感性
感性。私の人生に彩りを与えてくれる素晴らしいものだと、信じていた。
ずっと昔から、感性が豊かだね。という言葉を何度も貰って、
自分だけが持っている特別なものという雰囲気があって大好きだった。
でも、その言葉が少し嫌いになり始めた。
人と同じ映画を観ても、誰よりも感情移入をして泣いてしまう。
刺激が強い映像を見てしまうと、心が沈んでしばらく何もできず泣いてしまう。
そんな自分が少し嫌になってしまった。
現実から目を背けて夢ばっかり優しい世界にばかり、目を向けている気がして。
だけど、だけれど。
優しい世界が見えているのは、みんなじゃない。
人よりも優しい世界を見ていたいなら、見えているなら
誰よりも人に優しくできる気がするから。
だから私はこれからも自分の感性を大切にしたい。