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放置ダメ、絶対ー難治性咳嗽ー

 “なんじせいがいそう”と読みます。
 大雑把に治りにくい咳を伴う疾患を指します。私の場合は喘息ですね。

 GW前の4/22、止まらない咳と咳をするたびにブラックアウトする視界と、いつもと違う痰を伴わないケンケンという妙な咳と、たまたま見つけた爪上皮出血点が気になってネットで探した呼吸器内科を受診しました。かかりつけの内科は循環器内科で専門外ということもあり、「これ以上の治療はできない」との主治医のお言葉もあったので比較的近く評判の良さそうな呼吸器内科を探したわけです。
 ネットで予約が取れてカードを登録しておけばそのまま支払いもできるという便利さもあって選んだ病院だったのですが、受付とほぼ同時に奥に通され、酸素マスクをかぶせられました。どうやらわたくし、チアノーゼを起こしていたらしいのです。
 チアノーゼってあれでしょ? ポンポンもって応援するかわいい女の子の……それはチアガール。なんて一人ボケ突っ込みをしつつも心中穏やかではなく。酸素を吸わなければ血中酸素濃度が80台まで下がってしまうという、COVID-19もびっくりの酸欠状態に陥った私を先生はあれよーと近くの大学病院に連絡を取り、紹介状を書いて入院受け入れの要請をしてくださったのでした。
 酸素がないと人は生きていけません。某酸素がない地下から始まるゲームもいかに酸素を得るかがカギとなります。そんなわけで、私はいったん自宅で入院準備を整え、30分後には大学病院へと向かいました。
 慣れって怖いですね。「大体これが必要。あとは現地調達」が身に沁みついてしまって、何も考えずともとりあえず一週間は何とかなるであろう荷物がスーツケースに収まりました。
 さて、そんなこんなで大学病院に着いた私でございますが、色んな検査をしまして肺に影があるわよということで多少の行き違いとかごたごたはあったもののそのまま入院。ここでも酸素チューブに繋がれ、点滴をぶっ刺しまして約二週間の入院生活に突入することと相成りました。

 結論から言うと、私の症状は多少改善したものの治ることはありませんでした。退院も治ったからというより匙を投げられたというところでしょうか。広島で悪化したというものの咳そのものは20年近く付き合っており、もはや慢性化してます。そこへ何らかのきっかけがあって今回悪化したわけですが、悪化するより前に戻ることすらかないませんでした。
 現在私はHOT(在宅酸素療法)のため24時間酸素を供給するためのカニューラに繋がれております。ですがこれで治るわけではありません。日常生活を送るために必要なのです。もし完治を望むのであれば生物学的製剤という少々特殊な注射を月一度注射する必要があります。
 これがバカ高い。なんと一回の注射が6万近くかかります。
 現在HOT用の機材のレンタル料が月に2万。それすらどうやって捻出するか頭が痛いところです。
 その上に月6万の薬など……。
 ゲームがバカ売れでもしない限りは無理でしょう。
 とはいえ、嘆いているだけでは何も始まりません。
 ペースは落ちるかもしれませんが、ゲームを作り続けることで何とか捻出したいと思っております。

 生きるということは簡単にはいきませんね。
 それを今、痛感しているところです。

読んでいただくだけでも十分嬉しいですが、サポートいただくとおいしいものを食べたりして幸せになれます。私が。