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ポルトガル語の鼻母音・nasalについて【YouTube動画】

YouTube動画を投稿しました。
ここ連日、ショート動画で投稿していた動画のまとめです。

第3弾の動画も撮影済ですので、そのうち投稿します。
予定では今日の夕方からショート動画で流す予定ですが
編集が全く終わってません。笑

▼第1弾▼

▼二重音字の鼻母音▼

世界中のポルトガル語学習者が苦戦している「鼻母音」

スペイン語はポルトガル語ととてもよく似ていますが、
鼻母音がありません。
スペイン語話者でも「ポルトガル語の発音は難しい/ 種類が豊富」と話しています。

フランス語にも鼻母音がありますが、
少し調べてみたところ、ポルトガル語よりも種類は少ないですし、
性質も、似てるようで少し違います。

本当に特殊で、難しいそうです。
だからこそ多くの人が「ポルトガル語はメロディアスな言語だ」と
口を揃えて言うのだと思います。
世界中の人が苦戦しているので
私たち日本語話者からしても難しいのは当然です。

日本人に特化した解説

私は日本語1つだけが母国語ですが、
鼻母音の正しい出し方を知っています。
幼少期から教えてもらっていたおかげでしょう。
多くのレッスンをこなしてきて見えてきた「日本人のクセ」を紐解き、
そこから「日本人には何が必要か」「何を理解できていないのか」を見極めました。
そこから「どうすれば日本語話者でも適切な鼻母音を表現できるか」の秘訣を見つけました。
私も、どちらかというと皆さんと同じ「日本語話者」です。
「どうしてできないのか」「何が違うのか」という苦悩や挫折を味わってきましたし、理解できます。
だからこそ、私の解説には説得力があると自負しています。
是非、参考にしてみてください。

動画の内容

タイムスタンプのリストです。
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▶︎ 口の中の構造
▶︎ ポル語鼻母音と同じ日本語
▶︎ コツ① 母音2〜3個分あるくらい発音
▶︎ コツ② 口母音から鼻母音へグラデーションで移行
▶︎ コツ③ 口の息を遮断しない
▶︎ コツ④ 「口のついでに鼻からも出す」という考え方
▶︎ 二重鼻母音
▶︎ ネイティブには分からない私たちの困難
▶︎ ブラジル人が発音できない日本語
▶︎ ポルトガル語を愛してるからこそ
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣

▶︎ 口の中の構造
▶︎ ポル語鼻母音と同じ日本語
前の鼻母音解説動画でも話した内容です。

▶︎ コツ① 母音2〜3個分あるくらい発音
鼻母音の発音をするための適切な所要時間です。
これがないと、すぐ次の文字の発音が始まってしまうので、
鼻母音の音が出ないまま終わってしまいます。

▶︎ コツ② 口母音から鼻母音へグラデーションで移行
口母音から鼻母音へバツッ!とスイッチングしてしまう方が非常に多いです。
これは最近話している「少し前から準備を始める」にも関わってくることですが、
いきなり鼻母音に切り替えるのではなく、
少し前から鼻母音の音を出しておくのがコツです。

▶︎ コツ③ 口の息を遮断しない
「鼻母音だから」と言って、鼻からしか息を出さない方が非常に多いです。
わざわざ遮断しなくてもいいのですが、
実は「遮断」した方が出す息の量を減らせるので、
体がラクな方法を取ろうとしている「人間の本能」が潜んでいる可能性もあります。

▶︎ コツ④ 「口のついでに鼻からも出す」という考え方
コツ③の解決法です。「鼻から出す」のではなく、「ついでに鼻から出す」と考えた方が鼻母音を攻略しやすいです。
これは発音記号を見れば理解できます。
lindo [ ́lĩdu] は「リンド」とは書いていません。「リード」です。
つまり、nasalをしにいくのではなく、「リード」と言いながら「リ」の部分でnasalをかけるだけなのです。
「リード」という音を出すためには、口からの息も出す必要があります。
出なければ「ンン〜ド」というような音しか響いてきません。
なので鼻からだけでなく、口からも息を出さないといけないのです。

▶︎ 二重鼻母音
コツ①の「2〜3個分あるように発音する」と真逆のことを言います。
1つの音節に2つの鼻母音が入っているので、素早くいう必要があります。
だけどその鼻母音を出すには、母音2〜3個分ないと、十分な鼻母音の音を出すことができません。
coração などが該当しますが、とても難しい発音です。

▶︎ ネイティブには分からない私たちの困難
日系ブラジル人の方に「これは日本人じゃないと解説できない」と言われたことがあります。
ネイティブの先生には見えていない困難も、私たちは乗り越えないといけないのです。

▶︎ ブラジル人が発音できない日本語
「ふ」は日本語の音なので、ブラジル人が発音できない音の1つです。
このように、母国語ではない言語を学ぶことは、誰にとっても難しいのです。

▶︎ ポルトガル語を愛してるからこそ
それでも喋りたい、歌いたい。
だから私はポルトガル語を解説していますし、皆さんも学んでみたいと思っているはずです。

母国語以外の言語はすべて、一筋縄ではいかない

動画を撮ってみると、実にいくつもの注意点やコツが見えてきました。
第3弾を撮ったのも、伝え忘れたことがたくさんあったからです。
多すぎて混乱してしまうかもしれないのでいずれ文字でも書こうと思いますが、
とりあえず流し見程度に見て、「仕組み」をなんとなく理解してみて下さい。

音楽をやる方は絶対に発音を学んでほしい

これだけ多くのタスクをこなさないと
ポルトガル語の「正しい鼻母音」を発音することができません。
確かに、なんとなくできていて、
会話で困らなければ問題ないかもしれません。

ですが、歌を歌う方は絶対に発音を学んでほしいと思います。
耳触り(言葉の聞こえ方)の問題もありますが、
ポルトガル語の発音ができない
=ポルトガル語の「言葉のグルーヴ」を持っていない
=音楽のグルーヴとの融合ができない

というように音楽の質の高さにも関わってきます。
ポルトガル語、そして発音を学んでいないことは
「音楽をやっている」とは言えないと私は考えています。
サンバミュージシャンの父を持つ私の目線では、
言葉を選ばずに申し上げると
「ブラジル音楽への敬意の欠如、冒涜」に繋がるとすら考えています。

音楽に関わりのない方でも、
少しでもいいので発音を学んでみてほしいと思います。
日本人なのに流暢な英語を話す方の動画を見たことがあると思いますが、
とても聞き心地が良く、爽快な気分になりませんでしょうか。
私はなります。
皆さんも是非、そのような人物になって
ポルトガル語会話を楽しんでいただきたいと思います。
これまで、日本語目線で
ポルトガルの発音を専門的に教えてくれる方はほとんどいなかったかもしれませんが、
今はもう、私がいるので安心して下さい。

体験レッスンや個人レッスンに申し込むことに抵抗を感じるのであれば、
Kindleの本を参考にしてもいいですし、
動画だけで学んでもいいです。
近いうちにワークショップも開催したいと思いますので、
そこで一緒に学んでいってもいいと思います。
最も良くないことは「何もしないこと」です。

人に言うだけでなく、自分でも実行しようと考え、
初学者の気持ちを知るためにイタリア語の勉強を再開したり、
ポルトガル語会話上達のためにシャドーイングなどに力を入れ始めました。
皆さんと一緒に学びを増やしていこうと思います。

♡ ••┈いつもご覧くださりありがとうございます┈•• ♡
私のレッスンでは、
・発音矯正
・音声学に基づいた「日本語のクセ」と「ポル語の特徴」の解説
・「ポル語グルーヴ」のブラジル音楽への落とし込み方
などを教えています。
YouTubeでミニ講座を投稿している他、オンライン無料レッスンも行っています。
ご興味がある方は是非YouTubeチャンネルHPをご覧ください.*˚✩
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡

✼••┈ A sua professora ┈••✼
꧁愛マリアンジェラ꧂

著書
『日常ポルトガル語会話ネイティブ表現』(出版: 語研)
※共著

電子書籍 (すべてKindle Unlimited対応)
【ブログまとめ本】
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話』
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話2』
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話3』

【ボサノバ発音解説本】
『「イパネマの娘」発音・文法・歌い方解説』

Kindle Unlimited会員(サブスク/月額会員)になると、上記の本は無料で読めます。

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