CoCでシナリオのトーンを上手く伝えよう
はじめに
TRPGはコミュニケーションのゲームです。思っていることを言葉にすることは大切です。「シナリオのトーンを伝える」とキーパーとプレイヤーで話しあい、お互いの気持ちを伝えていくことができます。
トーンとは
トーンとは、ゲームの雰囲気や方向性のことを言います。キーパーはシナリオをどのようなトーンで遊ぶかを決めて、プレイヤーに伝えると良いでしょう。
トーンについて詳しく知りたい人は、新クトゥルフ神話TRPGルールブックの181ページや、クトゥルフ2020の23ページを読んでみてください。
心の準備をするために、トーンを伝えよう
プレイヤーには、セッションを挑むために心の準備が必要です。
「原作のような恐怖を味わうシナリオ」、「火器や爆発物をぶっ放す勢いを楽しむシナリオ」、「NPCとの交流を楽しむシナリオ」というように、シナリオのトーンを伝えましょう。そうすると、プレイヤーの心がまえができます。
キーパーとプレイヤーには見えている情報に格差がある。
キーパーはシナリオの内容を知っていますが、プレイヤーはシナリオの内容をほとんど知りません。キーパーからすれば「これくらいわかれよ」と思うようなことでも、プレイヤーはわからないこともあります。
「道端で泣いている赤ん坊を拾うことが前提のシナリオ」で探索者が赤ん坊を拾わずに戸惑っているなら、「探索者はこの赤ん坊を拾ってほしい」としっかり伝えるべきです。
やめてほしいことはしっかり伝えよう
プレイヤーは超能力者ではないので、キーパーの気持ちを察することは難しいです。
「リアリティを重視するので、シナリオ内で違法な武器を持ってほしくない」、「ロールプレイを楽しむシナリオなので、NPCをぞんざいに扱わないでほしい」などと、やめてほしいことがあれば、理由をつけて説明しましょう。
そうすれば、プレイヤーと認識をすり合わせることができて、セッションを楽しめる可能性が上がります。
トーンを受け入れられない人がいたらどうする?
やめてほしいことや、トーンを伝えたうえで受け入れてくれない人とは、無理して遊ばなくていいです。その人に卓から抜けてもらいましょう。
みんなで楽しい時を過ごすために
みんなで楽しい時を過ごすために、トーンを伝えましょう。じぶんの中では当たり前だと思うことでも、周りの人はわからないこともあります。
お互いにコミュニケーションをとって、みんなが楽しめるスタイルを模索しましょう。