入院の流れ @大阪日赤病院 予定帝王切開
この投稿では、大阪日赤病院の予定帝王切開の入院期間の流れをご紹介します。
実際に予定帝王切開になる場合は、帝王切開になると決まってから、検診の後に助産師さんが説明されます。私は帝王切開の決定が遅かった為、臨月に入ってからでしたが、もっと前に決まっている場合は、説明時期も早くなります。
大阪日赤では、ざっくり
オペ前日の昼前に入院
→入院2日目に手術
→入院4日目(手術から2日後)に硬膜外麻酔を抜去
→入院8日目(手術から6日後)の昼前に退院
の流れです。
なお大阪日赤では、コロナに関係なく、帝王切開は立ち会い不可、撮影録音不可です。ただし、産まれた時の泣き声だけは録音してくれ、それをおさめた産声アルバムを退院時に渡して貰えます。
では、もう少し細かくご説明します。
☆入院初日(出産前日)☆
・10時頃入院。最初は入院センターに行き、その後病棟へ。着いたらナースステーションの会計で、必要な書類を提出。その後、体重測定。
・この時から個室入院の場合は、基本退院までずっと同じ部屋
・担当の助産師、薬剤師から説明、麻酔科医から麻酔についての説明、主治医の診察
・主治医から手術についての説明と同意取得(私はたまたま既に終わっていましたが、普通はこの日、主治医の先生の日勤の区切りがついてからになります。また、麻酔の同意は、普段は麻酔科医の説明の際に行われるのかもしれません。)
・点滴を打つ場所の確認と、剃毛(必要ならお臍も処置)、手術後に使う為にあらかじめ購入しておいた大人用紙おむつと腹帯を提出。
・シャワーを17時までなら浴びられます(術前最後のシャワー)
・昼食と夕食が出ます。夕食は術前最後の病院食です。
オペ前の食事ですが、オペが次の日の午後だった私は、21時までは食べられました。午前中オペの方は、夕食で終わりかもしれません。
☆入院2日目(お産当日)の手術前☆
・朝一(外来開始前)に、担当医が病室に来られて、軽く説明などお話。
・オペ担当の看護師さんがご挨拶に来られる。
・手術開始3時間前に、片方の腕にルートを取って点滴を始めます(生食かブドウ糖だった気が。その後薬の点滴が必要なら、バッグが変わります)
・水分は手術の3時間前まで飲めます。ただ、私は14時台にオペの予定だったのに、2時間前の12時までOKでした。
食べ物は食べられません。
・血栓予防の弾性ソックスを履きます。
・時計、アクセサリー、コンタクトレンズを外します。
・ベッドの上に何もない状態にします。部屋を出た後、このベッドをオペ室まで持ってきて貰い、オペ後はこのベッドに乗って戻る為です。
・家族はオペ室には入れませんが、万が一の場合にすぐ駆けつける事が出来る様に、術中は院内に待機する必要があります。主に病棟入り口前のソファーにて待機です。オペの1時間前には来る様に言われます。
※コロナが起こる前は、病室待機だったのかもしれません。もしくは、コロナ後でも、面会者に指定した家族が立ち会い人でもある場合も、部屋に入れるので、部屋待機出来たのかもしれません。
うちは、立ち会い人は夫で、面会者は母だったため、夫は病棟に入れませんでした。
☆入院2日目(お産当日)のオペ☆
・貴重品と、目が悪い人は眼鏡をかけて眼鏡ケース持参で、点滴をがらがら引きながら徒歩で出発。
・待機している家族に貴重品を預けます。オペ室に持って行けるのは眼鏡ケースのみです。あと、髪が長い人は、まとめる為のゴムも。
・スタッフさんとオペ室の有る6階へ移動。この時は、専用のエレベーターに乗ります。廊下中央に自動ドアがあり、この奥が業務用エレベーターとなっています。
・6階に着いたらオペエリアへ。広い前室のソファーに座って待機。病棟の看護師さんが、オペ看さんに引き継ぎ。
この時、使い捨ての帽子を貰い、被ります。髪の毛が長い人は、2つに縛って入れ込むと便利だと思います。なぜ2つ結びかというと、手術中は仰向けになるので、後頭部に結び目が来ない様にです。
・スタンバイ出来たらオペ室が何号室か教えて貰い、歩いて移動。
・入室したら服を脱いで手術台に上がり、タオルをかけてもらって横たわります。眼鏡を外し、眼鏡ケースに入れて渡します。
・点滴が入っているのと逆の腕に、麻酔科医の先生が新たな点滴のルートを確保。
・目の前にカーテンがかけられます。
・背中を丸め、麻酔開始。脊椎と硬膜外それぞれ針を入れる。アイスノンでかかり具合を確認。
・麻酔がかかったら、尿管を入れられます。
・スタッフが配置完了。主治医の先生が手術内容の予定を復唱(帝王切開理由や予想出血量、切り方などなど…)
・児が取り出されると、スタッフ皆さんで一斉にお祝い!
・赤ちゃんは体を洗われ、身長・体重・頭位・腹囲を測定されたら、おくるみにくるまれて運ばれてきます。この時、預けていた眼鏡をかけて貰い、赤ちゃんと初対面。対面が終わったら、眼鏡は外されます。
・赤ちゃんは産科病棟の新生児室へ連れて行かれ、病棟前の廊下で待機中の家族の前を通過。待機家族はこの時初めてご対面。
低体重や早産など、気になる点がある赤ちゃんは、新生児室と繋がっているGCU預かりになります。
・先生が腹を閉じる処置をし、手術が終わったら、脊椎麻酔を抜去。
移動出来るタイプのレントゲンで腹部を撮影。
・術部にガーゼを当てられ、上から渡しておいた紙おむつをはかされます(尿管は入ったまま)
・スタッフ総出で別の台に乗せられて、入院着を着せられ、運ばれて来ていたベッドに移されます(記憶がおぼろげですが、もしかしたら、オペ台からベッドに直接移されたかもしれません。このタイミングで帽子もはずしたかと。)
・ベッドごと移動。行きと逆順で帰る。途中、前室でオペスタッフから病棟スタッフへ引き継ぎ。
☆入院2日目(出産日の出産後)☆
・産科病棟の階に戻り、廊下にて待機中の家族と対面。貴重品を返して貰います。そこで主治医から家族へ、お産がどうだったか、説明がなされました。
・個室に戻り、あらかじめベッドからのけておいた私物を、必要であれば助産師さんにお願いして持ってきて貰います。
・部屋に戻り6時間経過するまで頭を上げる事は出来ません。脊椎麻酔を抜くと、徐々に下半身を動かせる様になるので、足が動かせる様になったら、左右に足を動かす様に頑張ります。
・飲水も、帰室から6時間経過後から解禁です。
・麻酔の影響で体温が下がり寒い場合は、電気毛布をかけてもらえます。
・背中に入っている硬膜外麻酔を入れるスイッチを渡されます。握って親指で押すタイプで、一度入れると次に入れるまで数時間入れられません。痛くなったら押します。
入れる量もこのスイッチで調整出来ますが、それには専用のパーツが必要で、それを持っている助産師さんしか出来ず、産婦が勝手に変更は出来ません。
・しょっちゅうオムツを開けられ、子宮の復古具合と術部の経過を助産師さんがチェック。子宮については、いつもお腹を押されて確認されます(これは産後ケアセンターでも毎回受けました)
・授乳開始は基本生後12時間後から。ここから3時間毎に授乳。
(手術の流れの説明用紙には、「状態を見て部屋に面会に行く」とあるのですが、母親が新生児室に行くのか、子供が病室に連れてこられるのか不明です。私のケースでは、子供がGCUに約24時間預かりになり、それから病室に連れてこられ、初めて授乳した為です。おそらく子供が連れて来られるのではと思います。次の日のまで尿管が入れっぱなしですし、歩行もまだほとんど出来ないため。)
・お腹以外に痛みが出たら(多いのは肩の痛み)、内服の鎮痛薬を貰います。
・出血が多く、自己血を抜いていた場合は、このタイミングで戻されるのではと思います。私は出血量が少なかったため、出産の次の日に戻されました。
・オペから6時間後位から、血栓予防にヘパリンの注射を12時間ごとにお腹にうたれます。
☆入院3日目(お産の次の日)☆
・術後おならが出ていれば、昼御飯から食事が戻ります。
大阪日赤の場合、いきなり普通の食事です!お粥などではありません。しかし産褥食のため、お米が丼一杯出ます…
・助産師さんが、体温、脈拍、血圧に加え、定期的に悪露の量、術部、乳房の状況をチェック。
・産後しばらく必要な点滴が一段落し、左右にうたれている点滴のうち、片方が抜かれます(おそらく、利き腕側を抜かれると思います)他の点滴も終われば抜かれます。
私は利き手の右手の甲から入れていた子宮収縮剤の投与が、事情により早めに切り上げられ、入れていた側のルートから、自己血を入れ、それが終わったら抜かれました。
・蒸しタオルを持ってきて貰い、ベッドの上で体を拭きます(硬膜外麻酔の針が入ったままだと、シャワーを浴びられないため)
・尿管を抜いて貰い、助産師さん2人が見守る中、病室内のトイレまで歩けるか確認します。トイレに行っておしっこが出来たら合格。
尿意はしばらくは麻痺して感じない事が多いため、尿意がなくても定期的にトイレに行くように指導されます。
・母子の状態を見てOKなら、母子同室が始まります。私は出産から24時間後に連れてこられました。
・子供が来たら、泣いたらひたすら授乳です。おっぱいがまだ十分に出ない、赤ちゃんが吸えない場合は、ミルクを持ってきて貰えますが、ミルクは三時間空けるように言われます。母乳は飲み放題。
・また、子供と共に手書きの育児日誌が渡されます。以降、授乳やオムツ替えをしたら、こちらに書き込み、助産師さんが来られる度にチェックされます。
・この日、赤ちゃんは沐浴、体重測定、黄疸の確認をします。もし黄疸の値が高い場合は、一度新生児室に連れて行かれて、手の甲から採血し、血液検査を受けます。それでも値が高ければ、光線療法を行う事になり、子供はGCU内の保育器に入ります。
光線療法は基本24時間行われ、終わると一旦部屋に返されますが、その後の測定でまだ黄疸が残っていたら、またGCUに連れていかれ、再度光線療法を受けます。
GCU預かりになると、3時間毎にミルクをあげに行きますが、希望すれば空の哺乳瓶を貰って、授乳と授乳の間に病室で哺乳瓶に搾乳し、それをGCUに持参して飲ませる事も出来ます。
・低体重などの理由で、赤ちゃんが産後GCUやNICUに入った場合は、赤ちゃんの入院診療計画書が作成中されるので、書類にサインをします。
・出生届は、大阪日赤は持ち込み不可で、病院が用意した標準的な内容の物を貰って届け出になります。遅くとも次の日には貰えますが、オペが朝一だった場合は、当日中に貰える事もあります。受付で貰えます。
☆入院4日目(お産の2日後)☆
・この日から母子同室のケースもあります。
・術部の経過が良ければ、シャワーが可能になります。
・シャワーを浴びるためには背中の麻酔の針を抜く必要があり、抜くかどうか朝のうちに聞かれます。これは、抜くのであればその直前のヘパリン注射を中止する為(打っていると、針を抜いた部位からの出血のリスクが高まる)、注射より前に決める必要があり、早いタイミングで聞かれます。
麻酔の針は病室で医師が抜去します。
・病棟を出て、病院内を移動できます。
・病棟から出られるので、大体この日くらいに、民間医療保険の給付申請に必要な診断書や、産休手当の申請書を書いて貰う為に、これらを2階の総合カウンターにある文書受付まで持参する事になります。
(助産師さん曰く、受付は外来終了間際が比較的空いているとのこと。)
なお、日赤は文書類が完成して受け取れるまでに1ヶ月近くかかるので、要注意です。
・入院中の月曜もしくは木曜に、新生児室で聴覚検査が行われます。
☆入院5日目(お産の3日後)☆
・小児科の検診があります。
☆入院6日目(お産の4日後)☆
・お祝い膳が出ます。普段の夕食より少し早めに配膳されます。食べきれないほど出ます。
☆入院7日目(お産の5日後・退院前日)☆
※この日の内容は、退院準備の内容であり、もし回復が順調などで、退院が早まった場合は、より早い日に行われるかと思います。
・退院前の診察が、ナースステーション横の診察エリアで行われます。この時の先生は、そのタイミングでナースステーションにおられた先生で、主治医とは限りません(私は初めて見る先生でした)
その後、その場で体重を計ります。真面目に産褥食を平らげていると、信じがたい数値に気が遠くなります。
・血液検査と尿検査があります。尿検査は、コップを渡され、採ったらそれをトイレの奥(シャワー側の角)に置かれた銀の箱の中にいれます。
・ベッドで血圧が計られます。
・術部保護のM3テープの貼り方を、助産師さんから教わります。
・赤ちゃんは先天性代謝異常の検査を受けます。
・2週間検診の予約を取ります。ただし、コロナが流行りだしてからは、電話がかかってきて、助産師さんとお話するだけになってしまっています。
・母子手帳に退院までの経過を記入して貰うので、出生届出等で持ち出している場合は、この日までに一旦また助産師さんに預けます。
☆入院8日目(お産の6日後・退院当日)
・助産師さんから、退院の説明があります。この時、ベビー用品などのサンプルやクーポンを頂きます(予想より沢山!)。大阪日赤はミルクは森永のE赤ちゃんなので、そのサンプルも貰えます。
・事務員さんが直接部屋に来られて会計の請求書を渡して下さるので、ナースステーションの会計で支払います。
が、大阪日赤で予定帝王切開の場合、請求は大体30万円ほどで、一時金の42万円以下のため、出産費用については支払いが発生しません。
ただし、赤ちゃんのオムツ代などは別途請求になります。
また、赤ちゃんがGCUに入るなどの治療行為が行われた場合は、赤ちゃんの治療費として請求されるため、一時金の対象外となります(GCUに入ると入院した扱いになります)。このタイミングでは、赤ちゃんの保険証も、医療証も出来ていないため、とんでもない請求額になっています。支払いは待って貰えるので、保険証と医療証が出来たら、2階の会計に請求書と共に持参して、再度計算し直してもらい、改めて請求されます。1ヶ月検診の時(通院しての2週間検診があるならその時)にされるケースが多いかと思います。
・助産師さんが沐浴をしてくれます。立ち会わせて貰えました。動画や写真も撮影OKでした。これは助産師さんによってはNGかもしれませんが、生の沐浴指導が無いため、貴重かと思います。
・助産師さんが赤ちゃんにK2シロップを飲ませてくれます。その後、1ヶ月検診までの分のK2シロップをもらいます。
(K2は完全母乳の場合は不足しがちで長期間投与になるため、1ヶ月検診の時に追加されますが、ミルクを飲ませていたら足りてるので追加は無いというのが、大阪日赤の方針の様です)
・黄疸が出て光線療法を受けた場合、こめかみに、サングラス固定の足場となる分厚いシールを貼られるのですが、それも退院直前に助産師さんがはがしてくれます。
・次回の外来受診日(母親の1ヶ月検診)が決まります。
・全て荷物をまとめたら、ナースコールで助産師さんを呼びます。
退院時の付添人が病棟に入れない人の場合は、受付まで荷物を持っていって下さいます(面会人に指定した家族など、病棟に入れる人の場合は、病室に来てもらって、荷物をもって貰えるのかもしれません。)
☆退院後☆
・赤ちゃんの1ヶ月検診の予約を、電話して取ります。入院中は取れません。平日午後の決まった時間に、小児科外来に予約します。
(なお、大阪日赤は、他院で産まれた赤ちゃんの1ヶ月検診も受けさせてくれますが、母親の1ヶ月検診は受け入れない様です。こちらは、谷四の医療センターは受け入れてくれます)
☆タイミング不明、入院中のどこかで。☆
・聴覚検査の助成チケットや、その他必要な書類の類いは、入院中に助産師さんに渡します。言われて渡した記憶はあるのですが、いつの事だったかは定かではなく…
・沐浴の指導が、コロナの関係で、ただビデオを見せられるだけに変更されました。私は、退院前日に見たような気が…デイルーム隣の小部屋で、ノートパソコンで一人ずつ見ます。
・赤ちゃんはしばらくは、沐浴の度にお臍をアルコールで消毒する必要があるので、そのやり方について学びますが、入院中、1日一回させられた気がします。アルコール綿も入院中に必要な分は貰えたかも…記憶が定かでないです。
・家族計画の指導があるはずですが、私は経産婦だったためか、もしくは帝王切開だったためかありませんでした。帝王切開であることを鑑み、1ヶ月検診の際に、先生からどのくらい空けるかの指導がありました。
・病棟に入れない人が荷物を持ってきたり、持って帰ってもらう場合は、事務の方か助産師さんが持ち運んでくれます。
・GCU入院中は、3時間毎に授乳をしに行きますが、夜間はお任せでパスすることも出来ます。
なお、日赤では光線療法中は、おっぱいを直接あげる事はできず、搾乳を哺乳瓶で飲ませるのみの様です。
・毎朝主治医の先生がお部屋に来られて、場合によっては術部や腹部を確認されます
(余談ですが、私は医師の知人が多いのですが、お話を聞いていると、入院患者さんが気になっていて様子をみたいので、休みの日でも会いに言ってしまうと話されていました。今回の主治医の先生も、毎日来られていたので、そうだったのかもしれません。)
ざっと書き上げました。
不足や間違いがあれば、修正します。
予定帝王切開であれば、どこの病院もこれに近いかな?と思います。
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