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茶道との出会い

*別プラットフォームで運営していた過去の留学記を移行したものです(留学期間:2016-2018)

昨年の夏以降にお目にかかった方は、私が茶道の話をよくするようになったのをご存知かと思います。昨年の夏から、ロサンゼルスで茶道のお教室に通い始めました。パートタイムの仕事でリサーチする機会があったのが直接のきっかけですが、教室に通おうと思ったのは直感だと思います。何だかやけに惹かれるものがあったのです。正直、茶道を始める敷居の高さを認識せずに戸を叩いてしまったもので、今となってはよく勇気があったなぁと思うのですが。

それから、母が少し茶道を習っていた事を知り、周りの友人も茶道に関わりのある方がいたのを知ったりと。直接関係のあるお茶や陶器、お菓子や着物などなどへの興味とともに世界が広がった気がします。これまでの習い事も、師につくような形のものは無く、先生を中心にお教室の生徒たちの中での先輩後輩関係などから、とてもたくさん学ぶものがあります。

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驚いたことはいくつもあるのだけれど、中でも衝撃だったのは、お茶を頂く側のお客さんもかなりの作法を心得ていなければならない事。私は、皆さん茶名を持たれているような大先輩方と一緒の時間帯で、お稽古をさせていただいているので、本当に色々なお点前を経験させて頂いています。お点前ごと、そして使われるお道具ごとに頂く方も作法が変わるので、とても大変です。

もう1つは、お抹茶からとても広い世界が広がっていく事。お点前に欠かせないお道具から、陶芸や有名な窯元だったり生地の仕立てや模様。掛け軸にお香にお菓子。そして、着物に季語にと広がって行きます。お茶室を作るもの1つ1つのストーリーをとても大事にするのです。思いがけず、アメリカでも手軽に手に入る材料で和菓子作りに挑戦したり、先日は日本から母から受け継いだ着物を持って帰って来たりしているこのごろです。今週末にお着物を着る機会があるので、とても楽しみ。

ビジネススクールに繋げると怒られそうだけれど、これは昨今唱えられているマーケティング論にもとても通じるところだと思ってます。戦国の世からストーリーテリングが実践されていたなんて。AIや自動運転、ARが実用に近づいて来ている今だからこそ、現在で瞑想やマインドフルネスが盛り上がっているとも感じます。茶道は五感で感じる事やコミュニケーションが核にあるので、次世代のリーダーたちに受けるのではといった直感も、実は茶道を続ける原動力になっています。

茶道については尽きないので、また書きたいと思います!

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