推しが好きすぎて推しのことを考えているうちに読解力や文章力、発想力の低下など自分の頭の悪さに気づいてしまった件《私、人間以下でした編》

長々長と書いてきましたが、これでこの話は完結。

今までのを要約すると、推しを好きになり、自分が満足いく推しの二次創作をやりたくなりやったが誰にも評価されず、凹んだがまた推しに救われた。というカンジ。ナンノコッチャ。

さて前回、推しのラジオにて
・技術をしっかり磨け
・地道に頑張っていけばかならず評価されるからとにかく続けること
と言われた。
…あ、これ「労働」に対しての推しの見解なので二次創作頑張れって言ったわけではないです。あしからず。私が勝手にイイように解釈してるだけで。

じゃあもう技術を磨くしかないなと思った。
そんでもって、思った。「自分の満足のいくものをつくればいいだけで、それを人に見てもらう意味なんてない。他人の評価なんて別にいらない。自己評価しかいらない」
と。

気が楽になった。
そして改めて自分の話を読み直した。

「…何がいいたいんだこれは?」
びっくりした。

評価なんて到底されるわけのない『難しい独特な切り口でお話()書いちゃう私ってすごいでしょ?着眼点すごいでしょ?一風変わってるでしょ?』という文字の羅列がそこに並んでいた。
誰よりも推しを冒涜しているのは私だった。


凹んだ。
凹んだから、推しのラジオ聴き直した。
元気になった。
元気になったから、本屋に行った。
本屋に行って、「小説の書き方」「文章の書き方」という内容の本を買った。
帰ってきてを開いた。
きちんと伝わる!センスのよい文章の書き方 赤羽博之 https://www.amazon.co.jp/dp/B07V3DPMCJ/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_EgjzEb1YFNGNM


文が全く頭に入ってこない。
何を書いてあるのか分からない。
本の内容が分からない。

びっくりした。
本の中で著者が色々アドバイスをしてくれる。様々な事例を紹介してくれる。でも、全然分からない。文の意味が分からない。著者が何を伝えたいのか分からない。
「え?何?これをどう受け止めれば良いの?だから?」
しか出てこない。

怖くなった私は「本 頭に入ってこない」とググった。《音読したらいい》とあったから音読し始めた。やっと頭に入ってきた。でも何が言いたいか分からない。内容をまとめることにした。ノートとペンで書き写した。

やっと、本の内容を理解した。
怖かった。
いつの間にか読解力を失った自分が怖かった。

でも怯えていても始まらないから、本のアドバイス通り
・新聞のコラムを毎日書き取りして語彙力を身につけよう
・とにかく本を沢山読もう
を実践することにした。

コラムは置いといて、後者は困った。
とりあえず青空文庫アプリをインストールした。
10年ぐらい前に太宰治の女生徒に感動した覚えがある。太宰を読もう。
開いたのは、「グッド・バイ」。
『いや何がいいたいの?さっぱりわかんないけど…』
半分まで読んでやめてしまった。
感性が合わないのか?ここんとこ自殺衝動ないしメランコリーじゃないし…と人気ランキングを眺めて、知ってるタイトルを開いた。
坂口安吾「桜の森の満開の下」、夢野久作「少女地獄
『いやいやいや、何…?なんなの?何がしたいの??何を訴えたいの?』
と思った。
絶望した。

恐る恐る作品名をググってみた。
別世界がそこに広がっていた。

奥野健男は、『白痴』、『青鬼の褌を洗う女』、『夜長姫と耳男』と共に『桜の森の満開の下』を挙げ、「これは天才でなければ絶対に書けぬおそろしい傑作であり、坂口文学の最高峰といえよう」と述べている。また、坂口の全作品でどれか一つを選べと言われれば、『桜の森の満開の下』を挙げるとし、「芸術の神か鬼」が書いたとしか思えず、世界の文学の中でもこれほど「美しく、グロテスクで恐ろしい作品」は稀だと評している。
出典:Wikipedia

「え、ただ我儘な女に疲弊した男が狂っただけじゃね?だから何?」。としか思えなかったのだ。私は。
だからWikipediaの書評を読んで、自分の感受性や読解力を失ったことを思い知った。ああ、私はどれだけのものを見落として今までのうのうと生きてきたんだろう。

今一度自分を見直そうと思い、ノートとペンを持って自分の現状を書き出してみた。
・読解力がない
・感受性を失っている
・漢字がろくに書けなくなっている
・10年近く本を読んでいない。
・文はTwitterと2ちゃんねるでしか見てない
結論:終わってる

「ケーキの切れない非行少年たち」という本が話題だとTwitterで見て、あらすじ読んでまさかーwと思ったが、全く笑えない。
前回の記事でピクシブで二次創作読んで「○○だけじゃんwww浅い」と思ったと書いたが、浅いのはお前だ。


もうこれは技術を磨くとかいう話ではない。
失った読解力を取り戻さないとにっちもさっちもいかない。

推しにふさわしい人間に〜とか言う前に、『人間以下』。


…というわけでブログはじめてみました。
読解力を取り戻す様を記録できればと思います。

今、坂口安吾の「不良少年とキリスト」を読んでいます。ですが「濁点のリズム感がいいな」「文の書き方が現代でも通じるな」「色んな人を観察してるんだなぁ」と思うだけで、何を言いたいのか全くわかりません。助けて下さい。

読解力を向上するためのHow TO本をこれからAmazonで買い漁ろうと思います。

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