双極性障害の私が司法試験に合格する話(182)光を当てる場所を変えてみる。
最近、私。
自分のレベルが一段階上がったなと自負してる。
すごく大それたことのように聞こえていたらそれは違う。暗闇にいる時は苦しくて苦しくて仕方ないけど、暗闇抜けたら、なーんてことない。これが普通って思ってしまうから。今の喜びを書き留めておかないと!と急いでいる。感情は生物だからすぐに腐っちゃうもんね。
で。
何がどう一段階上がったか、という話。
それは、生き方が少し上手くなった、ということ。自分で言うのはこっぱずかしいけど、こんなこと自分しか言えないことでもあるので。堂々と書く!
常に寂しくて将来が不安で、自分が生きてること自体が悲劇だと思って死ぬことばかり考えていた私だけれど。なんとなく、そんな感情を綺麗に畳んで、箪笥に上手に仕舞えた感じがする。完全に無くなったのとは違う。きっと、マイナス思考は、私の持つ特性の一つだから、無くそうにも隠せない。だけどその感情の収まる場所を見つけてあげられた気がする。だから、感情が散らからなくなった。何か特別いいことがあるわけでもないのに、悲観的にならないから、なんとなく毎日、底辺の幸せを感じられている。
では、どうやってそうなったか。
それは、光を当てる場所を変えたこと。
私は人生において、成長すること、高みに到達することが大事だと思って生きてきた。だから、頑張っている自分にばかり、光を当て、頑張れない自分、弱い自分は、見えないところにおいやってきた。睡眠時間も食事の時間も友達とのおしゃべりも恋人とのデートもそれらは、私にとって全て怠惰の時間。それらの時間を過ごすたびに、後悔をする。それでも友達や恋人と過ごすのは楽しいのでまだいいけれど。お風呂や睡眠や食事の時間は、私にとって無駄な時間でしかないので、おろそかにしてきた。
そのおろそかにしてきた部分に光を当てることにしてみた。特に2つの事に絞って光を当てている。
「いい睡眠をとる事」
「いいうんこを出す事」
この2つ。この2つを達成するためだけに、生活スケジュールを組み直し、一つ一つゆっくり組んだスケジュールに沿って動いている。
いい睡眠をとるために、体を疲れさせる必要がある。だから日中はたくさん歩く。自転車移動もエレベーターも全部徒歩に変えた。勉強もメリハリつけて集中する。
いいうんこを出すために、内臓に負担をかけないよう少量の食べ物をたくさん噛んで、ゆっくり飲み込む。そして毎朝トイレの時間を意識的に作る。そして、うんこを出すことだけに集中する。
死にたい気持ちで目覚めて、いつも大事な時にお腹が痛くなり、このまま自分死んでしまえ!と思う日々が嘘みたいに変わった。朝、気持ちよく目覚め、毎朝、めちゃいいうんこを出す。そして、その2つが出来たら、もう、私、オッケー!と思う事にした。
司法試験は、いつか必ず受かる。出題範囲も決まっていて過去問も溢れて、合格者も毎年たくさんいる試験。諦めなければ必ず受かる。オリンピックで金メダル取るとかノーベル賞取るとか朝ドラで主演やるとは話が違うのだから。
司法試験、受からなかったらどうしよう、
そんな悩みも畳んで箪笥に綺麗にしまった。
素晴らしい人間になるために生きるのはやめた。
よく寝て、いいうんこを出すためだけに生きてる。
簡単なようで、いい眠りといいうんこを出せるようになるのにもしばらく時間はかかって。ようやく、最近は、高いクオリティで実現しつつある。
とはいえ。きっとまたどうせ、次の悩みにぶち当たるんだろう。またくるしむんだろう。だけど、今、2つの事に光を当ててから、なんというか、自分の中にあった底なしの穴に蓋がされた感覚がある。別になんかすごく幸せなわけでもない。ただ、訳の分からない苦しみからくる痛みからは解放された感じがする。
それが嬉しい。
で、これがただの躁鬱の躁ではないことを祈る。笑