不妊治療クリニックの胚培養士さんからの質問。「治療をやめられない患者さんをみているととても辛い。家族ってなんだろう、血の繋がりってそんなに大切なことなの?もっと違う形で幸せを掴めるやり方があるのではないか?と日々疑問に思ってしまいます。」
最近Twitterの#マシュマロ にいろんな質問が来るようになりました。
なんでだろう。tiktokを始めたから??興味深いです。
質問者さんが見ているのかわからないのですが、私は養子縁組側の関わりに関してはまだ勉強中なので、もしもっと詳しい方がいたら教えて下さい。
質問
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はじめまして。
養子縁組に関する仕事?に携わりたいなと漠然と考えているのですが
どのような形があるのでしょうか?
私は不妊治療クリニックで胚培養士として働いていますが、
何回も治療を繰り返し、時間もお金も費やし、
体だって年齢を考えると厳しいと思われるのに
治療をやめられない患者さんをみているととても辛いものがあります。
家族ってなんだろう、血の繋がりってそんなに大切なことなの?
もっと違う形で幸せを掴めるやり方があるのではないか?
と日々疑問に思ってしまいます。
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質問ありがとうございます。
(胚培養士さんの業務内容をごくわずかしか知らずに返信をさせていただきますので、論点がずれていたらすみません。)
回答=アプローチ的には2つあると思います。
【A:養子縁組を選択肢に入れ始めた人に対して関わる】
アプローチとして、
「民間の斡旋団体」や「里親支援を行うフォスタリング機関」に所属して関わるという方法です。
いわゆる養子縁組を直接斡旋する側として関わるものです。
ただ、質問者さんの意図としては、
「養子縁組などに辿り着く人が少ないor時間がかかるのでもっとこちらから早めに関われることがないか?」という質問
かと思いますので、
そういう意味では現状「不妊治療を中断で迷っているが、
養子縁組などを今から検討していいのかわからない。
パートナーに相談しにくい。」のような悩みに対して
【B :まだ養子縁組の選択肢に対して迷いがある人の相談相手になる】
はあるのかなと思います。
実際には不妊治療関係のピアサポーターや不妊治療セラピスト?という名前があるようです。(仕事、ではなくボランティアなのかも・・・?)
ここからは私個人の思いです。
●個人的には、人生において変えられない困難に直面するときの感情の動きは、死の受容プロセスに似ていると思う瞬間があります。(経営大学院で企業が死ぬときのプロセスの受容もほぼ同じステップだったので、驚いた経験があります。)
①否認②怒り③取り引き④抑うつ⑤受容
◎第一段階=否認
自分が死ぬ(妊娠できない)ということは嘘ではないかと疑う段階。
◎第二段階=怒り
なぜ、自分が死ななければならないのか(子どもが授からない)という怒りを周囲に向ける段階。
◎第三段階=取引
何とか死なずに(子どもが授からない)すむように取引をしようと試みる段階、何かにすがろうという心理状態
◎第四段階=抑うつ
何にもできなくなる段階
◎第五段階=受容
最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階。
不妊治療の終了は、受容後にも、その先に養子縁組はステップとして直接は存在しないのですよね。
パートナーとの子どもを希望する夫婦にとって、養子縁組は全く違う”家族のかたち”であるからです。
なので質問者さんのように
客観的に不妊治療の辛さを理解してくれる専門家や現場を知っている人で、養子縁組をもっと「家族のカタチ」の中の一つであると話題に出してくれる人や相談に乗ってくれるひと、が増えたらいいのかなとも思います。
●最後に
良ければこの質問者さんと対話したいね、というのがRACメンバーの回答でした。