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多人数向け拡張の試みその②:冒険者ギルド・タワーマジック戦
こんにちは。あやです。(あやのねという名前は、名前が被るかもしれないところで使う名前で、苗字がついているようなものと思ってください)
さて、前回の記事でタワーマジックの多人数向け拡張を考えていたわけですが、どうにもパンチが足りないというか、必要な要件を満たすことにばかり気が向いて、魅力的にするという部分が不十分だったのではないかと思います。
さて、どうにかして、タワーマジックを多人数戦に対応させながら、もっと魅力的な多人数戦向け拡張をすることはできないかと考えました。
まず、塔の麓の雑貨屋を追加する初期の2人プレイ用の拡張ルールでは、多人数戦向けの調整になっていませんし、多人数にするには環境のデッキパワーが足りないでしょう。ルールを追加する以上は、まずこれを廃止して、複雑さを入れられる隙間を空けるべきでしょう。
多人数戦にすることで、お互いにものすごく足を引っ張り合うことになりますから、それを振り払って勝利できるだけのデッキパワーを提供していく必要があります。
私のタワーでは、強すぎるという理由でタワーから除外されているボムレアがたくさんあります。せっかくボムレアがあるなら、条件を満たすことでそれを手札に加えられるようにして、さらに多人数であればあるほど手札に加えやすくなっていくようにすれば、2人戦と多人数でルールを変えることなく一括で取り扱えますし、条件付きとはいえボムレアが使えるとなれば、それだけ有名なカードも出ますし、登場するカードの種類も増えます。(私が手に入れてうれしいと思うカードの種類も増えます)
登場するのに充分前準備がかかるようにしておけば、その間に打消しや除去を引いて構えていることもできますから、使われる側も理不尽感も軽減されるでしょうし、使う側も厳しい条件をクリアして手に入れているもので、偶然運がよかったからそれを引いているのではありませんから、これ運良く引いただけなんだよなあ使うの申し訳ないなあなんていう(リミテッド中の私がよく思っていたような)ことも思わなくてすむでしょう。
さて、ではその前準備として何をさせるかが問題です。できれば、既存のタワーマジックで弱い動きを補填したり、攻撃することを推奨できたりするものが望ましいです。そこで目を付けたのは、賞金首戦でした。
賞金首を所定の人数捕まえると、ボムレアがもらえるというのはどうでしょうか。ほかにもタワーマジックの問題をいろいろ埋め合わせるためにほしい能力がいくつかありましたから、賞金首を捕まえると、エネルギー・カウンターがもらえて、そのエネルギー・カウンターを支払って、レアをもらったり、他にもいろいろなことができるのではどうでしょうかと考えました。
そこでまずお店の商品を考えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1736602928-pCM1NogJ5t73vAqdkXGhnUOB.png)
[E]を12個支払う:レアの山からカードを1枚引く。
目玉商品です。タワーの本体からもレアは登場しますが、出たらあまりにもゲームの中心になってしまうようなものは除外されていますから、そのようなものがもらえます。金額は、依頼3回分くらいが妥当かと思っています。
なお、引くなので、相手のターン中やドロー前に起動すれば、天使への願いを奇跡できる可能性があります。
当初の想定では8くらいかと思っていましたけれど、そうすると、他の商品に比べて強すぎて、他の商品が買われないようですし、エネルギーを継続的に発生させるカードたちが強すぎましたので、12に値上げしました。
[E][E][E]:ゲームの外部から<<全ての土地タイプを持つ土地>>という名前のカード1枚をあなたの手札に加える。
![](https://assets.st-note.com/img/1734872727-0crmUK93LsoHCQYdey8RFujk.png)
すべての土地タイプを持ち、かつ氷雪である土地は、タワーに収録して意味があるカードを増やすために、絶対にほしい一枚です。これもいつでもゲームに出てほしいですから、売店の商品としていつでも並んでいます。これは依頼1回で獲得できてほしいです。
こちらの価格が3なのは、相場よりも少し安いと思いますが、これを1回取っても、レアを引くのに必要な依頼の数が増えない方が望ましいように思いましたし、複数回取るとだんだん価値が下がりますから、安めに値付けしておくデメリットよりメリットの方が大きいと判断しています。
[E][E]:占術2を行う。クリーチャー・カード名1つを選ぶ。それはターン終了時まで多相を持つ。これは各ターン1回のみ起動できる。
クリーチャーを多相化できることが必要なのは、タワーマジックのタワーをいじっているとすぐにわかることと思います。
ライブラリーの中にあるカードを求める場合もありますから、ライブラリートップのカードを見られるようにする必要もありましたけれど、あまりにも多相化できすぎても困りますから、これくらいの値付けかと思います。
なお、多相化が不要で占術だけする場合に、クリーチャー・カード名の指定が不要な場合もよくありますので、指定は任意の方がよいように思い始めています。現時点では、指定がされなかった場合、アメーバの変わり身が指定されたと判定するという裁定ということにしておいてください💦
1ターンに何体も多相化されると、いくつかのカード(例えば、家の吹き飛ばし)が強力すぎるようでしたので、1ターンに1回しか使えないようになりました。
[E],毒カウンターを5個得てあなたのライブラリーの上から10枚のカードを追放する:あなたのコントロールする土地1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
もっともアブナイ香りのする商品です。この能力については、あまりに何度も使われるとゲームが複雑化しすぎますから、あまり使えないようにしたい事情がありました。当初はすべての土地タイプを持つ土地を得るときに、土地を手札に戻すことがコストに含まれていたのですが、それではあまりにも強すぎました。ですが、全ての土地タイプを持つ土地は、値上げしたくありませんでした。
何度か試した感触では、1回しか使えない代わりに、エネルギーの支払いは安いという方がしっくりきました。1回しか使えない、をそのまま書くのではなくて、毒カウンター関連や切削関連に追加の意味を持たせることができるように、このような怪しげなコスト付けになっています。
依頼のルール
さて、商品ができましたので、次はギルドの依頼です。
・依頼は非戦闘系依頼が1枚、多人数戦であればそれに加えて戦闘系依頼1枚が公開されます。
・依頼はターンプレイヤーのみが達成できます。
・依頼を達成したら、すぐにその依頼は破棄されて、次の依頼が補充されます。
・1ターンの間にプレイヤー1人につき非戦闘系依頼と戦闘系依頼の両方を最大1回ずつ達成することができます。
・魔王戦などで複数人がターンを共有している場合、プレイヤー1人につきそれぞれが各ターンに最大1回ずつ非戦闘系依頼を達成できます。戦闘系依頼は1ターンの間にチーム全体で1回達成できます。順番を相談してたくさん達成しましょう。
・ギルドの依頼を使用して遊ぶ場合は、エネルギー・カウンターはチーム内で共有します。増殖した場合、チーム内のプレイヤーの人数分だけエネルギー・カウンターを増やすことができます。
戦闘系依頼(多人数戦専用)
![](https://assets.st-note.com/img/1735394058-G3giX0ubVMcYK1vsR7jIOwP9.png)
多人数戦では攻撃を奨励しなければ攻撃しないのが有利になりがちですから、攻撃を奨励する必要があります。それを専用系依頼によって奨励することでゲームを進めることに対して利益があるようにしています。
全員にダメージを与えることを求めるものもありますが、それは少し難しいので、戦闘ダメージでないダメージでもよいことにしてあります。
2人戦の場合は有利な側が有利になりすぎるので、戦闘系依頼は抜いて遊びます。
非戦闘系依頼
![](https://assets.st-note.com/img/1738460102-BV4oWlUs1ezrwCk0SIcT3aPL.png)
プレイ人数に関係なく、ゲーム上の有利不利に関係なく達成できる依頼も存在するべきだと思われました。特に、タワーマジックであまり強くないカードを引いたときにうれしいと思える可能性が出てくるような内容であればなおよいと思いました。
例えば、少量のライフを得ること、コストパフォーマンスの悪いカードを使うこと、マナシンボルの多いカードを使うこと、(土地にしても色マナが出なくて弱い)無色のカードを使うこと、サイズの小さすぎるクリーチャーを使うことなどが当てはまります。
中には、あやさんによって弱すぎると判断されたカード(スリーブにマジックで書いてあります)をプレイすることを参照するものまであったりします。これは、弱いカードを引きすぎたプレイヤーに対する救済措置です。
複雑なものは、達成の追跡が非常に難しいと分かっていますので、達成条件が複雑にならないようにするように務めています。また、フォーマットによって、達成難度が極端に上下しないようにも気を付けています。
依頼の報酬
現時点では、依頼の報酬は一律で5です。当初は3だったのですが、依頼4回でレア1枚では、少しばかり少なすぎるようだったので、依頼3回で1枚にしたいと思いましたけれど、他のエネルギーの使い道を提供するカードの効率との兼ね合いを考えると、レアを引くのに必要なエネルギーは10は下らないと思います。
そうなると今度は、依頼1回でエネルギーを用いるクリーチャーに例えば+1/+1カウンターを2.5個置けるのが強すぎるのではないかと不安になりますけれど、少なくともコモンにおいては、攻撃しないといけないようになっていて、依頼達成だけで2回り大きくなるわけではありませんから、許容できると思いました。
プレイ人数ごとの調整
ボムレアが出たときに、卓内から除去が出てくる可能性は、人数が多いほど高まります。逆に、人数が少ない時には、ボムレアが出すぎないようにする必要があり、2人戦では1ゲームに1回出るかどうか、それもたまに出るくらいで十分です。
それを考えますと、依頼の枚数は、プレイヤーの人数-1枚が妥当に思います。
これでは複雑さ上の問題と、1度の行動で複数の依頼を同時に達成してしまうことがよく起こって、ゲームバランス上の問題もあることが分かってきました。
依頼の数は、2陣営戦(2人戦、魔王戦、双頭巨人戦など)では非戦闘系依頼を1枚、多陣営戦では、非戦闘系依頼1枚と、戦闘系依頼1枚、とするのがよさそうです。
目下の懸念点
こちらは初期バージョンに対するバランス上の不安点のメモでしたが、調整しましたので、もう大丈夫だと思います。
[E][E]の商品があまりにも選ばれていません。もう少し能力をいじる必要があるかもしれません。
エネルギーを利用するクリーチャーの能力も、選ばれることが少なすぎるようにも思えます。
もしかすると、全体的に依頼の報酬額を上げて、商品全体を値上げする(特に3コスト以上のもの)方がよいのかもしれません。ただ、すべての土地タイプを持つ土地は、色マナが厳しくなりやすいゲームの性質上、依頼の達成1回で取れるようにしておきたいです。例えば、報酬を5にしてレアの金額を12くらいにする方がよいかもしれません。(公式では2で+1/+1カウンター1個、4でカードを1枚引くですから、それがヒントになるでしょう)
ただ、さいころの都合で、あまり値段が高いと貯金を数えるのが面倒になりますけれど…
今週の土日の間に調整することができたのはここまでです。年末年始にもう少し調整して、みなさまにお披露目できる形にできればと思います😊
他のフォーマット用のギルドストア
![](https://assets.st-note.com/img/1735394813-owkO1zpKc0V4velsSPbFh7XZ.png)
一応こちらも作りました。どんなフォーマットでもどんなデッキでもだいたい同じくらい役に立つのもは、カードを1枚引く。でしょう。
エネルギーが5個セットで得られますから、5個セットで消費する方が理にかなっているのと、他のカードでまったく同じ能力を持っているものがないようにする(その能力があることに意味がなくなってしまう)ために、4で1枚引く、はあえて避けるようにしました。
タワーマジック以外でも、冒険者ギルド戦をしてみたいみなさまは、どうぞご利用ください(依頼の一覧については、私に直接連絡してお尋ねください)
それでは、みなさまよい年末年始をお過ごしくださいませ