ダイナミクスをつけるには
コンクールももうすぐそこ!
せっかくならカッコよくて迫力のある演奏がしたいですよね~
迫力のある、かっこいい演奏って
ホール全体の空気が振動してるような大きな音から
繊細でガラス細工のような小さな音まで
自由自在に使いこなしている感じがしませんか?
今回はそんな音量差(ダイナミクス)についてのポイントを
お伝えしようと思います◎
■ダイナミクスをつけるとは
すごくざっくりいえば音量の高低差をつけようってことです。
音量に差をつけるには
小さい音から大きい音までの差がたくさんないといけません。
ということは
大きい音と小さい音の両方が吹ける必要があります。
この時に大事なことは
音量を変えるだけで
音色や音程は変えてはいけないということです!
■衝撃の事実!実は小さい音が吹けていない説
いま自分たちは
どのくらいの音量の差がつけられるか
少し考えてみましょう。
おそらく
大体真ん中あたりから上下に同じくらいの幅かな?
なんてイメージした人が多いのではないかなと推測します。
がしかし。
わたしにはこんな感じに聴こえています
↓ ↓ ↓
もしかしたら
「音量差をつけるには大きい音が出せるようにならなきゃ!」
と思ってるかもですが
伸びしろがあるのはむしろ下方向(小さい音)なんです…
なので
音量差をつけたいのならば
どこまで小さい音で鳴らせるようになるかを研究することを
オススメします◎
■小さく吹くときに気をつけたいこと
小さい音で吹いたとき
モゴモゴとした活舌が悪い感じの音になっちゃっていませんか?
いちばん最初にもチョロっと書きましたが
音の大きさ以外は変化させてはダメです。
たとえば
靴音の「コツコツ」って感じの音を小さく出したい
↓ ↓ ↓
小さくすると「コツコツ」じゃなくて「もふもふ」に変化しちゃってる
…みたいな感じ。(伝われ~!)
音が小さくなるだけで
音のイメージまで変えないように意識しないと
最初のうちは勝手に変身しちゃうので注意が必要です!
■大きく吹くときに気をつけたいこと
大きい音で吹こうとすると
めちゃくちゃ乱暴な荒ぶった音で吹いちゃう人もいますが
これはぜーったいNGです!!
力任せにパワーで出すと
ピッチは大体上ずるし音色も変わるし(よくない方向に)
さらに口もバテます。
大きい音を出すこと自体は超簡単にできちゃいますが
良いことは1個もないので
心当たりのある方は本当にやめましょう…
■まとめ
「もっと大きく!」ってよく注意されること多いと思いますが
曲全体で聴いたときにただガチャガチャした印象になっていることがあります。
確かにびっくりさせたいような目的で大きな音を使う場合は
それなりに大きな音が出せないといけないけど
どっちかというと
その大きくなる直前の静けさが大事だったり…しません?
(ジョーズが迫ってきてるときとかの音楽とかそんな感じがする…)
引き算の美学っていうのでしょうか・・・?
あとは音楽を演奏するときに
音楽の一部として使える音色とただの音は違います。
この違いに気づけるように
普段から音の印象に耳を傾けてほしいな~と思っています!
次回(6月22日配信予定)は
よく聞くワードじゃないかな~?と思う
「後押し」についてお話ししようかなと思います。