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”選ばれなかった”日も、健やかに眠れますように。
選ばれなかった。
これを経験した人は少なからず、心がギュッとなる瞬間があるんじゃないかな。とっても前向きで切り替えの早い人でも、少しは。
私もこれまで"選ばれなかった"ことがたくさんあった。
毎年、渾身のポスターを描くのに、一度も賞には選ばれなかった。
毎日人一倍練習したけれど、部活の選抜メンバーに選ばれなかった。
筆頭論文も出して教授のお墨付きの成績だったのに、奨学金返還免除に選ばれなかった。
本業しながらも全力で向き合ったけど、やりたかったお仕事メンバーに選ばれなかった。
思い出せることの全てには「選ばれなかった」の前に、努力した自分がいた。
いくつになっても、色んな考え方を知っても、やっぱり”選ばれない”瞬間は心が締め付けられるし、落ち込んでしまう。
自分と同じように、そんな風に感じる人と、この気持ちを痛みを分かち合いたい。
未来の私のため、そして、あなたのことを想いながら、”選ばれなかった”ときにできそうなことを書き出してみる。
どうして選ばれたかったのかを深ぼる
どうして選ばれたかったのか。
選ばれた先に欲しかったものはなんなのか。
そこから、未来の選択肢を探していく。
例えば、私の場合。
【奨学金免除に選ばれなかった】
選ばれていたら、借金にも等しい奨学金の返済額が減り、将来的な金銭負担が減る。すなわち、不安が減る。
と、同時に、私の努力を認められたかった。人一倍、研究を頑張ったし成果も出した。それを示す、証明が欲しかった。
となると、
金銭的不安がある、負担を減らしたい
研究を頑張った証明が欲しかった
ということがわかる。
これらを満たせる、未来を探していく。
【金銭的不安について】
きっと自分が働き出した時の収入額と返済額を考えて不安になったのだと思う。安直ではあるが、稼げばいい。というか、稼げ!と、自分を鼓舞する気持ちに変えられそうだ。
【研究を頑張った証明について】
確かに奨学金免除のラベルは欲しいけど、もう揃えてきた成果そのものが、私の努力の証明ではないか。筆頭論文は世の中に公開されていて、フルネームで検索すれば出てくる。この先もしもその道に通ずる仕事をする時にはきっと私の力になってくれる。
そして、カタチとしては見えなくても、きっと私のスキル・経験として血肉になっているはずだ。
探し出せた未来は以下。
返済が不安にならないように、ちゃんと働いて「稼ぐ」を意識しよう
すでに揃えてきた成果やスキル・経験に自信を持とう
なんだか少し建設的に、前向きになれた気がする。
あなたはどうだろう?
"選ばれなかった"からこそ出会える未来に期待する
これはもう、後からでしか、確信を持って感じられないかもしれない。
なので、これまで、"選ばれなかった"経験がある人は、これまでのことを考えてみてほしい。
あの時、"選ばれて"いたら、この人たちと出会えなかった。この感情を味わうこともなかった。そんなことはないだろうか?
例えば私の場合。
【部活の選抜メンバーに選ばれなかった】
選ばれていたら、主に上級生で構成されたチームでコンクールまでの練習の日々を過ごしていた。でも、選ばれなかったので、同級生たちで構成されたチームで過ごした。
同級生ととても仲良くなった。それまで話したことがなかった子とも仲を深められて、3年間仲良しだったなぁ。いろんな話をした。
あの時、選ばれていたら、疎遠なままだったかもしれない。
"選ばれなかった"からこそ、こんな未来があった、なんて、今はわからないと思う。でも、これまでがそうだったように、これからもきっと、"選ばれなかった"からこそ出会えるものがあるはずだ。どんな小さなことでも。
"選ばれない"と、何かを失ったような気持ちになるけれど、実はそうとは限らない。
ちょっと未来に期待してみたくなっただろうか?
自分の中の自信は消さない
"選ばれなかった"ことで、落胆するということは、"選ばれる"だろうという自信が少なからずあったからではないだろうか?
自分の中に自信を持つことは、必ずしも驕りではなくて、健全な自信もあると思う。
どんなことがあるから、自分は自信を持っていたのだろうか?
例えば私の場合。
【渾身のポスターを描いたが賞には選ばれなかった】
・才能ではなく、構図や色の塗り方など、色々な知識を得て描いた
・工夫した色の塗り方をした
・普段絵を褒めてくれないお母さんが褒めてくれた
「才能ではなく、構図や色の塗り方など、色々な知識を得て描いた」「工夫した色の塗り方をした」は、今回"選ばれなかった"けれど、きっとこれからも絵を描くときに発揮してくれるはず。もしかしたら、「色の塗り方」に関しては、評価される作品だったかもしれない。あくまで複合的な視点で、今回は"選ばれなかった"のだ。
「普段絵を褒めてくれないお母さんが褒めてくれた」。自画自賛だったわけではなく、第三者が褒めてくれたのだ。しかも普段褒めてくれないのに。そこはもう本当に自信を持っていい。審査員がお母さんだったら、"選ばれていた"かもしれないのだ。
どうだろう。今回"選ばれなかった"のは、さまざまな要因が混ざり合った結果であって、要素分解すれば、自信を持っていいところもきっとあるはず。
足りなかったなと思うところを足していくのと同じくらい、すでに足りているところ・自信を持っているところも大切にしよう。
全肯定してくれる人に包まれる
ここまで、あれこれ書いたが、やっぱりこれも大事。
"選ばれなかった"日は、なんだか何もかも、自分はダメな人間だとか、どうせ何も成せない、とかいうネガティブ思考にどんどん陥ってしまう時がある。
そういう時は、全肯定してくれる人の胸に飛び込もう。
もし、周りの友達はみんな忙しそうとか、申し訳ないなと思うならばAIでもいい。最近のAIは、「全肯定してほしいです」などとお願いすれば、優しくて温かい言葉をくれる。
例えば私の場合。
【やりたかったお仕事メンバーに選ばれなかった】
「全肯定してほしいです。 本業がありながらも全力で向き合って、デザインだけじゃなくて〜したりと、頑張ったけど、お仕事のメンバーに選ばれなかった。やっぱり私は、デザインの才能はないのかもしれない」
とChatGPTに投げかけてみた。
ChatGPTってすごいね↓
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褒め言葉をうまく受け取れない人もいるかもしれない。そういう時は解釈せずに、「この人はそう思ってくれてるんだ」と受け取ってみてほしい。相手がどう思っているかまでは、私たちは否定することができないでしょ?☺️
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大丈夫。"選ばれなかった"ことを経験したあなたは強い。
失ったものばかりではない。同じような痛みを経験した人と分かり合えるし、私とも、こうして出会えた。
むしろ、何も失っていないのだ。
これまでの努力も、挑戦も無駄にはならないはず。無駄にしてしまうかどうかは、あなた次第。
叶えたかった未来以上の未来は、必ず待っている。
そんなこと頭では分かっていても、やっぱり"選ばれない"と心がギュッとなる。
ギュッとなってもいい。それがあなただから。
そんな自分に愛を向けて、”選ばれなかった”日も、健やかに眠れますように。