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キングオブコント準決勝2日目@めぐろパーシモン大ホール(2023/09/21)

9/20、21で開催されたキングオブコント準決勝。2日目に行ってきた。小雨パラつく中、夏の暑さが落ち着きだして、ああ賞レースが佳境に入っていく匂い。
キングオブコントの準決勝は以前に一度見に行ったことがあるけど、その時は赤坂だった。会場中に興奮と緊張があって、ほかにないってくらいたくさんの面白いコントが見れた思い出。
会場で男性ブランコのマネージャーさん達を見かけて、本当にこの舞台に男ブラかいるんだ、始まるんだと緊張する。私が緊張したってはじまらないのだけど、ドキドキする。


キングオブコント準決勝2日目@めぐろパーシモン大ホール(2023/09/21)


あべこうじさんのMC。昨日も来たよって人~という客席への問いかけにかなり手があがる。みなさん熱い。準決勝は35組の予定だったけど、ロングコートダディが体調不良で欠場。救済措置である動画審査も行わない(行われない?)そうで。賞レースでたくさんのネタがかかる中で登場するロコディは、きっとその場をスッと自分たちの空気に変えるんだろうな。そういう姿を見れるんだろうなと思っていたから残念。どうかお大事に。。


3~4組ずつネタをしていき、途中で休憩。前半ブロックと後半ブロックの間の休憩は長めで30分以上あった。これだけ間が空くと後半最初がトップバッターみたいになっちゃわないかと思ったけど、それは杞憂でむちゃくちゃウケてた。


準決勝は後日配信ありで、決勝進出者の発表は一週間後の9/27。出場者のみなさんは当日中に結果を知らされていたりするんだろうか。この一週間のラグは何故なんだろう。以前に決勝当日まで出場者シークレットとかあったので、それよりは多少マシかもしれない。でもでも準決勝後に決勝進出者が呼ばれるのを観客も一緒になって聞いた時もあったのにな。今日の会場で客席と舞台のところに階段が設置されていたから、もしかして出場者客席に集合して決勝進出者が呼び上げられて登壇、というかつてのスタイルで発表あるのかなってちらっと思った。


誰が決勝に、とかはまったくわからないけど、ゼンモンキー面白かったなぁ。ずっと上手いし、展開もあるし、荻野さんが効いてるし。
蛙亭も面白かった!声から会話から動きからオチまで最高だった。
ファイヤーサンダーもウケてた~~。面白いのもあるけど、お笑いライブにくるお客さんからの信頼の厚さも感じた。そろそろ大舞台踏んでくれよっていろんな人が思っている2人というか。
や団は3人いることの強みと共に小道具も仲間にしていてすごかった。
カゲヤマは不穏で面白かった。この日唯一の不気味なネタというか。
伝書鳩、ラブレターズでどちらも家族的なネタで続いて、そうなるとラブレターズが際立つ。ちびっこい2人がぐわんぐわん激しくやっているのが楽しいし客席も乗せられる。ザ・ギースも照明とともに舞うし、そのかつて見た準決勝では阿佐ヶ谷姉妹が手拍子を発生させるし、地味めなのにネタになると派手で面白いASH&Dチームはなんなんだ。。見るたび楽しい。
それにしても、ジグザグジギーやラブレターズがすごくウケてて、もしかしたら決勝の切符を掴むかもと思えるのはむちゃくちゃ胸が熱くなる・・・・・・。ウエストランドがM-1を獲って、ここでこの2組が躍り出てきてくれたら。継続は力。でもジグザグジギーのあのネタは、あの審査員を前に出来るのか宮澤さんよ。決勝行ったら行ったでドキドキソワソワしちゃうよ。。

都トムも面白かった。最初は音がキーなネタなのかなと思ったけど、見ているうちに動きになっていって。小道具を使わない意味も、そういうことか~ってしっくりくる。見る会場によっては(大宮とか沼津とか)全然なにやってるか見えなさそうだから、この会場で見れてよかった。余談だけど、都トムって字面だけぱっと見るとマチトムって読みたくなる。
滝音が不思議だった。ほかの人達と違って裏拍で笑いが起こっているというか。秋定さんの一言でめちゃくちゃウケてた。面白かった。。決勝いくいかないじゃなく、もう一回見たい、また見たいと思ってしまった。
ザ・マミィは相手をぞんざいに扱う場面でも言葉遣いが丁寧でおかしい。それが林田さんにも酒井さんにも似合う。
連合稽古は明転した瞬間に笑いが起こっていた(昨日のネタに続いていた感じ?)あとはもう笑っちゃう。コントかと言われると答えにくいけど、にゃんこスターみたいに楽しいものは楽しい。

かが屋は今年の単独ライブでやっていたネタだった。かが屋もネタ数が多くて、どれを勝負ネタとするのか全然見えないけど、単独ライブの中でもそれかい!好きだけど、それにするんかい!1日目にやったらしいネタを考えると、どちらもいつものかが屋の格好で、小道具も少なくて、全組の中で一番シンプルなのでは。単独のグッズであるかが屋Tシャツを2人が着て出ても気づかなそうだし、単独グッズ着て決勝出てたらちょっと変な奴らだ。。


TCクラクションと男性ブランコが続けてコールされて、ひやぁ~~~~!と勝手になりつつ、ワクワクした。坂本さんは大声でわめいても全然圧迫感がないのがすごいよなぁ。あんなに大声なのに全然怖くない。不思議だなぁ。ネタにある色っぽさだけをかき消していた。TCクラクションはコントも面白いけど、このキングオブコントの意気込み動画でのやりとりはとっても漫才だった。【注射の後に】そのもので楽しい。


単独ライブ以来の男性ブランコはあっという間だった。なにしろ5分だからあっという間だ。ネタは昨年の6ヶ月単独の中のあれで、一度生で見てみたかったネタだった。明転して履き物だけが舞台上にあるのを目にした時の高揚。(見れる……!!)(嬉しい……!!)(みんな好きになれ……!!)


ここからはのらくら度MAXで、さらに素人がしゃらくせえことを言いますよ。しゃらくせえですよ。


単独でやったときは7、8分くらいだったか。10分はなかったように思う。それを賞レースサイズの5分にまとめようとしたら削るところが必要だろうし、それ以外にやりとりのスピードも早くなっているように感じた。こんなに矢継ぎ早だったっけ。客席から笑いが起きていてもそれが収まるのを待つだけの時間はないのかもしれない。心ゆくままに、とまではいかなくても、もっと笑っていたいところがいくつかあった。そこにいるのはあの時のあの人物たちなのに、自分の頭の中にある最初にあのネタを見たときの形にはまらなくて、不思議な感じがした。ちょっと頭の中で育てすぎたかもしれない。1年以上たゆたわせていたし。

ただ!ただ!ネタの!!気になってた箇所が!!
優しさを帯びていた!!!!


好きなくだりがなくなってて少しだけ寂しかったけど、そこをそうしてくれるのですね!!!って胸に込み上げてくるところがあった。男ブラがこのネタをかけたって小耳にはさむたびずっと気になってて、自分が次に見る時はどうなっているかな、そのままかな、違っているのかなっていつも頭を過ってた。個人的には初出の時から三文字ほど削ってくれたら嬉しいんだけどなって夢想していたのだけど、この日見たそれはもっとダイレクトに優しかった。
どうしてそこを変えたんだろう。そのほうがウケる、心証が良い、とかだろうか?このほうが好きだと思ってのことだろうか?変化の意図を私が知る日はきっとこないんだろうけど、初めて見た時に面白いなって思ったネタが好きだなって思うネタになった。こんな変化をもらえることがあるのか。。。
正直言ってウケるのは変える前の方だと思ったりするのだけど(素人がナマ言ってらぁ)あのネタは平井さんがやるあの人に、いかにみんなが虜になるかにかかっている気がする。それには八方うまく丸く納めようとするより、嫌われる存在もいたほうがより際立って輝く気がするけど、男ブラはそっちを選ばなかった、のかもしれない。と勝手に思う。
きっとみんな好きになる。だから、好きって思う間が、かみしめさせてくれる時間があともうちょっとあったら嬉しいのだけど。賞レースでそこまで望むものじゃないか……。いつかたっぷりと見れる日がきたら嬉しいな。
そう、冒頭の浦井さんの所作すごかった。贔屓目かな。ほかのコンビでも同じようなシチュエーションをやっていたけど、浦井さんの日常感ってばすごい。何もないのにそこにある。過不足なくそこにある。浦井さんはいつだって緊張して見えないから、見てるこっちも奇妙な世界に入りやすい。ネタにもよるけど、最高の隣人だなぁ。


1日目のネタも風の噂で聞きながら、本当に昨年かけたかったネタをかけているんだなという印象がする。トークテーマがおかしいライブで、KOCやり直したい、一年なげぇと駄々をこねていた(そういうコーナーだった)のも一年前なんだな。一年越しに、ぶつけたいものをぶつけてるってことなのか。やりたいことやってやったぜ!って思えていたらいいな。


(追記:2023/10/18)

キングオブコントの決勝進出者が発表された。と今ごろ。発表の日は、配信で【ひらい引越しセンター】を見て、決勝進出者発表を見て、【脇田混入】を見るというスケジュールを組んで泣き笑いした。脇田混入面白かった。。


発表は個々にではなくて、準決勝後に会場で一堂に会してのようだった。決勝進出を喜ぶ姿と、呼ばれなかった人たちとの明暗色濃いコントラストを見るのはキングオブコントにおいては久しぶりだ。
決勝進出者の喜びの表し方も様々だし、周りの反応もつい目に入ってくる。特にファイヤーサンダーが呼ばれた時のゼンモンキーやさすらいラビー中田さんの、自分のことじゃないのに嬉しそうだったり噛み締めてるようだったりする様子にぐっときてしまうし、最後の決勝進出者の番号が呼ばれた時に、呼ばれなかった人の体の力が抜けた姿には胸が詰まった。見てるだけの身だけど、(ああ、呼ばれなかった……)って、こちらまで脱力する。
そして決勝進出10組が発表されたあと、司会進行の山ちゃんからの「何か言いたいことがある方」とのフリにいの一番に手を挙げるそいつどいつとか、ななまがり、歌うジャンボ、悔しいだろうにそれよりも先に自分たちの笑いをぶつける仕事人っぷり。泣くのもおかしいけど涙が出そうになる。


そうなったらいいなと思ってはいたけど、本当にラブレターズもジグザグジギーも決勝の切符を掴んだ。ともに七年ぶりの決勝。七年。言葉にすればあっという間だけど、なんと長い。。再び檜舞台でおもしろをぶちこむんだな。ラブレターズなんて優勝して、M-1のウエストランドよろしく歴代チャンピオンの平均身長下げちゃってほしい(何を言ってるんだ私は)もう出場順とかも決まっているのかなぁ。ジグザグジギーとカゲヤマは良きところでの出番であってほしい。トップ出番じゃない方がより面白い、はず。隣人が2本やった時、2本目で登場した時のざわつきを想像すると今からドキドキする。


私がぐっと前のめりで見てしまう男性ブランコもかが屋もTCクラクションも、今回決勝進出とはならなかった。
それぞれにラジオで今回の準決勝の結果の話をしてくれていて、やるせなかったり前向きだったり。少しでも心境というか、心持ちを聞けるのは嬉しい。。

https://youtu.be/hQ-k5KxW3Dw?feature=shared

(TCクラクションの注射の後にの更新がピタリと止まってしまって寂しいところ)


男性ブランコ、TCクラクションはM-1にエントリーしているし、かが屋は2024年度が始まったって言ってくれているし、賞レース以外にも忙しいそれぞれだから、これからも活躍を目にするのを楽しみにしてる。私はもう出会えているから、これからさらにさらにいろんな人たちが男性ブランコの、かが屋の、TCクラクションの面白さに出会うだろうことを夢想して、決勝を待つ。それでいつか、今年一番面白かったねという称号も手にしてほしい。面白いんだから。面白いんだもの。



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