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海遊館を行かず嫌いしてた話

海遊館、ご存知の方が多いのではないでしょうか。関西在住なので余計にそう思うのかもしれませんが、全国的に有名な水族館ですよね。行ったことあるよ、という方もたくさんいらっしゃることと思います。

実は私、小学生時代に初めて海遊館に行ったっきり、最近まで良い印象を持っていませんでした。去年の9月に再訪するまで、自分から海遊館に行くことはなかったのです。
(行ったことがあるので、タイトルの行かず嫌いは厳密に言うと違うのですが…。)

一体、海遊館で何があったのか?
去年の9月の再訪で、海遊館への印象はどう変わったのか?
そして、海遊館のエイ事情も併せてお話していきたいと思います。

初めての海遊館(2011.9.18訪問)

初めて海遊館を訪れたのは、小学生の時でした。父親撮影の当時の写真を少しばかり。

なんだこのクラゲ
イワシ?の大群。
なかなかフォトジェニック。
海遊館といえばジンベエザメ
カメラロールに残っていた唯一のエイ
一生懸命エイに触ろうとする私と母親。
この頃から好きだったのか?

ここで、海遊館の特徴を解説しておきましょう。
海遊館は、イルカショーのない水族館です。展示のみで勝負、ということですね。
イルカを始めとした、ショーのある水族館の方が多いですから、当時小学生の私は「えっ…イルカショーないの…?」と衝撃を受けたことを覚えています。

もう1つは、構造です。
海遊館は、館内中央にある、縦長に作られた巨大水槽をぐるぐると回りながら降りていく形で魚を見ていく水族館です。
同じ水槽でも、上の方と下の方とで活動している生き物が違うことを感じられる構造となっています。
…と聞くと良いように聞こえますが、ぶっちゃけ変わり映えしないです。当時の私は小学生だったので、余計にそう感じました。
上の方しか泳げない、下の方しか泳げない魚はほとんどおらず、上の方で見れないのは地を這う魚くらい。ほとんどの魚が上から下まで満遍なく泳いでくれるので、どこにいても大体同じ風景が見れます。
だから歩いてる感じ、同じ水槽を何回も見せられている感覚に陥ります。

もちろん、大水槽以外にも展示はあります。が、水槽がほとんど壁沿いで、空間の中央に置いてあって360度どこからでも見れる水槽が少ないため、人が水槽にへばりついていると魚がほぼ見えません。
子どもは体も身長も小さいため、人が多いと魚を見ることができず、この点もあれ…?と思った理由の1つなんだと思います。

以上2つの理由で、「海遊館ってこんなものか」と思ってしまった小学生の私は、その後社会人になるまで海遊館に足を運ぶことがなくなってしまったのです…。

海遊館への再訪(2023.9.17)

そんな私に、職場の同期からお誘いが来ました。
「海遊館行きたいねん」
内心、「えー、海遊館かぁ。好きじゃないねんなぁ…。」と思いましたが、遊びたい盛りの若者です。それに、自分で撮った海遊館のエイの写真がないことも相まって「いいよ、行こ行こ〜」と二つ返事でOKしました。
もちろん、「エイの裏側撮りたいから水槽からへばりついて動かないかも」と断りを入れて。同期は「いいよ、思う存分撮って〜」と言ってくれました。理解があって助かる。

結論:楽しかった

ちょうど12年ぶりの海遊館。人が多いとまともに魚が見えない水族館に、3連休のど真ん中に行きました。
そして私は思いました。
「あれ?海遊館ってこんなに楽しかったっけ?」

躍動感100点カワウソ(ピンボケとも言う)
俺を撮れ!と言わんばかりのペンギン
12年前のフォトジェニックイワシ水槽はこれかな?
ジャケ写ペンギン
顔があるのはエイだけじゃないゾ!
もちろんジンベイザメもいるぞ
いい湯だなアザラシ
躍動感100点アザラシ
うーっ、マンボウ!

9:00のオープンと同時に入館し、出てきたのは12:00。いや、満喫しすぎやろ。
ジンベエザメソフトを食べた時間も入っていますが、それにしても長居したな。

海遊館としては大きく変わっていない…はずです。12年後の私がどうしてこんなに楽しめたのか?考察していきましょう。

イルカショーの有無は気にならない

まず、小学生時代に引っかかった点その1についてです。
当時は近所のいくつかの水族館にしか行ったことがなく、その水族館は全てイルカショーをやっていたことから、水族館=イルカショーのイメージがありました。
だから、イルカショーがない海遊館に「ないの…?」と思ってしまったんですね。
大人になり、19ヶ所の水族館を巡ってきた私です。イルカショーのない水族館なんていくらでもあります。むしろ、ある水族館の方が少ないまである。

イルカショーは無いけどイルカはいるぞ。
同行者の希望で30分居座りました。

しかも、大人になってからは、水族館訪問の第一目的はエイの裏側を撮ることなので、イルカショーを見ずに帰ることなどザラです。
(水族館マニアの皆様には怒られそうですが…。)
時間に縛られて動くのが嫌いなんです。
時間を気にせず、写真を撮りながらのんびり回りたい、という思いがあるのでイルカショーはスルーすることが多いです。

そんな今の私ですから、イルカショーがあろうがなかろうが、楽しめたんですね。

多少のおこがましさは必要

海遊館鑑賞の極意です。
水槽が基本壁沿いにしかないとお話しました。魚を見るための列は、水族館側としては作成していませんが、見ようと思うとある程度並んで、前の人が捌けるのを待つしかありません。
そう、前の人がいなくなったらすかさず前へと進み、やがて最前へと踊り出る。そして、いい写真が撮れるまで居座る。
海遊館を楽しもうと思うなら、これくらいのおこがましさは必要だと思います。
まあ、写真を撮るまで居座るのは多少の遠慮やモラルは必要ですが。
前が空いたらその隙を狙うのは必須テクニックです。本当にこうでもしないと魚見えないの。身長低いので尚更。

にしても、どの水族館でも同じような水槽の配置なはずなのに、海遊館だけ待ち時間が長い・待たないと魚が見えないように感じるのはどうしてなんだろう?訪問日が悪いのかしら?(両日ともシルバーウィーク)
有識者の方、意見求む。

何度でも現れるエイ撮影スポット

同じ光景が永遠と続くのが引っ掛かりポイント、とお話しました。
ここで問題です。
大水槽にいる魚は何か?
そう、エイですよね。
大水槽が上から下まで続いている。これが何を意味するのか?
エイの撮影スポットが上から下まで続くということです。
たとえ良い写真が撮れなくとも、水族館を出るまでチャンスが巡り続けるのです!
これって、なんて素晴らしいことなんでしょう!同じ水槽(場所)に2時間も居座り続ける必要がないんですよ!

小学生時代に感じたマイナスポイントは、今となってはメリットでしかない、ということですね。いやぁ、大人になったなぁ(?)

大水槽エイビュー

ベストショット
遠望のエイ
これもお気に入り

エイレポ

それではみなさんお待ちかね(待ってない)
エイオタクによる、エイの観点から見た海遊館の印象をお伝えします。
エイの撮影をするなら、海遊館はおすすめしません。海遊館さんごめんなさい。
素敵ポイントとしては、エイの種類は本当に豊富です。色んなエイが次々と目の前に来る光景は圧巻です。永遠にいれます。
シャッターチャンスも多いです。何度でも目の前に来てくれますので。大水槽は大きいので好きなところで居座れるし、人もまばらなので長時間居座っても罪悪感がありません。
ここは評価ポイント。

ただ、1つ残念なのは。写真を見ていただければお分かりかと思うのですが、海遊館のエイさん、水槽に貼り付いてくれないんですよね…。

水槽に貼り付くエイの例。
ニフレルより

おそらく、水槽があまりにも大きすぎることや、水槽が平面なのが原因なのだと思いますが。

なので、こんな感じの写真が量産されます。この角度も可愛いんだけどね…!

エイの写真を撮るだけで言うと十二分に素敵な水族館ですが、裏側をバチっと撮ろうと思うと、難易度が高い水族館だと個人的に思います。

エイの裏側を可愛く撮りたい方は、入ってすぐのトンネル水槽をオススメします。

べったり
模範的な形

やはりエイ×アーチ型は最強の組み合わせですね。いとも簡単に裏側を撮影することができます。
先ほどの大水槽はいくらでも行ったり来たりできますが、ここのトンネル水槽は一度過ぎてしまうと戻りにくいので、ベストショットが撮れてから先に進むことをオススメします。
私も、もう少したくさん撮ってから進めばよかったと後悔しています。

おわりに

初めて訪れた時と、再訪した時の海遊館の印象の違いをお話しました。
同じ水族館でも、時間が経ってから再訪すると印象がガラリと変わるものですね。
基本的に1度行った水族館には再訪しない方針の私ですが、数年後にもう一度訪れるのも面白いのかな、と思いました。

色々と書きましたが、規模としてはかなり大きな水族館です。ジンベエザメが2頭いる水族館、なかなかないですよね。
百聞は一見に如かずと言いますし、近くに来られた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
そして、素敵なエイの写真が撮れたよー!という方はぜひ共有してください。私が喜びます。

追記
研究のため、放流されたジンベエザメの海ちゃんが、愛媛県の河川で亡くなっているのが確認されたそうです。ご冥福をお祈りします。

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