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sxsw2018 未来を創るオースティンの熱気

*別プラットフォームで運営していた過去の留学記を移行したものです(留学期間:2016-2018)

開催開始後に舞い込んだ話で、急遽後半数日のみSXSWに行かれる事になった。デザインとテックのコミュニティが盛り上がっている街でもあり、CESよりもスタートアップに特化しているとのことでとても興味のあったイベントです。今回行かれる事になったのはとても幸運でした!

日本からのお客様のコミュニケーションサポートの役割があったので、ほぼ自分の興味の向く分野のセッションや展示には行かれていないですし。盛り上がりのピークを超えた後からの参加だったので、そのあたりのバイアスがかかっている前提でイベント全体について思った事を書き留めていこうと思います。

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SXSWは展示会として語られることもありますが、展示会というよりも巨大なコンファレンスだったりイベントと捉えるのが適切かなぁと。公式の開催日程は約10日と、イベントとしては非常に長いです。多分これには歴史が関わってて、もともとはもっとずっと小規模の音楽フェスから発祥。その後フィルム部門が加わり、テック系とどんどんジャンルは増えていき、今は何でもありな状態になっています。期間中は初日から数日間インタラクティブ(スタートアップ・テクノロジー・ビジネス)関係の展示やレクチャー、その後重ねてフィルムに移ってゆき、週末の音楽フェスで締める形です。

なんと会場のテキサス州オースティンへの経済効果は、昨年$350Mにのぼったとか。巨大なお祭りのようです。メインの会場は、市内の5つくらいの高級ホテルと展示会場で、3箇所くらいは2ブロック以内に位置しています。セッションの間に休憩時間が無いものでも、車を使えば10分以内に移動できるイメージです。期間中にUberで乗り合った方々や運転手さんたちも、話題はSXSWの事ばかり。ただある運転手さんの感覚では、昨年より人出が減っているとか。

毎日、朝9時ごろから6時まではプレゼンやパネルディスカッションがびっしり組まれていて、市内の会場至る所で同時に開催されているので、まずスケジュールを組むのが一苦労です。興味のあるものが重なっていることもしばしばで、更に混雑具合によっては定員オーバーで会場に入れない場合もあるので注意が必要。その合間で企業展示も見るとなると、滞在期間全体の予定をしっかり組んでおき、バックアッププランまで考えておくと良いかもしれません。賛否両論ありますが、移動しながらも情報を閲覧できる公式アプリが便利です。

セッションは色々な種類があって、決してテクノロジー関係のみでは無いです。シビックイノベーションだったり、たまたまUberで一緒になった方は、イベントとセキュリティについてのセッションのスピーカーでヒューストンの警察官でした。普段関わらない分野の話を聞けるのがとても面白いと言っていました。テクノロジーの祭典と言われているけれど、私には未来を作るという視点が核になっているように思えました。

新しい技術を学ぶといった目的でSXSW視察なさる方も多いのでしょうが、視察といった意味ではあまり助けにならないイベントかもしれません。もう既にプロトタイプが出来たものを展示しているので、視察し持ち帰って開発したのでは完全に出遅れます。どちらかと言うと、既に企画している新しい事業があってパートナーを探すとか、自分の分野と全く違った視点を探しに行くような活用の仕方が良いのかなぁと感じました。

恐らく、専門分野での新しい発見はそんなに期待できず。同じ志を持った仲間を探しに行くとか、視野を広げるのには最適なように思います。あれだけセッションが組まれているのに、各ミートアップにもそれなりの人が集まっているのはそう言う事なのかと。

色々と自由に動けなかったのは残念でしたが、前から興味のあったSXSWがどんなイベントなのかが見えたので、本当にこの機会には感謝しています。来年はボランティアしたいなぁ〜

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