CoCの結末は、自分たちでつくろう
※2021年1月10日追記
クトゥルフ神話TRPGの同人シナリオには、「ハッピーエンド」、「バッドエンド」といったようにエンディングが複数用意されているものがあります。
シナリオの結末は用意すべきですが、エンディングを複数用意しなくてもいいです。クトゥルフ神話TRPGの公式シナリオは結末は用意していますが、エンディング分岐は基本的にないです。
クトゥルフ神話TRPGを遊ぶ目的は「みんなで協力し、楽しい時を過ごすこと」です。「使命を達成し、良いエンディングを目指すこと」は二の次です。
マルチエンドの欠点を3つ挙げます。
バッドエンドと言われたら悲しい
CoCのシナリオを終えたときに「お疲れさまです。バッドエンドです」と言われたら、悲しい気持ちになってしまいます。それまでの努力や楽しみは何だったんだろうなと思ってしまいます。
メタで考えてしまう
プレイヤーがハッピーエンドを目指すために、メタ思考で考えて行動をしてしまう可能性があります。シナリオの正解を探すゲームを始めてしまうプレイヤーがあらわれるかも知れません。
型に当てはめて、可能性を狭めてしまう
マルチエンドにすると、「〇〇という展開なら〇〇エンドになるから」と、型に当てはめて可能性を狭めてしまいがちです。キーパーとプレイヤーの柔軟な発想力や可能性を奪ってしまうおそれがあります。
エンディングは無限に創れます。セッションの全員で物語を紡ぎ、結末を掴みとっていくのが楽しいです。シナリオの流れをくみ取って、エンディングを創ることは素敵なことです。