英英辞典を使い始める時期について思うこと
オンライン英語講師の仁科綾子です。
今回は、
英英辞典を使い始めるとしたら、その時期は?
英英辞典を使うには、どの程度の英語力が必要なのか?
このことについて
綴ってみたいと思います。
私はこれまで、数人の語学系インフルエンサーの方の
「早いうちから英英辞典を使うと良いよ」というコメントを目にしていて、
「自分の担当する生徒さんにはいつ勧めようか?」と…
考えを巡らせていたのでした。
結論から言うと…
to不定詞、受動態、関係詞…
この3点が理解できていると大丈夫です♪
生徒さんにも使ってもらっています♪
中学英文法のちょっと難しめのところが頻出する授業内容にはなりますが、
それを
「適度な負荷がかかっていて、生徒さん自身の勉強に丁度良い」
と感じられる時期に…集中して取り組むのが良いと思います。
「早いうちが良いよ」…は、きっと上記条件がクリア出来次第すぐ…でしょう。
そして…
「どれぐらいまでこの学習方法に適した時期なのか?」
についても考えてみました。
※
英和辞典…中辞典クラスのものは、本当に優れています。
これらを使わないというテは無い!
英英辞典だけでも大丈夫、となっても英和辞典も使います。
特に大学受験生には『ウィズダム英和辞典』『ジーニアス英和辞典』を…
英文学を専攻するなら、上記2冊に加えて『研究社 英和中辞典』も…
…と思います。
では、ご一緒に英英辞典を紐解きながら…
どこからどこまでに何が書いてあるの?
発音記号と品詞に続いて[I T]とあるのは「自動詞(I)、他動詞(T)」の表記です。
このwatchという動詞はどちらの使い方もできるということですね。
解説1を見てみましょう。
to look carefully at sb/sth:
ここまでが解説です。
sb=somebody, sth=something です。
以降は例文です。
“Do you ….” “……” ◇ I watched ….
この◇までがひとつ目の例で、◇以降は次の例文です。
語句の意味解説は2、3、4と項目が続きます。
イディオム、句動詞の項が続きます。
まず、この「絵ヅラ」になれるところから♪
私の授業では、英和辞典の使い始めの頃もそうでしたが、
辞書のレイアウトを生徒さんと一緒に観ながら、
表記のルールに慣れてもらうところから始めます。
「戻り読み」無しで、冒頭から理解したい…とはいうものの…
to put sth together with sth else, so that you increase the size, number, value etc.
この解説を戻り読み無しで…というのは生徒さんによっては難易度が高い♪
戻るのがダメ…なんだったら、こうしましょう♪
後ろからひとつずつわからないことを潰していって、
手前のものをひとつずつ足して行きながら学習を進める♪
etc.←エトセトラ…〜など、っていう意味だよ♪
value←値段とか値打ちのことだよ♪
number←数♪
コンマ打ってあるけど、
これは同じ種類の言葉を並べて書く時にこうするんだよ♪
size←大きさ、寸法、サイズ♪
the←これは冠詞♪「その」と訳す時もあるし、日本語には訳さない時もある♪
increase←増やす
you←あなた
that←thatを英和辞典で引くと、そして最後の方まで解説を読むと”so that”についての解説があるよ♪(『初級クラウン英和辞典 第12版 that ❻)
,so that you increase the size, number, value etc.
その結果、あなたが大きさ、数、値段などを増やす(こと)
※この用例の場合、soの手前にコンマが置かれることがふつう…
と解説があるよ♪
そうやってある程度の言葉のまとまりになったら、そこから文尾までを読む…
コンマがあるのでここで小休止。
次はelse
something else
with something else
ここでスラッシュ…(←このスラッシュは、先生がアドバイスしなきゃ…ですが…)
together
put something together
to put something together←何かを一緒に合わせること
↑
このtoが「to不定詞の名詞的用法…〜すること、と訳す…」
to put something together with something else,
何かを他の何かと合わせて一緒にすること
(その結果、あなたが大きさ、数、価値などを増やすこと…と、
先に学習したコンマ以降の内容が続く)
動詞の解説はほとんどto不定詞か動名詞で始まります♪
英英辞典の解説は、品詞ごとにある程度のパターンがあるので、
一旦慣れてしまうと大丈夫です♪
解説部分を読み解くために必要な文法知識
先程出てきたto不定詞以外にも…
(受動態が使われている例を、どこかで見かけたのですが…今日は見当たらず…
また後日見つけたらこの投稿を編集して追記しておきます。)
(たしかあったと思うけど…頻出ではないのかなぁ?)
2024/11/09 22:47追記
↓
ありました♪
名詞の項に多いです♪
この勉強…いつまで続けるのが効果的?
2級取得したけど、戻り読み癖がまだある…とか、だと続けられると良いかと思います。でも、ウィズダムなど英和辞典との併用をおすすめします。2級取得者…現在は現役の高校生さんも多いのではないかと思います。受験英語をしっかり進めてゆくためには、英和辞典の中辞典クラスのものを最優先にされるのが良いでしょう。
準1級取得以上の方だと、このレベルの解説文は戻り読み無しで読まれる方が多いのではないかと思います。「物書堂」というアプリを使って、複数の辞書を横断しながら調べ物をされるのが良いようです。
準2級取得後2級を目指すあたりの方は、この勉強に1番適した時期におられるかもしれません。
3級取得したばかりだと、ちょっとひとりではキツいかも。
解説部分に未知語があったらお手持ちの、使い慣れた英和辞典で調べましょう。
この段階で「すべてを英語で」にこだわる必要はないかと思います。
指導者の下、読解してゆく形を採られるのが良いでしょう。
おうち英語で親御さんがリードされるのも良いかもしれません。
さいごに
「案ずるよりも産むが易し」とも申しますので…
早めに実物をお手に取られることをおすすめします。
こちらの記事にも英英辞典のことを綴っています♪
私自身は、「もっと早くに使い始めたらよかったな〜」と思っている方です。
(英検準1級取得してから使い始めました)
では、また…
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