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子どもに、タブーにせず話をしよう。
ステップファミリー | NHK すくすく子育て情報を遅ればせながら見ました。
専門家の緒倉珠巳さんの説明はわかりやすく、里親家庭でもヒントになる情報も多かったので、感想と思うところを重ねて書いて行きます。
1.生みの親の話を、タブーにしない
例えば、子どもが小さくても実の母がいることをタブーにしないこと。事実を話すことが大事。
里親家庭では0才児の委託やごく僅かな短期間の委託であれば現実的に難しいと思うのですが、ステップファミリーであれば半永久的にその後家族として対面していくことになります。なのでそこは今後の関係性を作る上でも話せる関係性が重要です。
2.分かる形で相手に合わせて手段や伝え方・言葉を選ぶこと
子どもの発達に応じで、わかるように説明してあげること。1回だけでは伝わらないので、成長の過程で、その都度説明をすること。
特にこどもの年齢が小さいうちや、発達障害等がある場合(うちの子どももADHD,ASD自閉症スペクトラムなどがありますので、今回はこう書きました)は言葉を選んだり、話すタイミングを考える必要があります。
大切なのは、一度では聞きたくても聞けないこと、最後まで聴くペースにならないことも十分考えられるので、何回かに分けてその都度の子どもの発達段階に合わせて話すことが大切です。
子どもの発達に応じて、わかりやすく説明する、というのは共通項であるのでわかりやすいですね。
3.事実関係に基づいて、ゼロベースで家族をつくっていくことが大切であること
昔の日本風な、「父親と母親、子ども」にならないといけないことなんてまったくない。むしろ特にステップファミリーや里親家庭は、それぞれに家族の成り立ちが異なる。ゼロベースで比べずに ”あたらしいかぞく” を作る気持ちでゆるく向き合うと良い。
社会的養護だと家族関係も前のものが見えなかったり複雑な形になることも多いのだが、そこから新しいカタチをつくってよい、何度でも変えて良い、ということも生きる希望になるのではと思っています。
4.個人的にとても大切にしていること=嘘を重ねない
タイミングを考え言葉を丁寧に選ぶことは必須だが、嘘を重ねないことはステップファミリーも養育里親でも、特に大切にしたいこと。
性教育でもそうなのだが、とっさに心の深い部分に刺さる子どもの質問は親側がえぐられる。シングル家庭であれば「どうしてパパはいなくなったの?」など、離婚直後や色々葛藤があるときは聞かれたくないし、「今、そんな事聞かないで!」と言ってしまった話をよく聞きます。
それでもその後に、「あのときは説明できなかったのだけど、今説明していいかな。」と補足情報を伝えてほしいと思っていて。
それは社会的養護や元里子、元養子の人たちから
大人に、私は嘘をつかれた。
私の意見をきいてくれなかった。
そんな悲痛な叫びを大人になって何度も聞くから。
里子が育った時に誰かを頼ってよいと思える関係性を作りたいし、私たち社会的養護に関わる人達は、チーム養育を支持しています。
そしてそれは実親も同じ。子育てを抱え込まなくていい。
完璧になる必要はない。
大人になっても誰かを頼り頼られ世界は繋がっていることを子ども達とシェアしたい。
そう思っています。
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