"本当の気持ち"が愛おしくて、コーチングの時間が好き。
文字に起こすことで、チープな感じに伝わってしまうことが怖い。それでもやっぱり私がそう思っているということを誰かに伝えたいから、書く。
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私は、ライフコーチとしてコーチングセッションをしているし、自分もクライアントとしてコーチングセッションを受けることもある。
でもコーチングセッション中だけでなく、日常の中の会話でも、話す相手に対して「それってどういう気持ちなんだろう?」とか「その時どう思ったんだろう?」と思うことがとても多い。
私は、周りと同じ感情になれない時がある。ちょっと厨二病くさいかもしれないけど、実際そうだ。
「みんなはハッピーな感じだけど、なんか私は違うかも」とか「みんなは落ち込んでるけど、これって悪いことじゃないと思うなぁ〜」とか、そんな時がたまにある。
それまで経験してきたこととか、大切な誰かへの思いやりとか、自分の中でいろんな声が出てきて、「こういうときは絶対こうだよね」という、なんだか”当たり前の感情”に対して、健全な懐疑心みたいなものを感じる時がある。
同じことに対して、どう思うか・感じるかは人それぞれだと思っている。だから、大切な人とちょっと深い話をする時とか「いま、彼女(彼)はどう思っているのだろうか?」と聞いてみたくなるし、実際に聞く。
自分がその状況だったら喜ばしいことでも、相手にとって喜ばしいかどうかはわからない。
この話の流れだと、多分落ち込んでるんだろうな、とか、
そういうことがあったんだから、喜んでいるだろうな、とか、私はそう思っても、相手にとって、必ずしもそうではない。
例えば、「お腹いっぱいに食べた」ということは幸せなことなのか?私にとっては幸せなことだけれど、痩せたくてダイエットしている人にとっては、「やっちまった」と悔しいかもしれないし、「やっちまった」と思っていても「その分また運動頑張ります!」と前向きになっているかもしれない。
しかも、本人が「〜で嬉しい」「〜だから悔しい」と言っていたとしても、実はそうじゃない時もある。
よくよくよーく聞いていくと、「嬉しい、けど、悩んでいる」とか「悔しい、けど、楽しいんだよね」とか。
そういう”本当の気持ち”って、その人にしかわからないっていうけど、本当にそうで、もしかしたら、本人も気づいていない、なんてこともある。
私は、そんな"本当の気持ち"に触れるのが好き。
自分の気持ちに対してもそうだし、大切に思う人の気持ちに対しても。
どう思うか・感じるかは人それぞれ。
"本当の気持ち"。
そんなふうに思ったり感じたりするのは、その人がこれまで生きてきた人生のつながりがあってこそなのだと思う。
"本当の気持ち"に触れた時に、その人らしさとか、その人の唯一無二なところに触れられた感じがする。尊い。
私が勝手に決めていいものではない。周りが勝手に決めていいものではない。
だから、”本当の気持ち”は、とても美しいなと、尊くて愛おしいと感じる。そんな貴重な気持ちを、私に見せてくれてありがとう、とも思う。その気持ちも、その瞬間も、その相手も、好きだし大事にしたい。
と、思う自分の気持ちも愛しているし、これからもこの気持ちと共に生きる。
日常の中でも、"本当の気持ち"を大切にすることはできるけれど、
コーチングセッションではもっともっと大切にすることができるし、"本当の気持ち"が安心して顔を出して現れていい場所だと思っている。
だから私はコーチングセッションが好きだ。美しくて、ありがとうという時間。