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男性ブランコのコントライブ「やってみたいことがあるのだけれど」@京都府立文化芸術会館(2023/05/26/12:30)

※配信期間中はネタバレバレの下記ご注意ください。


"纏って消えて現れて おばけじゃないよコントだよ"


男性ブランコのコントライブ「やってみたいことがあるのだけれど」@京都府立文化芸術会館(2023/05/26/12:30)


横浜、京都で開催。全11公演の単独ライブ。


昨年行っていた毎月単独は予定が合わなかったり、申し込めてもチケット当たらなかったりで会場で見れなかったのだけど、今回こそは!!ぜひとも!!見に!!!ゆきたい!!!!と開催の報を聞いて勢い勇んでチケットを申し込むも外れまくり、追加公演になんとか……なんとか滑り込めた……。ありがたい……。いざその日になるまでずっとワクワクしてた。やっと行ける。こんな嬉しいことないよ。見に行くまではどんなことをやっているか知らずにいたくて、公演の感想とかも見ないようにして過ごした。配信も始まったけど、見てしまうと簡単に記憶上書きしちゃうので、見る前につらつら書き連ねておく。



方向音痴なもので、初めて行く会場にたどり着けなかったなんてことになったら事だと早めに向かったら、8時過ぎに到着(←12時開場)。早すぎる。


ポスター!


正直いってチケットもまだ手元にないのに(当日10時にチケットのお知らせがくる)本当に見れるんだろうかとソワソワしながら、喫茶店入ったり動物みたり絵画みたり。晴れていたと思ったら雨が降ったり、また晴れたり降ったり。空が明るいなかで降るお天気雨だったので、さてはきつねの嫁入りか。あちらのほうでは良いお日柄なのかな、これから行くところにはおばけもいるらしいし、なんだかよさそう、とか妄想もぶらぶらさせていたら時間が迫ってきた。きつねに化かされることもなくチケットも無事きて、会場にもたどり着けた。というか結構ぶらぶらしたもんだからなかなかにいい時間になってしまって、会場販売のグッズ(ピンバッチ)は売り切れていた。1人1個までということだったから会場全員分はあるかな、終演後でもいいかなと甘く見積もっていた自分のばかばか。。
(ピンバッチは当初会場販売のみ→後日オンラインでも販売に。嬉しい。会場とオンラインでは価格が違うけど、もしかして会場販売ではおつりのやりとりとかの煩雑さを少しでも軽減するために破格のちょっきり価格で提供してくれていたんだろうか。。)


会場に入ったら男性ブランコを支えるまっちょめんマネージャーさんを見かけた。今後ともよろしく采配お願いしますと手を合わせる(心の中で)。スタッフさんたちが着ている揃いのTシャツがかわいい。この方々がチーム男性ブランコの方々なんだと思うとひとりひとりに手を合わせる(心の中で)。会場に来ていた人でオリジナルのやてみたグッズを作っている方もいてかわいかった。ちらっとお見かけしたトートバッグにおばけのスタンプ?刺繍?しているのシンプルでいいな。。


ロビーではおばけちゃんたちがあちらこちらで見守ってくれている。

アイロンヘッド単独見守りおばけ
消毒液はこちらですよおばけ

持ち前の散漫な注意力で数々見逃したことにあとで気づく。いろんなところにいろんな形のおばけちゃんがいたんだね。ミニキャンバスも見かけたけど(なんだろこれ、会場の持ち物かしら。長ねぎの切れっぱしの絵??)なんてのんきに思ってた。ごめん。まさかあんなにコンパクトだなんて思わなかったんだ、ぜんさん。


舞台は黒をメインにunpisさんのイラストが浮き上がっている背景。そしてサンパチマイクが舞台の真ん中に立っていた。コントライブと銘打っているけど漫才もやるんだろうか?以前出ていたラジオで単独ライブの内容を聞かれた時に内容はお楽しみに的なことを言っていた気がするし、漫才やらないとは言ってなかったなあって思い出す。舞台の横の花道?にはイーゼルと椅子があるけど、あれもネタのなかで使うんだろうか。


開演前に注意事項のアナウンスがされたあと、会場のざわめきが消えて、客入れで会場内にかかっていた高田渡さんの曲がはっきり聞こえてきた。お笑いライブの始まる前って、もっとざわざわしているものだってこれまで体感してきたけど、本当に驚くほど静かだった。この静まりはピリピリした緊張じゃなくて、期待。みんな固唾をのんで待っている。いまここにいる人達みんな、これから始まるものの始まるその瞬間を待っている。期待がみちみちている。この感じ、男ブラの2人にも伝わっていただろうか。誰を見に行くかは選べるけど、誰と一緒に見るかは選べなくて本当に一期一会だから、始まる前の会場内の空気に(これはものすごく心地よく見れるのでは・・・・・・!)って思えて、よりワクワクした。


ギターの音色が変わり、トニー・フランクさんがギターを持って登場。会場がポッと沸く。トニーさんの演奏と共に浦井さん平井さんが舞台両端から登場。カラフルなジャケットをまとって「どーもー、男性ブランコです」「よろしくお願いします」「浦井といいまして」「平井と申します」「帰る頃にはどっちがどっちか・・・・・・」「ややこしいっ」と、漫才のツカミ。さすがにここに来てくれた人達はそうならない人達だと信じたいですけどと。京都での公演ということで「浦井発祥の地」「老舗のお店みたいに」「ここからどれくらい?」「3,40分」「ケンタウロスなら?」「健・タウロス」「コロコロや」「2巻打ち切り」「みなさんいい雁首そろえて」「嫌なときにいうやつ」などと言い出し。そして浦井さんのひときわ大きい「ちょっと、やってみたいことがあるのだけれど」で二人がそれぞれ両端に歩いていって、舞台上のセットを回転させる。と、現れたのは数々の衣装!!そういえば最初に単独ライブの情報がでた時にトルソーが舞っていたな。

そこから始まる数々のコント。繋がっているようで、独立してもいて。様々なキャラクターが出てくるのに、最後にはまたカラフルなジャケットを着てサンパチマイクの前に立つ浦井と平井になって終わる”コント”ライブ。


なんて面白い楽しい、そしてカッコいいんだ・・・・・・!!!


衣装が舞台上に並んで、これを順に着ていくんだとわかった時のワクワクたるや!特に平井さんの最後に控える衣装(肩がボリューミーなジャケット)がカッコよくて、これを着る平井さんが見れるんだってゾクゾクした。実際似合っていたし、ヒールを履いていないのにヒールを履いて歩いているように見えてドキドキした。
舞台上に衣装が並んでいることで先のネタへの期待が膨らむし、見たネタの余韻がずっと続くし、ネタとネタのつながりも可視化されていて、それでいて不思議と気が散らない。ちゃんといまやってるネタに目がいくのが本当に不思議だった。。
舞台上で一段高くなっているアクトスペースがあって、準備が整ったらそこに入っていく感じ。お互いの着替えが整うまでトルソーに着せた衣装を整えたりしていた。二人とも衣装を丁寧に扱う。トニーさんの生演奏が尺の長短を調整していてすごい。”見学”という触れ込みだったトニーさん、公演中しっかり舞台を見つめてタイミングをはかっていた。生演奏ってどちらにとっても挑戦だったのではないか。


今回のネタの中で特に好きだったのが、汚名を着こなしちゃって、困難を踊り飛ばすところ。そっか、汚名を着せられたら着こなしちゃえばいいんだ、と目から鱗だったし、困難を踊り飛ばせれば愉快だ。『絵描き』のネタは平井さんっぽいたくさんの言葉遊びがあって、さらに浦井さんが踊り歌ってて面白かった。
『研究者』は怖かったな。コミカルなやりとりでたくさん笑えたけど、人間としての黒い部分を全部抜かれた人間が空っぽになるところ、怖かった……。怖いはずなのに観客をヒィと引かせないところが男ブラの腕、なのかな。一番好きだったかもしれない。あと平井さんの「やめそう」のセリフが最高だった。あれなんであんなに最高なんだろう。。そしてコーヒーゼリーを毎日食べている身としては(比喩ではなく。健康法とかダイエットとかでもなく。太るよ?太るよ!)本当に何その研究???って研究だった。
『おっちゃん』では普通のおっちゃんだってことで始まったけど、あんなに素直でかわいいおっちゃんは普通の範囲じゃない気がする。『おじピク』や『来ました』をちょっと思い出す、おっちゃんの友情。おっちゃんをやるときは方言強めな二人。カツラも老けメイクもなく、姿勢や声でおっちゃんにみせるのすごいな。
悪魔と寿命のやりとりをしようとするネタで、浦井さんがギターを爪弾いている場面は、ギターじゃなくて琵琶に見えた(は?)。浦井さんってマイム上手いのになぁって思ったけど、ひょっとしてギター下手って意味も込められているとしたらあな恐ろしいのだけれど・・・・・・。というか私も音楽詳しくないのに下手とか思ってごめんなさい。


「やってみたいことがあるのだけれど」で転がっていく物語。やってみたいことはひとつじゃなくて、ひとつに絞ることもなくて、やってみたいことをつなぎ合わせたらスペシャルなモザイクが出来上がっていた。ジェーン・スーさんが多様性っていうのは白か黒かをグレーとするんじゃなくてモザイクなんじゃないかなって話をラジオでしていたのを思い出した。確かに濃いところとか薄いところとかがいろいろ混在して人間って出来てるよなぁ。今回の公演は漫才もコントも演劇の要素も入っていて、男性ブランコがこれまでやってきたことが様々にくっついた"男性ブランコ柄"で”男性ブランコの手触り”のおべーべを、こんなんありますよ、ってふぁさ~っとかけてもらった気分。そして最後のネタで、浦井と平井になった時に客席の照明が明るくなったのが”お客さん”としてコントライブの中に入れてもらったようで嬉しいことこの上なかった。ただ見に来ただけなのに、いいんですかそこまで入れてもらって。。


【てんどん記】を見てからというもの、平井さんは大きいものを編める人だと(イメージはスレイヤーズとかオーフェンの魔術で、頭の中で超巨大で緻密な構成を編んで声に出したら発動みたいな。わかってくれる人がいたらもう友達)(閑話休題)
次にそんな機会があったら絶対見たい、できれば会場で見たいと思ってた。それが叶って嬉しかったし、期待に違わなかった。これをどれくらいの時間と労力をかけて作ったんだろう。。全11公演。男性ブランコとしてこんなにたくさん公演する単独は初めてらしい。どれくらいの手間ひまかけて準備して、どれだけ予算かけて、どんな体調管理して臨んだのか。また見たい。次の単独はいつですかと鼻息荒くなってしまう。男性ブランコが単独ライブを自分たちの活動の根源としているところに幸せを感じる。


見終わってぼーっとしながらぶらぶらして、心地よい疲れで帰路に。移動中ぜんぜん寝れなかった。興奮が続いていたんだと思う。その夜、ものすごくごちゃごちゃした怖い夢を見た。消化しきれなかったんだろうなって起きてから思った。

寝れなかったので移動中に上演パンフレットを読む。
装丁が面白くて、汚したくなくてブッカーかけたくなる。でも手触りが楽しいからかけない。

184pの上演パンフレット


男性ブランコとおばけの鼎談が楽しかった。「鼎談の席を設けた」といいながらその場所が路上なのとか、ずいぶんフランク。八百万は数量であって年月ではないと思うのだけど、年月の意味もあるのかな。調べてみたい。浦井さんのはじめてやってみたことエッセイも楽しい。てんどん記のも好きだったけど、浦井さんの書き仕事は読み心地がよいなぁ。死後くんさんの絵が好きなので、死後くんさんの描くおばけや男性ブランコが見れて嬉しい。2人とも似ている。いとうひでみさんの描く2人も似ている。塚本ミシンの洋服をまとう2人がかわいい。


配信もメイキングだけ先に見た。配信開始インスタライブも。


配信では男性ブランコ2人をはじめ、プロフェッショナルたちの仕事っぷりがカッコよかった。そして改めて平井さんは良い人だなぁ。あんまり良い人だと神さまに目をつけられちゃわないか心配になる。おばけにならないで長生きしてほしい。浦井さんは何しろ馬車馬のように働く20年がスタートしたところらしいから(@有楽町占いライブ)心配してない。きっとめきめき体現者として手がつけられない人になっていくんだろうな。しっとりトーンの話し方も心地よいけど、ネタやってる時の浦井さんは声がはっきり聞こえてとても好きだ。。

期待ばかり膨らませてしまって申し訳ないから、わたしもやってみたいこと思いついたらやってみようかな。下手だからやめちゃうんじゃなくて、面白い楽しいからやってみる、でいいじゃないか。誰かから貰うことばかりに一生懸命になりすぎてる気がするんでね。もうちょっと自分のことにかまけてみよう。


京都。
水無月の季節にはちょっと早かった。京都駅がにぎやかで、修学旅行も行けるようになったんだな。市内は結構みんなマスクしてない印象。立ち寄った喫茶店が安くて量少なくて美味しくて、店内BGMでMDコンポが現役だった。また京都来たら行きたい。
遠出楽しい。


(追記:2023/06/21)


【やてみた】の配信延長!そして再延長!!


長く見れて嬉しい。そしてそれももうすぐおしまい。


自分のあれこれも吐きだしたので、配信を見たり、いろんな方の感想をのぞいたりして、しばし楽しんだ~。『音楽家』での照明が、最初は三叉路のように3つだったのにギターを弾き始めたら心が決まったかのように1つになったという感想を見て(なるほど~~~)と思い、『おっちゃん』で平井さんはおっちゃんの方を、浦井さんは幼少期の方をより演じているというのを見て(本当そう~~~)と思い、【やてみた】を噛みしめる時間が楽しかった。

配信は横浜公演のものだったから、自分の見た京都公演とは違っているところもあり(トニーさんの位置とか、アクトスペースの高さとか)横浜公演の写真で見かけた青いラジカセも京都では見かけなかったような。注意力散漫で見逃しただけだろうか。逆にぜんさんの絵は横浜公演の写真の中には見かけないような。ネタの中の言い回しとかもちょっとずつ違って、何公演か見る楽しみみたいなことにちょっとだけ触れられた気がした。


『観光案内所』は浦井さん演じる野宮の素敵な言葉も忘れがたいけど、自分のイニシャルが前面にドーンとデザインされた服を着るりょうた(26)のおぼこさがとても気になる。26年後にはそういうファッションが流行ってるのかな。それともあれも苦行?


『音楽家』での音楽家とアクマのやりとりは、見ているうちに落語みたいだなって思えてきた。"死神"とはもちろん違うけど、こんな噺もあったらいいのに。値切り交渉とか小気味よくて、何度見ても楽しい。浦井さんのそこはかとなく胆の据わった雰囲気にも似合ってるし、自分が見た回では、自分より老い先短いであろう親を差し出して家族割をせびってて悪魔度が高かった。。音楽家とそれをサポートする人をやるって言って始まって、こんなんじゃ人の心に届かないっていって悪魔に出会うけど、いまのままで悪魔には伝わって、上手い下手以上に好きや楽しいだよって言われてる気がした。それともギターテクではない超絶な何かを悪魔はあげたのかな。そうだったら優しいな。ツノタロウとの日々が遠退くだろうに。
悪魔と寿命のやりとりをするネタというと、うしろシティにもそういうネタがあって、すごい好きだったなって思い出す。金子さんのやるじっちゃんは格別だし、阿諏訪さんの悪魔は思春期こじらせ系でマジ阿諏訪だし、面白いんだよなぁって未練たらたらおばけがひょっこり出ちゃう。もう2人が新しくネタを見せてくれることはないんだって思うと、改めて寂しいや……。


『研究者』で、博士はゼリーを食べているようだったけど、抽出されたコーヒーってどうなるんだろう。なんとなく、博士と久保くんはそれをお茶の時間に飲んでるような気がする。「今日のは薄いね」「薄いですね」「昨日のはなかなかよかったんだけどね?」「そうですね」「やっぱり100%のがいいよねえ」「飲むのならそうでしょうね」「研究がんばろうね」「そうですね」とか言いながら(妄想)

一番頭の中でめぐったのは『絵描き』のネタで、そういえば困難を踊り飛ばしただと思っていたけど、配信で見たら歌い飛ばしただった。自分の記憶あてにならない。でも踊り飛ばしてた気もするから、とりあえず困難があったら歌い飛ばしたり踊り飛ばしたりしてみよう。
はぐれマトリョーシカは可哀想かもしれないけど、はぐれたら自由なのかもしれない。遠慮せずにやりたいことやれるのかもしれない。はぐれても、自分の外側や内側がどこかにいると思ったら、ちょっと勇気わいて全然可哀想じゃないかもしれない。自分のマトリョーシカもどこかにいないかな。いるとすると自分はマトリョーシカの何番目なんだろう。サイズからして中の方だよね?っていうかマトリョーシカって外側を1と数えるのか内側を1と数えるのか、どっちなんだろう。調べ案件だ、とか妄想が進む。


『服屋』で平井さんが紅を引いていたの、全然気づかなかった!それをどこで拭ったのか、配信を見るとどうも浦井さんがサンパチマイクを運んできたあたりのような感じ。あそこは浦井さんの方に視線が集まるだろうし、なるほどマジックみたい。まあそもそも紅に気づいてなかったのですが。へへへ……。あの帽子にジャケットを羽織ると、浦井さんがなんだか寅さんに見えてくる。行商用の鞄も持ってほしい。

幕間なし、映像なし、着替えも舞台上で行って、2人とも公演中ずっと出ずっぱりだった。それがどれくらいものすごいことなのかあまりピンときてなくて申し訳ない。配信では浦井さんの着替えはあまり映っていなくて(二兎は追えないもんなぁ)図らずも会場特典だったかもしれない。所作がきれいだったり。平井さんの喉がちょっとイガイガしてそうで、でも襟元にマイクがあったら咳もできないだろうし大変だな。京都の時はそんなことなかったので、横浜から京都までに回復したんだろうな。


それこそ映像がなかったので、会場で見た時にはエンドロールもなくスタッフさんの名前を目にする機会がなかったんだけど、もちろん配信の中にはあって、だけどパンフレットも手にせず、会場でのみ【やてみた】を見た人は目にしないままになってしまうの、なんかちょっと意外だった。そういうのを大事にする方々のイメージだったから。演出の都合なのか、時間の問題だったのか。でも昨年の毎月単独も会場では見れてないからエンドロールが会場でどうだったか知らないんだよね……。映像とかを目で追わなくていい分、最後のトニーさんの演奏と歌詞がじっくりと頭に入ってきた良さもあった。個人的に痛し痒し。

会場に映し出されていた男性ブランコのロゴについて。川名さんのこぼれ話。

確かにロゴが反転していた。
私は勝手にあっちの世界はこっちの逆というか、裏返しというか、だから逆になっているのは"おばけもどうぞ"ってことなのかなって思ってた。ちょうど出入口のところに映写されていたし(横浜の会場ではどこに映し出されていたんだろう)。勝手ついでに京都でおばけもどうぞはなかなかゾクゾクする、それこそ千客万来になっちゃうのでは、とかも考えだして、チケットは完売だったけど、始まってみるとポツリぽつりとちょっとだけ空いている席もあって、ああチケット取れたのに見に来れなかったとか残念無念だろうな……でも代わりにそこに……。とか勝手に妄想し過ぎて勝手に怖くなった。ブランコの映写に気づいたのは公演後だったので、帰り道にそんなことを考えながら人知れずヒョーとなって、とりあえずおばけの白いひらひらは求肥だといいな、とか、美味しいもののことを考えて気を紛らわした。でも会場内ではとても心地よく過ごせたし、いたとしてもいいおばけたちばかりだったのかもしれない。ハロルドみたいな。あのブランコを漕ぐ2人は『おっちゃん』のかっちゃんとせいちゃんなんじゃないかっていう感想もいくつも目にした。それもいいな。『おっちゃん』も、とぼけてて、温かくて、寂しくて、好きだな。せいちゃんは何かにつけ帰ってきてくれるような気がする。心配だもんなぁ、かっちゃん。


そろそろ、さよなら、おばけ。
また会える日があったら嬉しいのだけれど。
「わかった」って言ってくれないかな。

 
本当に面白くてカッコいい、楽しいライブだった。


(追記:2023/09/24)

男性ブランコのオンラインショップで、かわいいTシャツたちが!

【やてみた】Tシャツや、死後くんさん、いとうひでみさん、堀道広さんが描く男性ブランコと生き物!
全部ほしくなるかわいさ、味わい深さ。男性ブランコのファンネームは赤井でいいじゃないかと思っていたのだけど(虚言)buraiもいいのではないか。

手元に届いたのでルンルンです。


【浦井の枕もと】がライブとして開催されて、そのビジュアルをマネージャーの池本くん(男ブラチームとか池本班のみなさんがくん付けで呼んでるからついこう呼びたくなる)が描かれていたのだけど、ライブのなかで【やてみた】のあのぜんさんの絵も池本くん作だとおっしゃっていた。そうなのか!!平井さんが描いた感じでもないよなぁとは思っていたけど、あの絵は池本くんの"やてみた"だったんだなぁ。仕事して体鍛えて絵も描く……むちゃくちゃパワフル多才。。長ねぎの切れっぱしだなんて言って申し訳ない。でも解釈は見る人に委ねるってぜんさん言ってるし、私が欲してるのはトルソーでもイカでもなく、間違いなくねぎだと思うから、本当に見たいものに見えちゃうんだな。

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