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40代の挫折。ゆでガエルが干上がった話の続き。

ゆでガエルは、
やっぱり一年たってもゆでがえるだった。

会社を休職している間
いろんな価値観に触れて
たくさんの人に会い
もう会社に戻る気はなかった。

そして復帰の時期になり
やはりこのまま辞めます、と伝え
退職した。

「わたし、退職したんだよね。」

と、その後
猛烈に後悔が襲って来た。

もらっていた年収。
今まで培ってきたキャリア。

それが全くなくなるんだ、と考えたら
大きな「不安」となりのしかかってきた。

そして同時に
なぜか
わたしは
「もっと恥をかかなければいけない」
と思うようになっていた。

そこで起こした行動。
大会社の社長に、手紙を書いた。

「やっぱり戻りたい。」

会議で代表としてプレゼンを
していたので
顔を覚えてもらっていた、のと

海外出張のときもひとりだけ
便が一緒なことがあったりで

一緒にラウンジに連れて行ってもらったり、
くだらない本を貸し借りしたりもしてくれた、社長。

戻れないのは薄々わかっていたけど
猛烈に思いを伝えたくなって
手紙を書いた。

そしたらメールですぐ返信をくれた。

「気持ちはわかった、
(所属していた部署に)話をしてみるね、」と。

間髪入れずにくれた返信がありがたかった。

結果はすぐ出た。
今回は人事を決めた後で入る場所がない、と。


ですよね、
ですよね。


社長、忙しいのに、、
本当に優しくて感謝しかありません。


あの時一緒に働いていた多くのメンバーも
噂をしているでしょう。

カッコ悪いことをしてるって
分かってたけど、

どうしても私には
「カッコ悪い辞め方」
が必要だったんだよな。

これで、その大企業に
復帰したいという気持ちは
すっきり、洗い流された。

いや、でもね。
わたしはまーだ執着していたんだよ
「デザイナー」という肩書きに。
とっくの昔に飽きていたのに。

もう、美味しく食べられる
賞味期限もすぎていたのに。

それしか選択肢がなかったもんだから。


そして、このあと
もう少しだけ
社会からパンチを浴びさせられることになる。



長くなったので
また今度。

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