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心臓カテーテルアブレーション手術③

 紹介状を持って、いざ総合病院へ。
 心臓外科の待合室は人で溢れていて、あちこちで看護師さんがバタバタと走り回っていて、忙しい科なんだなぁ。という印象。
 あとから知りましたがこの日は特に患者数が多く、病院側も混乱していたようです。

 受付でもらった番号を呼ばれ診察室へ行くと、迎えてくれたのは若くてラフな感じの先生。
「紹介状読んだけど、確かに頻回だし、時間も長い。でもこれ放っておいても死にはしないけど、手術する?どうする?」
 簡単な手術ではあるけど、リスクはあるからね、と続ける先生。
 いやいや、手術するって覚悟決めてきたのに、そう来たか!
 内心めちゃくちゃ揺らぎましたが「やります」と伝えました。というのも、決意したのには理由があるのです。
「うちの兄が、数年前に全く同じ手術してまして…」
「え!そうなの!?」
 先生が驚くのも無理はない。この上室性頻脈、遺伝性はまったくないらしいのだ。
「それで、兄にも早くやっちゃった方が楽だと言われまして…」
 それだけ伝えると先生は、うん、確かにね。と頷きました。
「手術しなければ、ずっと十字架を背負って生きてく事になるからね。でも今日この場で決めなくてもいいよ?またご家族と来てもらって、リスクの話もちゃんとした上で相談してきてもいいんだよ?」
「いえ、家族とはもう話し合いました」
「じゃあ決定でいいんだ?」
「はい」
 それからすぐに手術日が決定。それにより私は早期に保護者会長を次年度会長へ引き継ぐことが決まりました。
 
④へ続きます。


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