排尿・排便のトラブル 予定帝王切開@大阪日赤病院

産後すぐ、まだ麻酔も残っていて、体が動かせない時に、おそらく子宮収縮剤の副作用で失便してしまった話は書いていますが、麻酔が切れてからも、排尿と排便のトラブルは続きました。

まず排尿ですが、硬膜外麻酔を入れていたくらいの頃には、尿意を感じることが出来ず、定期的にトイレに行くようにしていました。そして、おしっこを自分の意思で止める事も出来ませんでした。
一度トイレ中に、給茶だったか配膳だったかの方が来られて、トイレのドアを軽く開けて、水筒に入れてくださいとお願いしたことがあったのですが、ドアを閉めると、排尿してしまっていたことに気づき、心底驚いてしまいました。自分としては、おしっこをしないでいたつもりだったのに、止めれておらず、してしまっていたんですね。
後にも先にも、派手に入院着を汚したのはこの時だけだったので、余計に記憶に残っていますが、排尿に影響が出るとは全く思っていなかったので、ちゃんとコントロール出来るようになるか、少し心配でした。
(入院中には元に戻りました)

そして排尿関係でもう一つしんどかったのが、排尿痛です。排尿時に内臓系の痛みがありました。これは退院後も続き、結局産後10日くらいまで続きました。主治医の先生曰く、これも手術時にお腹の中を触っているためだそうです。徐々に治ると言われ、結局2週間検診の頃には治っていましたが、地味にしんどかったです。
(が、痛みを感じるたび、これは帝王切開したから、だからお金も一杯貰える、ぐへへへへ・・・とニヤニヤしていました。アホすぎる。)

また、産後すぐの様な意識外の失便は、子宮収縮剤を抜くと起こりませんでしたが、こちらも、おしっこだけの目的でトイレに行ったはずでも、排尿したら続けて下痢になるというのが続きました。こちらは排尿痛より痛く、毎回脂汗をかいていましたが、出さないわけにもいかないと、毎回耐えていました。

ちょうど、入院する時にのむヨーグルトを持って行っていて、それが美味しかったので、母が面会に来る際、買って持ってきてもらう様にお願いしました。
また、私は妊活中からビフィズス菌を飲んでいて、妊娠中も便秘回避のために、続けていたのですが、それも持ってきてもらい、更に薬剤師さんにお願いして、ビオフェルミンも貰い、とにかく腸内フローラを鉄壁の布陣とすべく、腸活に励む入院生活を送りました。
それも功を奏したのか、排便に関しては、徐々に改善され、退院する頃には、下痢は収まっていました。

産後の排せつというと、会陰切開や、激しい裂傷の可能性が起こる経膣分娩は大変と知っていましたが、帝王切開でもある程度出るとは聞いておらず、ちょっと意外でした。
経腟では、赤ちゃんが通る事での外的ダメージによって、帝王切開では、内臓を触る事でのダメージによって、それぞれ起こりうるんだなという印象です。
私は経腟分娩の際、会陰切開したものの、先生の縫合がお上手で、退院までにはよくなりましたが、それでも入院中は、陰部を直接触ることは出来ませんでした。こんな私はまだましで、人によっては、肛門括約筋が損傷を受けて失便が続いたり、膣と腸が裂傷で繋がって、便が膣に入ってしまうケースもそこそこあると聞きます。
帝王切開の産後の排便トラブルは、決して楽ではありませんでしたが、経腟で起こりうる重篤なトラブルまではいかないので、その分は気が楽だったかなと思います。


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