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世界一周つれづれ日記vol.1 女ひとり旅に出発する日の頭の中&1カ国目タイ

27歳 

結婚前に仕事をやめて、2ヶ月間の世界一周女ひとり旅に出発した。

海外に一人で行くのは初めてで、
そもそもひとり旅なんて、正直初めてで、
初めてのひとり旅が、2ヶ月の世界一周で、

楽しいのか、さびしいのか、自分がどんなふうに感じるのか、そんなことも分からずに、ただ「行きたい!」という思いを抱いていたら、そのチャンスを得たので、旅に出ることになった。

そして、おさがりのボロいバックパックを背負って、出発した。


世界一周初日。
いよいよ、世界一周出発。ワクワクドキドキ。
期待と不安が半々って、まさにこういうことなんだー!というかんじだった。


私ってこんなにネガティブだったんだー?って思うくらい、不安と焦りが多いここ数日間だった。心配なことばかりが浮かんで来て、気づけば、墜落が決まった飛行機のなかで最後の手紙を書いてるシーンとか、私が死んで親が泣いてるところとか考えはじめてる‥笑

でも、親友が温かく見送ってくれたし、お守りを送ってくれた友達もいて、パートナーも、両親も、デンとして送り出してくれた。

「思ったことは、良くも悪くも現実になる」
前に、バイトしていた時に、先輩が教えてくれた言葉。

だめと思ったらだめだし、大丈夫と思ったら、きっと本当に大丈夫になるんだ。

そう自分に言い聞かせる。

あとは、夢に向かって、歩くのみだ。



世界一周一ヶ国目に向かう飛行機の中で、思ったこと。


たんたんと、いこう。着実に。一歩ずつ。
夢に描いてた世界一周だからって、いつも飛んだりはねたりなんてしなくていい。
今日やることを、たんたんと、こなしていこう。


今日は、香港で乗り替えて、バンコク着いたらエアポートレールリンクというのに乗る。

マッカサン駅まで15分150バーツ。そこからタクシー。ぼられないように・・・目標100バーツくらいで行けるといいかな。

一つ一つこなしていけば、いつのまにか進んでいるんじゃないかな、富士山に登ったときみたいに。あのとき富士山も、私が頂上まで登れるなんて、正直思ってなかった。足元ばかり見ていた時もあったけど、半歩ずつ、30分に一回休憩しながら進んでいたら、いつのまにか、ちゃーんと頂上に着いてた。


たんたんと、落ち着いて、こなしていこう。
そしたら、きっとゴールについてる。

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初日のバンコクのホテルには、暗くなりかけたころ、やっと着いた。

ホテル最寄りのマッカサン駅からホテルまでは、タクシーで行けばいいと思ったらね、
タクシーの運転手さん、まさかの、『そんなホテル知らない』
住所見せても、分からないって。

え?(;´д`)
そんなことある⁈

すると、タクシーのおじちゃんから、
俺が連れてってやるよ!風のお兄ちゃんに引き渡され、
なぜか見知らぬお兄ちゃんの原付の後ろに乗ることに。

やば。

幹線道路外れたら下ろしてもらおう‥なんて、早速女ひとりであることのドキドキ感を味わったけど、結果的にはちゃんとホテルに着れてってくれた。
いい人だった。ほっ



おそるおそるホテルに入ろうとすると、入り口の喫煙所で、私に話しかけてくる方が。

「もしかして、日本の方ですか?」

タバコ吸いながら、いかにも気ままそうな、おっちゃん。


「コーヒーくらいおごってやるから、とりあえずチェックインしておいで!」って、なんだかうれしそうなおっちゃん。


いやぁ、よくしゃべる大阪のおっちゃんだった。
小学校の先生を退職して、もう1年半、タイで暮らしているらしい。

奥さんは奥さんで日本で悠々自適に暮らしてて、年に4回くらい、会うらしい。「どんな夫婦やねん!」と自分で笑ってて、なんだかおもしろい。


聞けば、今までに行った国は35ヶ国。日本の県では、行ってない県はないらしい。
生徒に、自分の行った世界中の国の話をしてあげられる先生になりたかったんだ、と。
ちなみに、今までで一番生徒にウケた話は、世界一汚かったネパールのトイレの話。クマに襲われたり、牛に追いかけられたり、滝つぼに落ちたり…などなど、いろいろなエピソードを話してくれた。

「あなたは分からないかもしれないけれど、ここは50年前の日本の風景だよ。」

そう言われながら、無造作に野菜や魚が並べられているバンコクの市場を、案内してもらった。

30バーツ(80円くらい)のおいしい屋台のラーメン屋に連れて行ってもらい、食べながら食文化の大切さについて教えてもらう。

「誰だって好き嫌いはあると思うけど、その国に来たら、できるだけその国のものを食べた方がいい。その国を知るために、食文化はとても大切。例えば、内陸では魚が取れないから、ヤギや羊、昆虫をタンパク源にしている。それしか食べられなかった、という歴史があるから。」と。

2010.9.2-10.30 世界一周☆1 349



結局この日は、寝る直前に、その日起きた4時半(日本時間)の目覚ましが鳴った。

話好きな大阪のおっちゃんの話は止まらず、偶然の出会いから、ひとり旅初日は、いい意味でぐったりして就寝(笑)


なかなか好調な世界一周すべりだしだった。

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