映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」を観た。

一度ベットに入って寝たけど、なんか眠れなくて、見始めた映画。大好きな桃井かおりさんが出ている、珍しい割と新しい日本の作品。

忘れないうちに書いておく。

「時間は気持ちよく使わなきゃ」
 
このセリフに胸打たれた。そうだよね。気持ちよく。有効にとか、無駄にしないとか、そんなんじゃなく、気持ちよく!その言い回しにグッとくる。

薄汚さと可愛さとおかしさと、人間らしさの厚みがすごい桃井かおりさん演じる星ばあの隣で、か細くてでも強くて揺れながらまっすぐな清原さん演じるつばめ。

芝居合戦なんて言い方したら、薄っぺらいし、芝居なんて、戦さでもなんでもないと思うのだけれど。ハーモニー!そう、ハーモニーだな。

映画の全体の世界観の中に、しっかりと、すべての登場人物がきれいに並べられていて。そんな都合いいことある?なんて突っ込みたくもなるところもあるけれど、まあ、作り話だしね。

どんなに素敵な言葉を言ったって、どんなに歳を取ったって、若くたって、みんなみんな、支え合って、やっと立ってるんだなって。見てて思った。

原作モノのようだけど、多分、本だったら選ばなかったかも知れない。大好きな桃井さんが出てるから見た。こんな出会い方もあるんだなと思う。藤井道人監督も、意外だった。過去には「新聞記者」とか「デイアンドナイト」をみた印象は、輪郭のしっかりとした強い作品を作る人って感じだったけど。こんなに、ふわふわなニュアンスの作品も撮られるんだなと。他の作品も見たくなった。いや、もう一回、「新聞記者」とか見返したい気分。

映画はいいなあー。

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