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b612小惑星の世界観について

世界設定

b612小惑星は、夕日が1日27回見られる、とても小さな惑星です。過去に純粋で一人ぼっちだった王子様が住んでいました。
彼は星の管理をしていましたが、ある日旅に出てしまったのです。

帰らない王子様の帰りを待ち、小さな星の管理をするために、ホムンクルスが遣わされることになりました。
木を抜くことは力仕事で出来ませんが、大きくなる前に、摘んだりするとこなら何とかホムにも出来ました。
帰らない王子様を待ち続けるのは心細く、そして終わりのない仕事に悲しくなっていたホムの元に、とある研究者が訪れます。
『寂しいのなら、この子達の世話をお願い出来ますか?なに、難しくはありません。どうぞ仲良くしてください』
と、託されたのは小さなホムよりも小さなイノチでした。
イノチと一緒に研究員さんが置いていったのは、小さな月の渡し船です。これで周辺の星を回りながら、小惑星のお世話をすることになりました。

ひとつのイノチが2つになって、時々増える仲間と共に慎ましく楽しい日々を過ごしています。

そんなある日、ポストに一通のお手紙が届きました。王子様が帰ったら返事が欲しいと言う手紙。そこにはチキュウと言う星に住む、飛行機乗りの青年が、王子様とすごした1年のお話が書いてありました。
ホムは急いで筆を取り、その青年に、いつの日か王子様が帰ったら。必ずお手紙を出すと約束をしました。

そうして、ホムは変わらず小さな星で、王子様を待つのでした。


補足

お気づきの方が多いと思いますが、フランスの小説家、サン・テグジュペリさんの星の王子さまを元にております。薔薇が出てこないのは、王子様がいなくなってしばらく経った後にホムが遣わされたためです。今のところ痕跡やガラスのケース等、発見されていませんが。落とし所は考え中です。

初めにやってきた1つ目のイノチは、もちろんクリェッチェ(コルヌレプス)の事です。ホムからすると初めての家族なのですが、果たして。

星の王子さまの最後では、王子様の魂は毒蛇に噛まれて体から分離し、体も次の日には無くなってしまっています。いつか王子が星に戻ってきたら良いのですが……。捜索中です。

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