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新クトゥルフ神話TRPGルールブック(CoC7版)は楽しい

※2022年4月10日更新

はじめに

 私は「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック(以下7版)」を読みこみ、7版のプレイを楽しんでいます。この記事では7版の新要素を中心に、魅力を伝えていきます。
 7版のソースブック『クトゥルフ2020』の内容は非常に素晴らしいものでした。以下の記事も併せて読んで頂けると幸いです。

ルールブックが読みやすくなった

 7版のルールブックは読みやすいです。フローチャートや例を用いて、処理を分かりやすく説明しています。6版であいまいでわかりにくかったルールの大半は7版で改善されています。

バックストーリーの創造で、探索者の設定に深みが増した

 7版の新要素、「バックストーリー」はロールプレイが好きな人にオススメな新要素です。
 探索者の容姿・信念・特徴などを記入することで探索者の人となりが理解しやすくなり、探索者シートを創る楽しみが増えました。
 シナリオ中に探索者が狂気に陥ったり、価値観が揺らぐようなことがあれば、バックストーリーがけがれます。探索者は少しずつ深淵に染まっていきます。探索者を継続して使う楽しさとスリルが増しました。

ダイス・ロールがより楽しくなった

 ダイス・ロールに関連した新要素がいくつか追加されました。代表的な新要素は以下の3つです。

■ 技能ロールが失敗したときに、再チャレンジできる代わりに高いリスクを背負う「プッシュ・ロール」
■ 探索者が有利・不利な状況で追加のダイスを振り、プラス・マイナス補正をかける「ボーナス・ダイス、ペナルティ・ダイス」
■ ダイスロールに失敗したときに「幸運ポイントを消費」し、成功の結果に塗り替えることが可能な選択ルールの追加。

 ダイス・ロールによる駆け引きが楽しくなりました。上記の新要素以外にも、7版のルールブックにはダイス・ロールを楽しみ、円滑にゲームを進めるためのルールが記載しています。

戦闘がより明確に、よりスリリングになった

 7版の戦闘はいくつかの変更点があり、ルールがわかりやすく、スリリングになりました。
 戦闘技能は〈近接戦闘〉と〈射撃〉の2種類にカテゴライズされました。〈近接戦闘〉と〈射撃〉にはそれぞれの強みがあります。
 7版の〈近接戦闘〉は自衛能力が高いです。「戦闘マヌーバー」という6版における〈組み付き〉に近い行動があらゆる近接武器で行えます。敵の近接戦闘に対して、近接戦闘を使い「応戦」しカウンター攻撃を与えることが可能になりました。
「射撃」は7版でダイス・ロールの判定が明確になりました。優位な状況ならボーナス・ダイス、不利な状況ならペナルティ・ダイスを受けとります。
 その他戦闘ルールも整備されています。毒や車両など、武器以外で与えるダメージの基準が明確になり、不意打ちの処理もわかりやすくなったので、戦闘における作戦の幅が広がりました。

新要素のチェイスは面白い

 7版のチェイスは面白いです。車、雪上、海上など、あらゆるシチュエーションでチェイスを楽しめます。
 チェイスは基本的なルールがしっかりしていて、ボードゲーム感覚で楽しめます。チェイスには選択ルールが多く、状況に応じて選択ルールを採用すると盛りあがります。

狂気と魔術に深みが増した

 クトゥルフ神話TRPGの醍醐味、狂気と魔術のルールが充実しています。7版の狂気はおぞましく、探索者につきまといます。
 探索者が狂気に陥ると、妄想の霧に包まれたり、恐怖症を患うことがあります。
 魔術に関するルールは整備され、処理が明確になりました。魔術を扱う際にリスクを背負うことがあり、呪文が暴発し、探索者が死に追いやられることもあります。
 状況によっては、通常の魔術よりも強力な深層の魔術を扱える可能性があります。

ゲームを遊ぶときのアドバイスが充実している

 7版ルールブック「第10章 ゲームをプレイする」には、キーパーへの有益なアドバイスが沢山載っています。
 プレイヤーにセッションを楽しんでもらう方法、描写のコツ、ダイス・ロールのタイミングなど、キーパーの悩みを解決するための糸口を掴めます。

分からないことはすぐに調べられる

 7版のルールで分からないことは、すぐに調べられます。狂気呪文など新クトゥルフにおいて大切な項目は目次に太字で載っています。選択ルールも目次に載っています。
 「第16章 補遺」には武器の一覧や戦闘フローチャートなど、セッション中ですぐに確認したい要素がまとめてあります

新クトゥルフ神話TRPGは楽しい

 7版は今まで以上に分かりやすく、ゲームとして楽しくなりました。7版に興味を持ち、楽しむ人が増えると嬉しいです。
 私は7版のシナリオを無料で公開しているので、興味があれば下記のURLからダウンロードしてください。


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