双極性障害の私が司法試験に合格する話(353)メンタルの波を可視化する。

目に見えないから、怖い。オバケと同じ。だから、見えるようにすればいい。見えれば怖くない。
 
少し前の躁状態の時に、ひらめいた。
 
躁状態を抑えることが鬱状態を抑えるコツである。しかし!それが難しいから苦しんでいるわけで。見方を変えれば、躁状態の私は、天才的な発明家でもある。その時に脳をフルで働かせるから、疲れてしまって、鬱状態の活動休止期間がやってくる。これが良いのか悪いのか。もう、最近の私は、来るもの拒まず、来たら来たで、よしゃ!なんなら、利用してやる!といった気持ちでいます。
 
ただいま、鬱状態の最中ですが、なんと!!!勉強出来ているのです。人間らしい生活もなんとかできている。寝たきりではない。こんなこと初めてだと思う。理由はいろいろあれど、1番は、少し前の躁状態の発明家が開発した、このグラフのおかげ。昨日今日で鬱が来ることは、とっくに予想がついていたのです。

双極性障害可視化グラフ

毎日の気分の波を7段階に分けた。自分の鬱や躁のしんどさのレベル別の気分を言語化し、段階を分ける。言語化がポイント。一応、±0〜±3という数字にはしているものの、今日の気分が+1なんだか、+2なんだか、ゴリゴリの文系人間には、判断がつきずらい。そこで、気分を言語化して、それを数字ごとに仕分けた。さらに!これが、発明ポイント。青・青点滅は→進め、黄色は→注意、赤は→止まれ、つまり、信号機の3段階に落とし込む。これなら、子どもでもわかる。数字がわからない、鬱の時は言語さえもよくわからない、そんな時に、色の3段階が私を救ってくれるのです。色を見れば、反射的に、自分のメンタルが今、どの波なのかがわかるようになる。自分の行動の可能な範囲、限界が見えてくる。
 
それを毎日、記録してみると、次の波の予想がつく。表を見ると9月の末が超躁状態だったので、10月の頭で落ちることがわかっていたということです。
 
また、他にも私の場合は、ナルコレプシーによる睡眠発作や過呼吸などのパニック発作が起きた時の記録の欄と、それによって頓服薬を飲んだかどうかの記録、あとは、メンタルクリニックの先生から月経周期や睡眠時間も毎度聞かれるのでそれも記録できるようにグラフの下に、欄を作った。睡眠時間なんかも毎日記録してみると、結構ばらつきがあることに気づく。睡眠時間と睡眠発作、月経と気分の波の相関関係、などなど、しばらく記録したらそれらも見えてくる気がする。

一昨日、メンタルクリニックに行った時、先生にこれを見せたら、めちゃ褒めてもらった。「こういうのはすごく良いですよ!あなたは、メンタリティが高いから、こういうのは向いていると思います。また来月も続けて、これを必ず見せてください。」と言われた。ただ、先生によると、こういう記録が向かない患者さんもいるらしい。かえって気にしてしまってそれで気分が滅入るらしい。私は、大雑把な人間なので、そういう心配はなさそう。自分ごとでありながら、どこか他人事みたいな感覚もあるので、このグラフのおかげで、さらに、自分を客観視することが明確にできる気がする。
 
これを思いついたきっかけは、勉強の進捗度や自分の模擬試験の点などを記録しグラフにしていたことや、朝晩の体重管理をグラフにしていたこと。躁状態の私が、「これ、メンタルにも応用できるやん!!!!!」とひらめいたわけです。勉強や体重のグラフも作った時は、躁状態の時。
 
そう考えると、躁状態も悪くないな、なんて思う。鬱状態の今も、鬱の時にやろうと用意していた勉強をしているので、苦しくない。 
 
少しずつ、少しずつ、自分という船を乗りこなしている、そんな感じ。


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