子供のいびき/睡眠時無呼吸症候群
この1ヶ月ちょっと、我が家は大変な事になっていました。
久々にやってきた大きな試練!
きっと誰かのお役に立つだろうと、
ここに記録を残したいと思います。
我が家の6歳半の息子は、6歳になった頃から徐々にイビキをかくようになっていました。
けれど、子供のいびきが異常だという事を最初全く知らなかった私。知っていれば、その頃にもうちょっと色々早目に対処できていたかもしれません。
だからこそ、同じ状況を経験している誰かの為にここに記録を残す事を決めました。
イビキはどんどん大きくなっていき、
数ヶ月前には角度によっては睡眠時に無呼吸を発生する様になっていきました。
色々調べていくと、子供の無呼吸の原因の概ねは6-7歳でいちばん大きくなるアデノイド/扁桃肥大との事。
7-8歳からはアデノイドはだんだん小さくなっていって、ティーンエイジャーになる頃にはぺっちゃんこになるのだそうです。
また扁桃に関しても、顎が発達して大きくなるにつれて、扁桃自体が大き目でも問題にならなくなっていくとの事。
だから今、この1年さえ何とか凌げれば、手術をする必要はないのになーと願っていたのですが、
何れにしても、その相談の為にもENTスペシャリスト(Ear Nose Throght-耳鼻科)の予約を入れてドクターに会うのを待っていました。
シドニーのENTはどこも大変混んでいて、何人かのENTに連絡して1番早く予約が取れたのが2ヶ月後でした。
他は4ヶ月待ち、5ヶ月待ち。
オーストラリアは直接耳鼻科や内科などに行く事が出来ません。
まずはGP(General Practice-一般開業医に行ってスペシャリストに紹介状を書いてもらってから予約ができる様になります。
ただしどのスペシャリストもとにかく待たされる!
その待っている間に悪い事に、息子の頭をどこに回しても気道が塞がれて呼吸が殆どできない様な状況になって行ってしまいました。
朝方の息子の唇は白っぽくなっていて、これは完全に体内に酸素が足りなくなっちゃってるんじゃない?と思うと怖くて怖くて…。
夜通し息子に少しでも呼吸させようと、頭をあっちやこっちに回転させている夫と私はもう寝不足全開。
当然息子も夜通し数呼吸おきに半起き状態で大きな呼吸をしなければならないので、寝不足状態が続き…
それでも1週間くらいは割と元気に過ごしていましたが、ある日とうとう、友達と遊びに行く気力さえなくなってしまいました。
“ルカ今日疲れてるから誰にも会えない” …。
やーん、これはいよいよやばい😱
その時ENTスペシャリストの予約日まで後2週間。
だけど、後2週間もこんな状態は続けられない!
と思い、日本語で色々調べていると、日本ではCPAPという呼吸器で無呼吸状態を凌ぐ事があるという。
そこで調べると、シドニーにもCPAP屋さんがあったので、手当たり次第に電話して子供用CPAPの扱いがあるか聞くと、子供用はレンタルもなければ、フィッティングもしなきゃいけないので、ドクターからの指示がない限り売ることは出来ないよと言われてしまう。
そこで再びGPに行ってCPAP出してくれないかと聞いてみたり、救急に駆け込んで聞いてみたり。
5時間も待たされたのに、“2週間でENTに会えるなんてとっても早いよ、それまで待つしかないよ”と言われて何もしてくれずに帰されるばかり。
後で調べると、オーストラリアでは子供のCPAPはアデノイド/扁桃を切除しても無呼吸が改善されてなかった場合に使うものだとの事でした。
もう夜が来るのも苦痛になってきており、また眠れない夜がやってくる、と絶望的な気持ちになって帰りました。
ふと思い立って、息子のシュタイナークラスメイトのママ達のチャットで相談すると…
皆本当に親身になって色々教えてくれて、
やっぱりローカルのお母さん達は強い!
まずはお医者さんのママが、もう一度GPに行って子供の元気がなくなってきてしまった旨、ちゃんと説明して、もう一度アセスして貰った方がいいと。
スペシャリストにエスカレーションできるのはGPだけだからと教えてくれて、彼女の勧めるGPに行き相談したところ、すぐにスペシャリストにその場で電話してくれて、2週間後の予約は5日後に。(私が直接電話した時は一切対応してくれなかったのに)
そして聞いてみたらなんと24人のクラス中3人の子が同じ手術を過去に行っていた事も分かりました。
そのママ達のアドバイスに従って、座るスタイルで寝かせてみたり、加湿器をベッド脇に置いて喉の乾燥を防いだり、指にクリップする体内酸素濃度を測る機械を買ったりして、その5日間を過ごしました。
待っている5日間で色々調べていくと、
アデノイドの切除は痛みもそんなに強くなく、
術後も2-3日で通常生活に戻れるけれど、
扁桃摘出となると一気にハードルが上がって
2週間学校休ませなければならないし、
痛みもかなり強いと…
そうこうしているうちに、
気道が確保できる角度が1箇所出てきて、
私達の不安もちょっと緩み、
そうなると一気に出来ればやっぱり切りたくない!😭と。
何とか切らないで気道確保できる方法はないかと再び大急ぎで探していたところ、またクラスメイトのナチュロパス(自然療法師)ママから、セントラルコーストにお勧めのホリスティック歯医者さんがいるとの情報。
別のホリスティックアプローチをする歯医者の友人からも、僕たちが同じ立場だったら、まずはマウスピースで気道が確保できるかどうかやってみると聞いたところだったので、すぐにその歯医者に電話したところ、丁度今日夕方キャンセルが出たとの事。
そのまますぐに予約して、息子を15時に迎えに行ったその足でセントラルコーストまで車を走らせ、シドニーの(おそらくオーストラリア全土でも)ホリスティック界隈ではかなり有名は歯医者さんに会いにいきました。
何とかマウスピースで気道確保して、手術しなくてもいい方法はないかと期待して…。
結果、マウスピースは基本大人に出すものだし、3Dのスキャンを見る限り、これはまずは手術をして気道を一気に確保してから、落ち着いたら顎を広げるアプローチをしていくのがいいだろうと…。
帰りの車の中では私は再びすっかり落ち込んでました。
手術以外の希望が絶たれた…。
絶望的な気分でしたが、息子にはなるべく悟られない様に…。
そしてその数日後にはいよいよENTスペシャリストに会いにいきました。すぐに切る!って言わないドクターだと聞いてそのドクターを予約したのですが、さっと息子の喉と鼻、耳を見て、あっさり。
うん、これは切るか、鼻ステロイドを使い続けて小さくなるのを期待するか…どちらかしかないね。
切ると決めたら電話ちょうだい。
以上ものの10分で終わりました。
少しは気道が通る角度があるが故に、その日は当然決断できず…
けれど数日後、再びすべての角度で気道が通らなくなり…
その翌朝、起きてすぐに泣く泣く手術を決意しました。電話して1番早い予約を取ると、手術は4日後。
そこで初めて息子に手術をする旨を説明する事にしました。学校終わってお迎えの帰りに…
割と聞き分けのいい息子、最初は、
“えー、やだ、ダディとマミが手術やればいいじゃん、
ルカはやらない”
でもそのすぐ後に“いーよ、分かったよ”
😭😭😭😭
そして手術前日、
クラス中のお母さんたちから、
明日頑張ってね!2週間後にまた会おうね!
と送り出されて…
”ルカはね、手術怖くはないよ!
痛いのがどれくらいか分からないから、もし凄い痛かったらそれは嫌だけど、手術はね、怖くはない“
手術中は麻酔というのが効いて寝てるから切る時は一切痛いとかないからね〜と説明はしたものの、術後にかなりの痛みが出る事は説明できず
😭😭😭😭
手術当日から回復までの2週間の記録はまた次回に続きます。
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