6月の雨

こんにちは。先月は一度も更新できていなかったみたいです。

理解者の皆様、読者の皆様、大変申し訳ございません。

先月は何をしていたかな。

芸樹的なインプットがなくても、感受性が敏感すぎるあまり、日常を過ごすだけで何かを得てしまうので、何も摂取せずに過ごしていましたが、やっぱり音楽も映画も本も好きなので、なければないで困るものです。

そんな訳で、新曲のプロデュースや新曲の振り入れや振り付けや歌詞提供のお仕事にかなり手こずっていました。

7/27のクリーマーズのリハーサル中なのですが、元々完成されたものを、噛み砕いて更に良いものにする事も難しいと感じる月でした。

何も感じない、何かに脅かされない、誰の言うことも聞かない、誰のことも気にしないで生きていく「普通」の有り難みと多大なる幸福を噛み締めながら生活していましたが、やっぱり「普通」になってしまうと、表現者は難しいんだなと。

都知事選の期日前投票に行った後に、欲しかったNARSのパウダーを買って、カフェで普段は頼まないパスタとショートケーキを食べて、まつげパーマをかけた土曜日。

イヤフォンをしないと外を歩けない私にイヤフォンもいらなかったし、空や街を見ても過去の感傷に浸る瞬間もなかった。

普通でありきたりで何てことないとは、なんて幸せな事でしょう。

涙一つ流さず、適度にポップなサウンドを聴いて、DJ以外ではレコードもCDも触る事なく、毎日沢山ご飯を食べて、音楽はディグらない。

映画も気が向いた時にしか映画館でしか見ないからAmazonプライムは開かない。本も開かない。古本屋にも立ち寄らない。

1人で純喫茶で作業をしない。

奇抜な服を買わない。髪型をアレンジしたり毎日お化粧をしたり、俗っぽい化粧やファッションを楽しみ、SNSでコスメレビューを見漁ってデパコスを買い物する。久々に筋トレを再開してみる。

たまには誰かの誘いを断ってみる。
嫌な事に対してをハッキリと「嫌だ」と口に出す。

自分が自分の心身をふんだんに楽しんでいて、自分の事を大事に思えて大好きになれて、自分という存在に悩まされない6月だった。

雨の日も風の日も憂鬱じゃなかった。

湿気で美容院後のツヤツヤな髪の毛が逆立っても、気分は逆立たなかった。

寝起きに紅茶を飲まなくなったし、友達への返事は遅くなったけれど、満たされていた。

少しでも気が触れるようなSNSは全てミュートしたら、赤城文とファンと仲の良い友達だけの小さな世界が出来上がって、余計な事を思い出さなくなった。

こんなに当たり前のことができなくなっていた、少し前の自分に恐怖を感じるけれど、深い傷は簡単に塞がらない事を体現できて、形や言葉にはしにくいけれど大事な経験をしたのだ。

私は夏が1番好きな単純な生き物なので、暖かくなってきて花の芽が出てきたのかもしれない。

育ち故に、過程の段階が辛く、結果論を大事にするので、人生が過程であると考えるのは辞めました。

ライフスタイルにおいて気持ちが脅かされる物は全て無駄だと考えていて、精神の健康が約束されないものが非常に嫌いです。

かなり極端な思考なのですが、この極端さが他人との関係を救って、自分自身を殺すので、人生は過程だとか精神を守るためにやりがいを感じて、自分を褒めろなどのありふれた精神論を自分に論じるのも辞めた。

全てがどうでもいいぐらいが私にはちょうど良いみたい。

全てがどうでもいいぐらいの方が、親友の誕生日や成功や誰かからの連絡やいつもとは違うシャンプーを買う事とかまでも、いつも以上に嬉しく感じられるのだ。

今まで見えていなかった分、人生にとっては小さかったイベントが大きいイベントだと気づくのだ。

神経質で感受性が敏感肌過ぎる故に、これからもどうでも良く生きていきたい。

音楽に興奮しなくなった自分の複雑さに悩まされていましたが、「馬の骨」についての愛をイラストや漫画にされている方のアカウントを見つけて、KIRINJIは好きだけど、弟さんの活動には触れていないなぁと気付いて、初めて聴いた。

静かな興奮と穏やかさに包まれて、第三期SPANK HAPPYを聴いた時と同じ喜びを感じた。

黒猫チェルシーの復活ライブのチケットが当選していたのに、通知が来なくて入金漏れになってしまった挙句、販売終了してしまいましたが、帰りにチーズケーキを買ってチャラにしました

死に際は帰り道に綺麗な花が咲いているだけで嬉しいと思える人間でいたい

久々にお会いした踊るミエさんに、前の文ちゃんも素敵だったけど元気になって綺麗になったねと言ってもらえて嬉しかった。

久々にお会いした大泉咲さんには、開放的な雰囲気になって、化粧や雰囲気も変わったから、心情の変化を感じたと言ってもらえた。

私には分からないけれど、明らかに好転しているのなら嬉しい。

一番の強さは優しさと豊かさと楽しさであると気づけて良かったな。

今年も早い事に残り半年。
何にも起こらず、何にもなかったなぁとも思いもしないぐらい平穏なまんま、誕生日を迎えて年を越せますように。