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同級生になぜか嫌われているので、催眠術を使って本音を聞いてみた!!

はぁ…今日も無視か……

僕には今惹かれている女の子がいる。


その子の名前は岩本蓮加というのだが、
あまり真面目っていうタイプではなくて。

どっちかというとおちゃらけている性格

一軍女子感が半端ないのにアニメやゲームが大好きで
よく僕ともそういう話をしてくれていた。

つい、こないだまでは……

なぜか分からないがある日を境に急に彼女から無視されるようになった。

LINEもダメだし、普通に話しかけても全て無視。

なぜだろうと困っていたある日。

SNSアプリを開いていたら突然DMが送られてきた。

「あなた今何かに困っていますね?」

という怪しい文章が……

無視しようとも思ったが一応話だけ聞いてみることに。

『実は友達に嫌われたかもしれなくて…』

「そんな貴方にオススメの方法がありますよ!」

教えてもらったのは五円玉を使った催眠術。

なんでもこの催眠術にかければ本音を引き出せるらしい。

怪しい…怪しすぎる……

でも蓮加は1度決めた事は曲げない性格なので
きっとこれからも僕のことを無視し続けるだろう。

藁にもすがる思いでこの怪しい作戦を試すことに…

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放課後、蓮加を体育館倉庫に呼び出した。

別に怪しいことをする訳では無いけど…

校舎裏とかだと2人でいるとこバレる可能性もあるし。

蓮加:で、話って何?

○○:そ、その…なんで僕は無視されてるのかなと…

蓮加:はぁっ!? わかってなかったの!?


○○:ご、ごめん…

蓮加:はぁ…それで何かしたい事があってここに呼び出したんじゃないの?

したいこと?

あっ、そうだ!本題を忘れるとこだった!

○○:じゃあこの五円玉ちょっと見てくれる?

蓮加:意味わかんないんだけど!帰るっ!

○○:言う事聞いてくれたら500円あげるよ!!

蓮加: …早く終わらせてよ?

○○:うん!すぐ終わるから!

5回左右に揺らしてその後に目を瞑らせるとかかるんだよな……

○○:じーっとこの五円玉見てね?

蓮加は従順に五円玉を目で追う。

なんだか目がとろんとしてるような……

○○:はい、じゃあ次は目を閉じてください!

蓮加は目をつぶる。


これでかかったのか…?

○○:じゃあ目を開けてください。

蓮加: …………

何も言わずにぼーっと一点を見つめている。

これはもしかして…成功!?

○○:じゃあ早速…可愛いポーズをしてみてください。


うわっ…可愛い…

今まで無視されてたから近づけなかったけど
改めてみたら本当可愛いな…

○○:じゃあ次はキス顔をしてみてください


ち、ちゃんと従ってくれてる…

信じられないけどあれは本当だったのか!

…もう我慢できないので聞いてしまおう。

○○:なぜ貴方は僕を避けていたのですか?

蓮加: ○○が…女の子と…仲良くしてた…から…

……えっ?それだけっ!?

気付かぬうちに酷いこと言っちゃってたとかじゃなく!?

次の質問は…

○○:なぜ女の子と仲良くしてるのを見て無視したのですか?

蓮加:それは…私以外と話してほしくなくて…
気を引きたかったから…

ま、待って…もしかして…

○○:それは他の女の子に嫉妬していたということですか?

蓮加:はい……

嘘だろ!?

あの蓮加が嫉妬!?

独占欲なんてまるで無さそうな蓮加が僕に嫉妬していたなんて。

もしかしてだけど…

○○:あなたは○○の事をどう思っていますか?

蓮加:だ…だ…大好きですっ……


恥ずかしそうに顔を抑える蓮加。

僕達…両思いだったのか…

すごく嬉しさが込み上げてくる。

この際せっかくだし色々と聞いちゃおう。

○○:あなたが○○を好きになったきっかけは?

蓮加:とても好みがあって…それに…すごいかっこいい…

どんどん蓮加の顔の赤みが増しているように見える。

○○:付き合ったらどんな事がしたいですか?

蓮加:こっそり授業中に手を繋いだり……
ゲームセンターにいってデートしたり……
学校で皆から隠れながらチューしたり……
いずれはその先も… つ、次の質問!!

○○:は、はいっ!

さすがに催眠中とはいえ恥ずかしいって気持ちは残るのかな…?

びっくりして返事しちゃったよ。

○○:じゃあ最後に…
あなたは○○から告白されたら「はい」「いいえ」
どちらを答えますか?

これの返答次第で僕は蓮加に告白するっ!!

ちょっと卑怯かもしれないけど…

この方法を教えてくれた人に感謝だな…

蓮加:"いいえ"

○○:えっ!?

蓮加:じゃなくて"はい"と答えます…

あ、焦ったぁ……

告白する前から振られるのかと思った…

よしっ!じゃあ明日蓮加に告白するぞっ!!

○○:あなたは家についたらこの記憶が全て無くなります!

これで後始末も大丈夫なはずっ!

明日が来るのを楽しみにしながら
るんるん気分で帰る○○だった。


_______________________


まさかこんな上手くいくとはね……

○○、あいつ純粋すぎるでしょ…!

まぁそんな所を好きになったんだけどさ。

てか恥ずかしい質問しすぎっ!!

もうすっごい体熱くなっちゃったよ…!

でも…明日告白してくれるのか…

ふふっ、私が催眠術にかかってないなんて
1mmも思ってないだろうなぁ〜

明日楽しみにしてよっと!

れんたんの作戦大成功ー!!

終わり。





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