ポルトガル語学習時は、是非カタカナを使ってください③
続きです。
これまで、
「カタカナで解説するメリット」
をお伝えしてきましたが、同時にお伝えしたいことは、
みなさんも、どうぞカタカナを使って学習してください
ということです。
カタカナを禁じられているから...
という理由で理解が進まず、学習の妨げになっているようなことがあれば、
私にとって、それはとても悲しいことなのです。
要は、カタカナのように発音しなければいいだけなのです。
きちんと「ポルトガル語というもの」を理解していればいいのです。
そのあとで、発音の細かい調整をしていけばいいのです。
少なくとも私は、そのメソッドをきちんとお伝えします。
世の中に潜む危険
残念なことに、「外国語の日本語表記の仕方」という大まかな決まりがあるらしいのです。
「表記の基準」に則った結果、
日本で出版されるポルトガル語の本は、
アクセント用の「ー」や「ッ」が書かれていないようです。
子供の頃から、
「どうしてみんな、『ー』や『ッ』なしでポルトガル語を喋るんだろう」
と不思議に思っていました。
最近、ようやくその謎が解けました。
しかしそうなると、
elaを「エラ」と読んだりしてしまいます。
本来は「エーラ」です。
「エラ」のような間違った音がポルトガル語だと思って発音してしまっている方が、非常に多いです。
とても残念ですが、国や学者の方々が定めた基準なので仕方がありません。
世の中にはこういう危険が潜んでいますので、
ご自身で「本来の発音」を調べられるようにしておくといいと思います。
音楽に関して
歌手の方などは、「ー」や「ッ」が欠けているせいで、
メロディーラインの音符の長さと合わなくなり、なかなか上達しません。
楽器を演奏する方は、口で言葉の音頭を取らない分、もっと困難になってくるのではないでしょうか。
なので、慣れるまではカタカナで読み仮名を書いてもいいと思います。
エラ
エーラ
「ー」があるかないかだけで、音の長さが変わってしまうことを感じると思います。
そしてポルトガル語発音の法則を理解したら、
「いずれはカタカナ表記をなくしていこう」という目標を必ず立ててください。
向かう先を定めておけば、脳は無意識にそちらの方向に向かってくれます。
私の話
私も以前は、カタカナで読み仮名を書いて、パッと読めるようにしていました。
でもそのうち、カタカナだと読みにくくなってきました。
「どんな文字列なのか」が分からないと、言えなくなっていったのです。
きっとみなさんにも、そういう現象が起こると思います。
余談ですが、
日本語のナレーション原稿を読むとき、
外来語はもちろんカタカナで書かれています。
しかし、カタカナだらけだととても読みにくくて、
私は横にアルファベットで、本来の英単語をアルファベット文字で書いています。
そうでないと、パッとカタカナを見ただけでは、
どんな単語か理解できないのです。
アトランティックオーシャン
Atlantic Ocean
声に出して読む時、
英単語の方がスッキリしてて、何が書かれているのかすぐに理解できます。
結局、その単語の「本来の姿」が一番しっくりくるようになっているのかなぁと思いました。
✼••┈ A sua professora ┈••✼
꧁愛マリアンジェラ꧂
著書
『日常ポルトガル語会話ネイティブ表現』(出版: 語研)
※共著
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