してください。

重要なのは、料金だけを比較しないことです。
捨てるモノであっても、捨てる前は、親族にとっては大事なモノです。作業する人との相性もあります。
五感をはたらかせて選んでください。

見積りはなるべくひとりでとらない

見積もりは、できれば自分1人ではなく、誰かに立ち会ってもらったほうが安心です。
とくに女性がひとりで見積りを頼むのはおすすめできません。
兄弟、友人などに立ち会ってもらうとよいでしょう。
実家片づけアドバイザーは、片づけをしながら一緒に立ち会うこともあります。

実家の高齢のお母様が、Tシャツでも着物でもなんでも買い取ってくれるという廃棄物業者をひとりで頼んで、貴金属の「押し買い」被害に遭うケースもありました。
普段は「押し売り」に警戒する高齢者であっても、「買い取ってくれる」といわれると、つい気が緩み、家の中に入れてしまうこともあります。昭和の賢いご両親であっても、気をつけてください。

繁忙日を避けると安くなる

日程は、引っ越しと同じく平日のオフシーズンが安く、年末や年度末、土日は割高になる傾向があります。
家の前にトラックが停められる場所があるかどうか、マンションならエレベーターがついているかなどによって、細かく料金が変わります。

料金は、安すぎも高すぎもNG

今は人出不足やガソリン代の値上げなどがあり、ただでさえ物価があがっています。良心的なところであっても、それなりに料金はかかります。
それでも予算オーバーだったり、高すぎる場合は、料金の詳細を聞いて、検討してください。
具体的に、分別の方法や廃棄場所などたずねてみるとよいでしょう。

逆に安すぎても、不法投棄的な心配や、作業後に追加料金がとられることもあります、注意してください。

廃棄物業者を頼む前に、片づけサービスを頼むのも手

廃棄物業者にお願いする前の細かい貴重品のチェックや仕分けがたいへんな場合もあります。私達のような、実家片づけアドバイザーの片づけサービスのようなものもあります。

とくに、1人で遺品整理をするのはつらいものです。誰かと一緒にするだけでも作業が速く進み、気持ちがラクになります。


片付きますように。

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