S4 R4 DMBAの卒業プロジェクト
*別プラットフォームで運営していた過去の留学記を移行したものです(留学期間:2016-2018)
R4が終わり、いよいよ残るは最後のResidencyのみとなりました。この2年間、毎月行っていたSFも来月で最後。お天気はイマイチですが、行くたびに新しいサービスが始まっていたり、友人に会えるSF行きがなくなると思うと寂しいですね。今回のResidencyでは、授業前日にちょうど前職の仲間の出張期間が重なっていて会う事ができました。新しい職場で活躍されている話や業界の話ができるのはとっても貴重です。
今学期は、卒業プロジェクトであるベンチャースタジオのプロジェクトを中心に進んでいます。来月の最終授業ではビジネスピッチ&ビジネスプランをレポートとして作成するので、今はビジネスの細かなところを設計しています。私たちのアイデアは、就職面接用のビジネススーツレンタル。米国では特にビジネスカジュアルが浸透しているので、日常ジャケットなどを羽織る必要はほぼ無い職種が多いですが、服装は面接官の印象を作る大きな要素です。Rent the Runway (RTR)やStitch fixといったファッションテック企業が消費者の行動を変えつつあるので、タイミングとしてもぴったりです。
この授業では、MITの「24ステップメソッド」を使っています。ユーザーリサーチなどデザイナー的側面とビジネス面のTAM(マーケットサイズ)測定、COCA(顧客獲得コスト資産)やLTV(顧客あたりの利益分析)を組み合わせて進めていきます。私たちのチームは、最初5エリアくらいにテーマを絞り、そこからリモート勤務&流産を検討しました。インタビューやオンラインアンケートも結局両方のテーマに沿って行ったのですが行き詰まってしまい。。。メンバーの体験を軸にスーツ案にピボットしました。
学校のプロジェクトでは興味分野や課題感に加え、授業で求められている事や学ぶ事との相性もあるので。今はメンバー全員スーツ案に変えて良かったと思っていますが、ピボットした時点では前のトピックに思い入れがあったメンバーのモチベーションが低くなったのが顕著でした。チームプロジェクトでは、精神面での協力も不可欠ですよね。
テキスト:Deciplined Entreprenearship
ベンチャーのチームを決めるまでは結構もめたのですが、今回、私にとってはとてもやりやすいグループです。お互いの強みや弱みが分かっているし、何より全員しっかりコミットしているので安心感があります。個人的には、個人のスペシャリストスキルよりもグループワークスキルの方が重要だと思っています。前者は外注(だったり学んだり)できますが、後者は無ければチームが機能しないからです。
振り返ってみると、DMBAで学んだ事の多くは、各クラスのグループワークの経験から来ています。特にデザインプロセスは答えが出ない問いに取り組むようなものなので、チームワークがとても重要。チームが同じビジョンを持っていないと、1つのビジネスにまとまらない。。。
なんだかんだでアプリのインターフェースデザインなどを担当する事が多かったのですが、今回はファイナンス担当に手を挙げました。これまではビジネスモデルキャンバスレベルの試算で終わる事が多かったのですが、この卒業プロジェクトではPL/BS/CFの会計基礎書類まで課されているので、ビジネス側の経験が積めるかと!投資家にプレゼンする体で作るので、数字からもビジネスモデルが読み取れ、何にいくらくらい必要なのか感覚を研ぎ澄まさなければなりません。ビジネス面に寄っているとはいえ、コンサル時代ともまた少し違ったスコープなので楽しんでいます。
並行して、卒業展示会があるのでデザイン面のタスクも増えて行きます。この、ビジネスとデザインの両輪で進めていくのがまさにDMBAのプログラムらしさな気がします。
残り1か月、ラストスパートです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?