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彼女はどこであってもくっついてきます

突然ですが皆さんはひっつき虫というのをご存知ですか?

草むらなどに入ると衣服にくっついてくるあいつです

そして僕の彼女はまさにそれに似てるんです!

どんな時もずっと一緒なので少し困る事もありますが…

結局うちの彼女はとても可愛くていい子なんです!!

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○:史緒里おはよ!

史:お、おはよ…

史緒里は人見知りなのでいつも僕から声をかける。

付き合ってまぁまぁ経つんだけどまだ緊張しちゃうみたいで…

おはようと挨拶しただけで頬を赤く染めてしまう。

そんな所もまた可愛いポイントの1つ。


朝の挨拶が終わった後は……

ギュッ

決まって史緒里が抱きついてくる。

おはようだけで照れちゃうのに行動は大胆なの
すっごい萌えません?

史:えへへ…今日も○○君いい香りだね…

背中に顔を埋め匂いを嗅ぐ史緒里。

ちょっとこれ恥ずかしいんだよなぁ…

史緒里の為に朝早く起きてお風呂で丁寧に頭と体を洗う
僕は相当彼女に惚れてるんだろう。

自分でもよく分かる。

「おっ、○○おはよ〜!!」

○:あ、かっきーじゃん。おはよ!

賀:今日宿題やんの忘れちゃってさ…
良かったら貸してくんない?すぐ終わらすからさ!

○:あー全然いいよ…ちょっと待ってね…

カバンからノートを取り出そうとすると史緒里に止められる。

史:わ、私が賀喜ちゃんに貸すから…
○○君は貸しちゃダメっ…


プク顔をする彼女

こんな些細な事にも嫉妬しちゃうんです。

愛されてるなぁ…僕…

賀:相変わらず2人ともラブラブだねぇ〜?
じゃあすぐ返すから!ありがとね史緒里ちゃん!

ニヤニヤしながら揶揄ってきたかっきーは急いで自分の席に行き宿題を写していた。

史: ……○○君のバカっ

○:えっ?僕なんかした?

史:賀喜ちゃんの事かっきーって呼んでた…
私史緒里としか呼ばれてないのに…


今度は僕の前の方に抱きついてきて顔をスリスリする史緒里。

マジで言葉に出来ないくらいの可愛さです。

普通に愛しすぎて倒れそう…

○:史緒里もあだ名みたいなので呼ばれたいってこと?

コクっと首を縦に振る。

○:どんなのがいいの…?

史: …ちゃんがいい

○:ん?なんて言った?

史:し、しおちゃんって呼んで欲しい……


恥ずかしそうに顔を真っ赤にする史緒里。

肌が白いからか照れてるのが凄くわかりやすい。

○: …じゃあ呼ぶよ?

史:う、うん…

○:し、しおちゃん…

史:えへへ…それ好きかも……


さっきの拗ねた表情と違い、ニコニコになった。

表情にすぐ出ちゃうの子供っぽくていいなぁ…

優等生タイプの史緒里の子供っぽいところとかギャップ萌え半端ない…

クラスの皆からこの後弄られたのは言うまでもない。

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学校が終わると、次に僕達2人が向かうのは…

「おっ、2人ともおはよう!今日もよろしくね!」

○:はい!お願いします!

学校の近くにある小さな喫茶店。

店員は僕と史緒里とマスターの3人だ。

史緒里がバイトしてみたいと言い始め…

1人じゃ無理だからという事で僕も働くことに。

「じゃあ史緒里ちゃん今日もお願いね?」

史:は、はい……

意外とこのお店はお客さんが入る。

なぜなら史緒里が…


こういう風にコスプレをして働くからだ。

毎回とても可愛いのでそれを目当てに来るお客さんが多いのだ。

彼氏の僕としては複雑な気持ちだけど…

史緒里も僕にコスプレを褒められるのが嬉しいらしく
意外と乗り気だからなんとも言えないんだよなぁ…

史:ま、○○君…どうかなぁ…?

○:さいっこうに可愛いよ?
絶対に史緒里の事離したくなくなった!

史:そ、それって…プロポーズ…

○:ふふっ、そうかもね?

史:ふぁぁ…○○君と結婚…しゅりゅ…

なんか放心状態になっちゃったみたいで…

お仕事にならなかったので史緒里はお休みさせて僕一人で働くことになった。

「えー史緒里ちゃんいないの!?」

皆そういう反応だったが帰らずに注文してくれた。

史緒里がいなくても案外人気なんだよな…

それにしても…今日は女性客が多いな…

「すいませーん!!」

○:はい!お伺いします!

「お兄さんのお名前聞いてもいいですか?」

○:あ、○○と申します!それでご注文は…

「彼女さんとかいるんですか!?」

僕がいますよと言う前に…

史:わ、私が○○君の彼女ですからっ!!

と裏で休んでいた史緒里が出てきた。

女性客は少し居ずらくなったのか帰って行った。

いつもは恥ずかしがり屋で人見知りなのに…

僕はこういう所に魅了されたんだ。

史:○○君…ずっと史緒里から離れないでね…?


○:当たり前じゃん!ずっと大好きだよ?

史緒里を抱きしめ落ち着かせる。

店内からはヒューヒューと冷やかしの声が…

「いやぁ、暑いね〜!」

マスターはそっちにいっちゃダメでしょ!

こうして色んな人にニヤニヤされながら僕たちのバイトは終わった。

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今の時刻は23時。

明日も学校だし寝なければいけない。

○:史緒里、じゃあもう寝よっか?

史:うんっ!

最初にいった通り史緒里とはずっと一緒なのだ。

寝る時も一緒だし、ベッドも一緒だ。

流石に寝る時は別々がいいのだが、
一人で寝るとたまに史緒里が…

「○○君どこぉ…寂しいよぉ…」

と泣き出してしまうようで、そこからは一緒に寝るようになった。

史:じゃあおやすみ!○○君!

史緒里は寝る時はいつも僕に抱きついて
僕を抱き枕のように扱う。

○:うん、おやすみ。

といっても中々寝れないんだよな…


こんな可愛い顔が近くにあるのいつまで経ってもなれない…

そんな僕の気も知らないでぐっすり寝ちゃって…

本当に可愛いんだから。

史:んんぅ…○○君…

○:ふふっ、どうしたの?史緒里?

寝言と分かっていながら返答する。

史: …しおちゃんね…子供は3人欲しいなぁ…

びっくりしてベットの枠に頭をぶつけてしまう。

史緒里、本当に寝てんのか…?

史:すーっ…すーっ…

参ったな…今ので完全に目覚めちゃったよ…

結局史緒里の発言にドキドキして朝までずっと寝れなかった○○でした。

















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