ワイン備忘録
せっかく得た知識も使わなければ忘れてしまう。
これは自分の為の備忘録。
〜ブドウの樹・後編〜
◆ブドウの樹が必要とする五大要素
①熱=太陽、土壌からの反射※
②二酸化炭素=大気
③日照=太陽、水面からの反射
④水=降雨、灌漑、土壌に蓄えられた水分
⑤栄養分=土粒子、腐植土、肥料
◆ブドウの樹が光合成する為に必要な要素
①日照
Ⅰ. 緯度➖赤道から離れるほど夏の生育期間に日中の日照量が増える→ドイツのモーゼルでリースリングの成熟の助けになる
Ⅱ. 方角➖斜面の面している方角、南半球なら南(東)向き、北半球なら北向きが良い
Ⅲ. 海、湖、川➖上方の畑は日光が水面に反射されて恩恵を受けられる
②水
必要とする水の量は温度によって決まる。
Ⅰ. 降雨
Ⅱ. 点滴灌漑➖ブドウの樹それぞれに点滴装置が備えられ、コンピューターで水の量が最適になるように制御する→コストがかかる
Ⅲ .スプリンクラー灌漑➖点滴灌漑よりコストは低いが、降雨と同様にブドウ畑に湿った環境を作り出すため病害リスクが高くなる。
Ⅳ. 湛水灌漑➖平坦、非常に緩やかな傾斜地で大量の水を得ることができるブドウ畑に限られる。コストは大変低い。
◆ブドウの樹の管理
①株仕立てHead training
主幹があるだけのものや主幹の上に株の短い腕枝がいくつも伸びているものがある。短梢剪定※か長梢更新剪定※のいずれか
②コルドン仕立てCordon training
主幹と水平に伸びた1本か2本のコルドンと呼ばれる腕枝を持ち、通常短梢剪定。機会収穫が簡単になる。
※短梢とは芽が2〜3個だけ残るよう短く切った熟梢の一部分。
※長梢とは8〜20個の芽が残るように長めに切った熟梢の一部分。1〜2本だけ長梢を残し、それぞれ支持構造のブドウ棚に水平に固定。
シングルギヨ、ダブルギヨ