【Vol.8】JICA海外協力隊(二次選考)
JICA海外協力隊の二次選考内容について、記憶が鮮明なうちにもう少し詳しく振り返ってみようと思います。
これから面接を受ける方にとって少しでも参考になれば幸いです。
二次選考の概要
二次選考は[人物面接]と[技術面接]の2つの面接を受ける必要があります。
コロナ禍以前は会場で集合型で行われていて、丸一日つぶれる、遠方から東京の会場に行った、と先輩隊員の方のブログなどには書かれていましたが、
コロナ禍以降、面接はオンラインで行われるようになり、今回もそうでした。
面接日時
一次選考の合格通知のタイミングでレターボックスにメッセージが届きます。
そこには、選考する職種が明記されます。
私は青少年活動のみの志望だったので、そうだよね、という感じでした。
ちなみに私の希望要請は以下の通りです。ライバルさんいるかな。笑
第一希望:要望調査票|【一般案件】|JICA海外協力隊
第二希望:要望調査票|【一般案件】|JICA海外協力隊
第三希望:要望調査票|【一般案件】|JICA海外協力隊
[技術面接]の日時は指定されています。
[人物面接]は自身で予約を取る必要があります。
私は休暇を取ることと一度に終わらせたいという思いから
[技術面接]の1時間前に[人物面接]の予約を取りました。
前にしたのは、人物面接で志望動機や応募調書の内容を答えてから
技術面接で職種のことや経験等の掘り下げられた方が良い流れなのではないかな、と思ったからです。
一次選考の結果が出たのが8月8日で、予約締切が8月19日のAM9時(一次選考の締切が12時だったので12時と勘違いしていて少し焦りました)までで日数的には余裕がありますが
予約枠は限りがあるかもしれないので、予定を確認しつつ早めに予約をするのをおススメします。
一度予約を取っても締切前なら変更可能です。
回答項目
その他、マイページ上で回答しなければならない項目がいくつかあります。
これらも、面接予約と同じ締切なので忘れず回答しましょう。
未回答のものがあると二日前くらいに登録したアドレスに連絡がきます。やさしい。
ちなみに私は一次選考の時に健康診断再検査対象となりました。
月経困難症で低用量ピルを服用していて、その診断書を提出するようにとの指示がありました。
この提出期限が8月29日必着だったのですが、通っているクリニックが8月10~19日でお盆休みだったので、再検査がわかった8日にクリニックに電話をして、20日に予約を入れました。
20日に受診、事情を説明して23日に診断書を受け取り、すぐにレターパックプラスで郵送しました。
これも22日に委託業者から、23日にJICA事務局から「未提出だけど大丈夫?」というような内容のメールが届きます。やさしい。
でも、お盆時期をもう少し考慮してほしいな、と思いました。間に合うかハラハラしました。
準備と当日
事前準備
二日前に登録したアドレスにメールが届きます。
マイページのレターボックスには資料が添付されており、
ズームのインストール方法から設定、事前準備、当日準備が書かれています。やさしい。
参加名を姓と名にしないといけないので、事前の確認は大切です。
ミーティングテストのURLも貼ってくれているので、不安症な私は当日何回もテストしました。笑
当日
14時10分からの面接でしたがその日は一日仕事を休んだので9時くらいに起床してずっとそわそわしていました。
志望理由や自己PRなどを実際に声に出して話す練習をしたり、先輩隊員の面接について書かれたブログを読みながら気持ちを落ち着かせていました。
服装と髪型は、就職活動とまではいかないものの、THE 面接!という感じで挑みました。
主任試験受けたぶりにきちんとした格好をしました。
下半身は見られないよな、と思いつつ、きちんとスーツ用のスカートを履いていました。なんとなく気持ちが引き締まったような気がします。
人物面接
マイページにあるURLからズームにアクセスすると面接ページに飛びます。
私が予約したのは14時10分だったので14時8分くらいにURLでミーティングルームに入りました。
進行上遅れることがあるとの注意書きがありましたが
予約した14時10分ちょうどに画面が変わり、人が映し出され、いよいよだ~と気持ちが昂りました。(待っている2分間は「大丈夫、大丈夫」と唱えていました。笑)
面接(14:00~14:25)
・面接官は男性二人。
・一人の方は少し若めの男性(Aさん)で、司会を担当します、との挨拶がありました。
・もう一人の方は少し年配の男性(Bさん)でした。
・事前の情報収集では圧迫面接という情報が多数あったのですが、終始穏やかな雰囲気で全然圧迫ではなかったです。
・Bさんは、Aさんが話している間もずっとニコニコしてくれていて神様かなと思いました。
・質疑の前にAさんより、パソコン打ちながらだから音が気になったら言ってほしいとの前置きがありましたが、全く気になりませんでした。
・また、応募後に新たに見つかった病気があれば事務局に連絡してほしいとの確認があり、私は「はい!」と元気よく答えたら「何か今の段階でありますか?」と聞かれ「ありません!」と元気よく答えました。笑
・全体的に一次で提出した応募調書の内容を自分の言葉で話すことができれば大丈夫だと思います。
以下、覚えている範囲ですが実際に聞かれたことと回答を書きます。
仕事のことや趣味のことなどとっても私の個人的なことも含まれているのですが、個人が特定されるような内容はないのでそのまま書いております。
▼Aさん
①応募の理由を2分程度でお願いします。
高校生の時のケニア、大学生の時のフィリピンとタイでのスタディーツアーで海外で福祉的活動をしたいと思ったのが一番最初のきっかけです。
「大学生の時に応募を考えたが、社会経験のない自分に何ができるのか、と応募を見送ったのですが、今年で区役所で福祉職として10年目になり、児童福祉、生活保護、女性相談の相談員をしてきました。
10年間で経験したこと、知識などを海外で活かしたいと強く思い応募しました。
コロナや、震災など、いつ何が起こるかわからないので、思い立ったいま、ぜひ参加したいと思い応募しました。
②福祉の現場を経験してきているようですが、コミュニケーションを取るうえで気を付けていることは何ですか。
一番は相談しやすい雰囲気づくりです。
相談者の方は不安な気持ちで相談に来てくれることが多いため、表情、声、第一声などを気を付けています。
その人が困っていること、できていることを引き出す言葉かけをすることも意識しています。
③希望要請はニカラグア、ホンジュラスですが、なぜこの地域を選んだのですか?
自身の経験を活かしたいということが一番だったので、要請内容で選んだらたまたまそこの地域になりました。
④南米は治安が悪かったり過酷な環境ですが、大丈夫ですか?
これは自身の強みにもつながりますが、健康には自信があります。
小中高、無遅刻無欠席という実績もあり、スタディーツアーで行ったタイではホームステイをしましたが、虫とかいっぱいでも大丈夫でした。
⑤派遣されたとしたら、どんな活動ができると思いますか?
今まで大学では高齢者福祉、アルバイトで障害者福祉、仕事で児童福祉、女性相談、と様々な福祉の分野を経験してきました。
第一希望では、それらの経験を活かせる、網羅できていると考えており
第二希望、第三希望では5年間携わった児童福祉の経験が活かせると考えています。
あと、第二希望ではコーラスグループ結成したいという注意書きがあり、高校生の時から現在まで19年間の合唱経験も活かせたら良いと思っています。
⑥現職参加とのことですが、職場には伝えましたか?
伝えました。
まず課長に相談し、背中を押してくれたので、直接人事に相談して了承を得ました。
⑦家族には伝えましたか?
伝えました。
応援してくれていて、羨ましいとも言われました。
⑧帰国後、経験をどのように活かしていきたいですか?
私は現職参加で、今回人事に相談した際、前回の派遣が平成20年と聞きました。
前回、その人が職場に戻ってからどのような活動をしたか分かりませんが
私はきちんと職場に持ち帰り、自分が経験したことや現地の実情などを伝えたいと思っています。
行政は決められたことをやる、というイメージがありますが、それを取っ払えるような、何か新しいことができれば良いなと、現段階では漠然とですが、そのように考えています。
▼Bさん
①今までの仕事の中で苦労した経験があれば教えてください。
2年目のとき、子ども家庭支援センターで働いていた時の経験ですが
心配な子供がいる、ということで学校に行き面談をするのですが
そこで今後の方針などを先生方に説明しなければならない場面がありました。
いつもは二人体制ですがその時は事情があって私一人で、校長や副校長、学年主任などの管理職も含めた先生方に囲まれた際、雰囲気に飲まれてしまいました。
対応としては、一度職場に持ち帰ります、と伝え、後日きちんと話すことはできたのですが、今となってはもう少し違う対応ができたのではないかと思います。悔しい思い出です。
▼Aさん
①最後に質問や伝えたいことはありますか?
今年34歳になること、働いて10年目の節目ということで
とにかく今回参加したい!という熱い思いを伝えたいです。
「以上で終わります。ありがとうございました。」と言われ、私も「ありがとうございました!」と答えました。
自然にミーティングが終了するものだと思い、笑顔のまま固まっていたのですが
数秒変な空気が流れたので、あ、これ自分が退室するやつだ、と思い「失礼します」と言い、退室し、人物面接を終えました。
時計を見ると25分だったので15分間でしたが、楽しく話せたのであっという間に感じました。
技術面接
14時25分に人物面接が終わり、技術面接まで45分ありました。
その間、水を飲んだり、トイレに行ったり、要請内容を見直したり。
面接内容をこのようにnoteに書こうと思っていたので、人物面接で聞かれたことと回答内容をワードにベタ打ちしていました。
あっという間に15時になったので5分前の15時5分にURLにアクセスしました。
ちょっと早すぎたのか、待機画面のチャットで「ちょうど時間になったらご案内するのでこのままの状態でお待ちください。」というメッセージが来ました。
面接(15:10~15:25)
・女性1名(たぶんJICA職員)と男性1名(専門職の方?)。
・質問はほとんど男性の方からでした。
・人物面接と同様、ずっと和やかな雰囲気でした。人物面接後だったのでリラックスして受けられました。
・自分の仕事のことに興味を持ってくれているように感じる質問をたくさんしてくださり、とても話しやすかったです。
・全体的に、これまでの経験や仕事内容と希望要請のすり合わせの質問が多かった印象。趣味についても聞かれました。
・自分が出した希望要請の内容をきちんと読み返しておくと良いです。
以下、質問と回答です。
▼女性
①希望外要請・日系について
応募調書に書いた希望外要請でも行くかどうか(私は「参加する」と回答)と、日系(私は「希望しない」と回答)の確認がありました。
②現職参加について
現職参加とのことで、派遣期間は休職になるのかの確認があり、休職ではなく派遣扱いになる可能性もあり、まだ詳しい取り扱いは分からなかったので正直に「現段階ではわかりません」と答えました。
③隊次の確認
一次隊、二次隊を希望されていますが、これについてもまだ分かりませんか?と聞かれましたが、一次選考合格が分かった時点で人事に確認していたので「人事に確認し、一次隊でも二次隊でも問題ないと回答をもらっています」と答えました。
▼男性
①ケニアに行った経験があるようですが、要請はホンジュラスとニカラグア。なぜですか?
要請内容を重視して選んだので、たまたまその国になりました。
②今まで福祉の仕事をしてきたようで、要請内容も福祉的な内容で選んでくださっていますが、今の仕事について教えてください。
(今の仕事の説明をしました)
③今の仕事内容とニカラグアの要請がとても合致していると思います。仕事や経験、そういう視点から選んだのですか?
はい。自分の経験、知識が活かせる要請を選びました。
3つまで絞り、その中で順位をつけるのに頭を悩ませました。
今まで、大学では高齢者福祉、介護を専攻し、アルバイトでは障害者のヘルパー、仕事で児童福祉、現在は女性相談と、福祉全般の経験があり、それらの経験を一番活かせるのは第一希望の要請だと思い選びました。
第二希望にしたのは、コーラスグループ結成したいというのを見て、19年の合唱経験が活かせるのではと思い選びました。
④趣味 歌、キャンプ、釣り等書いてありますが、野外活動やレクリエーション活動はどうですか?
まず、音楽的な活動は自信があります。
野外活動では、テント設営、火おこしなど、趣味の範囲ですが経験があります。
また、以前、親が人形劇の仕事をしており小さいころから間近に見てきたので、何かできることがあるかもしれません。
⑤人形も作れるんですか?
実際に作ったことはないですが、見てきたので簡単なものなら作れるかもしれません。
→必要があれば親御さんに教えてもらえますね。
⑥現職参加とのことで、帰国後は職場に戻るのか、それとも何か計画、考えていることはありますか?
今のところ、きちんと自分の職場に還元できたらと思っているので持ち帰って何か新しいことができたらいいと考えています。
ただ、行政はできることが限られていると、自分でも感じることがあり、もしかしたら…?
実際に派遣され、どのように感じて帰ってくるのかわからないので、自分でも楽しみです。
⑦ケニアへ行った経験あるとのことで、ケニアの要請もたくさん出ていますが…選ばなかったのは英語力がひっかかったのですか?語学についてはどうですか?
要請を選ぶ際、自分の英語力(Dでした。笑)で絞っていったため必然的にケニアが外れたのだと思います。
ただ、語学に対して苦手意識があるわけではないので、頑張りたいという強い気持ちはあります。
最後に、質問ではなかったですが
・ニカラグアの要請は、これまでの経験、今の仕事に一番つながっていると感じました。
・ぜひ大学の友人などに、こういう要請があって活動ができるというのを広めてほしいです。
とのコメントをいただきました。嬉しかったです。
女性の方から「私からは特にないので、以上で終わります」と言われ、終了しました。
最後に一言、はなかったです。笑
対策について
一番は応募調書がベースになっていると感じました。
実際、私は対策らしい対策はほとんどできておらず…
一応事前に先輩隊員のブログを参考に、想定問答をワードに打ち込んではいましたが、時間と人脈がなかったので実際に誰かに頼んで面接練習はしませんでした。
【参考】【完全版】青年海外協力隊2次試験対策の質問65個!【人物面接】 | 夢へ〜薬剤師×青年海外協力隊×留学〜 (justice1988.com)
ウェブ面接なので、机周りに、志望理由や短所長所についてのメモを置いたりしていましたが
実際に面接が始まるとメモを見る余裕はなかったので必要ないと思いました。
声出し練習をする
ただ、実際に声に出して話す練習をするのはとても効果的だったと感じています。
一言一句覚えるのではなく、スラスラ自然な感じで話せる練習をするということです。
頭の中では整理できていても、声に出すと結構「えー」とか「えっと」とか言っちゃうんですよね。
私は当日の午前中にその練習をしていました。笑
素直に答える
変に自分を着飾らず、分からないことは正直に「分かりません」と答えても大丈夫だと思います。
要請内容を読み込む
特に、技術面接では自分が出した希望の要請についての質問が多かったので
自分が第何希望にどの要請を出したのかはきちんと頭に入れておいた方が良いと思います。
応募調書が一番
一番大切なのは応募調書です!
一次選考が通ったということは、応募調書の内容は問題ないということです。
今まで自分がしてきたこと、派遣されたらやりたいこと、できることなど時間をかけて書いたと思います。
内容はきちんと頭に入っているはずなので自信をもって!元気に!笑顔で!
最後に
忘れないうちに、と思いとてもタイムリーな更新になってしまいました。
ということは、まだ結果は出ていないのです。
10月24日まで待つしかない。
これだけアドバイスしておいて落ちたらどうしよう。
逆に笑うしかないかもしれませんね。笑
これから面接受ける方、頑張ってください!
何か質問があればどうぞ!!(と言いつつ、noteでどうやりとりしたら良いかわからない)