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このホラーがすごい! 2024年版

■ 感想

このホラーがすごい! 2024年版」(宝島社)P160

ホラーと一括りにできない程にバリエーション豊かな怪奇の世界が生まれていながらも、悪しきものと単純構造で排除されがちになっていた近年。その静けさは新たな業火の前触れだったかのように、書籍や映画の世界で見逃せない大きな気焔を上げていてうれしい!そんなホラー界の炎を一段と燃え盛らせるが如く投下された本書。

新たな潮流、雨穴さん、梨さん、背筋さんの鼎談や、ホラーミステリー、モキュメンタリー、過去の名作など、新たなホラーブームを寿ぐような特集号で、読みたくなる本が増えること間違いなし。

個人的に大興奮で新たに購入した、kindleにて電子書籍のみの販売となっている、阿澄思惟「忌錄(仮)」。アラン・スミシー!(アメリカ映画で一時期、諸事情により監督の名前を伏せる際に使用されていた名前)と作家さんの名前だけでわくわくが止まらない。

有名な作家さんが名前を伏せて書かれたらしいこの作品は、モキュメンタリー形式の作品で構成されているようで、「残穢」のような恐怖が待っているのかなあと読む前からぞくぞく。電子書籍のみの理由として、SNSや動画などが効果的に連動されているようで、そこも新鮮でとても楽しみ。

「このホラ」も毎年恒例の一冊として刊行され続けていきますように!

■ 漂流図書

このホラーがすごい! 2024年版>漂流図書

まずは「このホラ」で触れられていた積読本から読んでいこうと本棚の最前列に並べました。

この本たちを読み終わったら、海外編1位「寝煙草の危険」も再読したい。

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