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月恵み(つきめぐみ)

月恵み(つきめぐみ)

意味
お月見の際に供え物をし、そのお供物をいただく所作を指す。特に、仙台地域での風習として、里芋や栗、団子を供え、それらは盗んでも良いとされていた。

使用例
・夜、子どもたちは月恵みの供え物を少し盗んで笑い合った。
・栗名月には栗を供え、月恵みの風習を楽しんだ。

類義語
・名月供え(めいげつそなえ)
・月見供(つきみそなえ)
・月盗み(つきぬすみ)

エピソード
仙台市青葉区に住む84歳の女性が語る「月恵み」の思い出は、秋の風物詩としての芋名月(旧暦8月15日)と栗名月(旧暦9月13日)の夜に、台原の地域で行われていた風習に基づくものである。ススキを摘んでお供えし、団子や里芋、栗を月に捧げる一方で、子どもたちは「供え物を盗んでも良い」といわれ、ごちそうを楽しんでいた。

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