ユースっ子と「緑のおばちゃん」

 この記事は北海道コンサドーレ札幌アドベントカレンダー2019への
参加記事です。
 コンサドーレについて様々な記事が投稿されていて、とても面白いので
ぜひ、のぞいてみてください。


 先日、ユースを応援するサポとユース選手たちとの関係を
「家族」と表現したツイートがわたしのTLに…

 わたしは、このツイートを見て
「自分がユースっ子を応援する感覚はどんなものだと言えるだろう」と
考えました。

で、思い付いたのがいわゆる「緑(交通安全)のおばちゃん」という
立ち位置です。
 通学路を進む子どもたちのめんこさに目を細め、
目的地まで安全に着くように、と旗を振りつつ見送るおばさん。
 毎年、目の前を通る子らは成長し、毎年、入れ替わる。
学校や家でどんな様子なのか、そんなことまでは知らないけれど
目の前を通る子らはいつもキラキラと眩しく見える。
その姿をできるだけ見ていたいし、覚えていたい。
 わたしがユースっ子たちを応援するのはそんな感覚です。

 …で、中学(U-15)、高校(U-18)の彼らを見守り、見送った後
どうしても気になって、大学の通学路(試合)にもつい出没してしまう
緑のおばちゃんだったりもします。(もはや、怪しい人物)

 今年は総理大臣杯を見に行きました。
 お目当ては、
来季の札幌加入が決まっている
札幌U-18出身高嶺朋樹選手(つまり、鮭!!)が所属する筑波大学と
同じく加入が決まっている(なんと、日本代表!!)
田中駿汰選手が所属する大阪体育大学の試合です。

 筑波大学には他にも3年に佑成くん、2年に立樹くん、空くんという
札幌U-18出身の選手がいるので、彼らの姿も見たいなぁ、と
期待して会場へ向かいました。

 そして、一番最初に発見したユースOBは…
鈴木智樹さん(現・札幌強化部スカウト)でした!笑

 当日、試合を観戦しつつツイートしまくったものがこちら↓
(愛は伝わるけど試合内容は全く伝わらぬスレッド!)

 結果は 筑波大学1-3大阪体育大学 でした。
 試合後に落ち着いてから、撮っていた写真と共にツイートしたのが
こちら↓(①から⑤まで。彼らへの愛は伝わるはず!!!)

 立正大に進学したGK哲太くんも発見!↓
(「ひたすら観察」とか怪しい…)

 大臣杯へと勝ち進んだ大学の登録メンバーのなかには
たくさんの札幌ユースOBたちがいて、
大会パンフで彼らの名前をみつけては誇らしい気持ちになりました。
 時間と分身の術があれば、みんなの様子を見に行けたのに…残念です。

 

 そして、もう1つ、いてもたってもいられず観に行った
ユースOBの試合があります。
 関東大学サッカー2部リーグの今季最終戦、国士舘大学VS青山学院大学です。

 きっかけはこのツイートでした。

 ツイートにあるリンク先の記事へ…

 成悟くんが綴っているように、
彼は4年前の札幌U-18のキャプテンでした。
(3年生には高嶺朋樹選手、2年生には菅大輝選手、濱大耀選手、
1年生には藤村怜選手がいました。)
 U-18監督だった四方田さんがシーズン途中にトップの監督に就任した、
あの年です。
 チームは高円宮杯 U-18サッカープレミアリーグ
(高校生年代における最高峰のリーグ)イーストで苦しいシーズンを
過ごし、残念ながらリーグ降格となりました。

 監督が突然いなくなった不安や迫る降格への恐怖…、
そんななかで懸命にチームを率いたキャプテン、成悟くんは
大学進学後にも「絶対に見に行きたい!」と思える選手でした。

 でも、なかなか行けないまま日々は過ぎ…
「4年間もあったのに…どうにかすれば行けたのでは??」
と、思っていたときに成悟くんのツイートが流れてきたのです。

行かなきゃ!応援したい!見届けたい!

とはいえ、
行きたい気持ちはあっても、家族の予定を調整しないと
なかなか遠方への外出ができないというのが現実です。
「どうにかすれば行けたのでは?」という後悔をしたくない一心で
試合前夜にバタバタといろいろ調整し、深夜になって遠征が決定しました。

 青山学院大学には成悟くんと同じ4年に北原くん(札幌U-15)も
所属しています。
 彼らの姿をみつけたら、あとはもう緑のおばちゃんとして
旗を振り振り「めんこいねー、ご安全にー」とひたすら目を細めるのみです。
 そんなわたしの一連のツイートはこちら ↓
(①から⑨までの大作!愛は伝わるはず!)

 そして、同じく成悟くんの思いに胸打たれて観戦に来た
某ビョーキサポ(ご本人は否定するかも。笑)、りょーながさんの
ブログはこちら
「2019.11.23 関東大学2部 国士舘対青山学院」|通勤準急スタジアム行き3
(愛も伝わるし、試合経過も伝わる!)

画像1

 試合終了の瞬間の成悟くん。
国士舘大学1-2青山学院大学、この勝利で青山学院の2部残留が確実と
なりました。
 
 選手たちは結果がすべてだと思い、挑んでいるけれど、
勝利のためにできることを全力でやっている姿を見ると
応援する側のわたしとしては、
結果はおまけだと思えてくる時があります。
ユースっ子たちを見ている時は特に…。
 
 この試合を最後に競技者生活を終えると言っていた成悟くんは
試合中ずっと、声や身振りでチームメイトを鼓舞し続け、
チームの勝利のためにできうること全てをやりきる強い意志を
見せ続けました。
 そんな姿を見ることができたのが本当に嬉しくて、
試合終了後はずっと「来てよかった!」と呟き続けていました。
 
 もしも、負けてしまっていても
「来てよかった!!」と思えたはずです。
(まぁ、でもやっぱり勝利は最高よね。あんな笑顔見れちゃうし、
何事も「おまけ」の存在は大きいものね…)


 さて、
今年の札幌U-18の3年生最後の試合は
広島で行われた高円宮杯 U-18サッカープレミアリーグ参入戦でした。
 1回戦は、1-0 で米子北高校(中国2/鳥取)に勝利しましたが、
2回戦、0-1 で横浜F・マリノスユース(関東2/神奈川)に敗れ、
プレミアリーグへの昇格は叶いませんでした。

 今年の3年生からトップチームへ昇格する選手はいません。

 卒業する3年生たちは叶わなかったことへの悔しさを胸に
来春からまた前に進んでいくのでしょう。
 その「道」沿いにも、時々出没して(←怪しい?)
見守ることができたらいいな、と
「緑のおばちゃん」は思っています。

 コンサドーレのアカデミーに所属したことが、
彼らの誇りとなりますように。
彼らを決して苦しめるものとなるのではなく、
後悔も悔しさも、彼らを奮い立たせる未来への力と
なりますように。
プロになることが一番の夢で、そのために費やした日々が、
その夢を叶えたときに…
そして、その夢は叶えることができなかったときにも…
進み続ける彼らの道を明るく照らすものとなるように。
それだけをただただ願っています。

ユースっ子のみんな、卒業しても
目的地まで、ご安全に。

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