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今年の春、僕は無事に第一志望に合格して、ようやく高校受験から解放された。
実は結構ギリギリ合格だったので、本来なら春休みにもっと勉強するべきだったのだけれど、流石に遊び呆けた。
春課題もたくさんあったがサボった。サボったせいで期限過ぎた後も仮病で休んだりして終わらせるはめになった。長期間勉強という行為をしなかった僕は、この課題がかなりしんどかった。しかもこの課題をやっている最中にも学校はちょくちょく課題を出してくるし、新しい環境で慣れないことも沢山あるから学校が終われば心身ともに疲れ切るし、塾にも行き出してそこもやることあるしで、初めの1週間はかなり苦しかった。
そしてこの経験が後々学校が嫌になる理由になった。
一応僕が入った高校は偏差値が65以上70未満の世間一般にいう進学校だったので、クラスメイトは皆賢かった。中学の頃は上位だったが、高校になるといきなり下位30人あたりになったので、今まで自分はそこそこ勉強ができることが取り柄だと思ってたのでショックだった。それに、皆勉強一筋ではなく、例えばフランスに公演をしに行く人や、旧帝大を目指す人はザラにいるし、歌がめちゃくちゃ上手い人だっていたり輝いていた。そんなことない人も居るんだろうけど、そんな人も結局僕よりは勉強ができた。
後、僕は昔から運動神経が悪いのでそれでも負けた。ギターは多少できたので軽音部に入ったが皆僕より上手かった。
全てにおいて負けた気がしたし実際そうなんだと思う。なにをしても本当に皆んな僕より優れてるので、初めてクラスに居づらさを感じた。
6月は学校を休みがちになった。
あんまり休むので父が美術館に僕を連れてった。最新テクノロジーと現代問題の融合をテーマにしたマニアックすぎる展示品しかなかったのでつまらなかった。帰りに父が車を運転しながら、脱サラして独立しようと思う旨を伝えてきた。その時は何となくいいと思うと言ったが、帰って思い返して途端にお金の不安が僕を襲った。将来やっていけるにだろうかと思った。人生で初めてこんなことで心配になった。平凡で安定した軸から一家共々自ら外れてしまうのかとか、下の兄弟たちは大丈夫なのかとか思うと、何故か自分の心に中に責任感が生まれた。
もし何かあった時のために、少なくともまだ学歴社会のうちに良い大学に入って稼げるようになっておかなければと思った。そしてペンを持って勉強した。すると何とか学期末テストでは少し軌道に乗り始めた。
そしてすぐに高校初めての夏休みが始まった。

遊び呆けた。

もちろん課題もある。沢山。
そして2学期まであと一週間。課題を進めるべき今もなぜかブログを書いている。
だが実はこれでよかったと思ってる。
僕はこの夏が久しぶりに楽しかった。中3の夏が勉強漬けだったからというのもあるが、コロナからようやく解放されたから沢山いろんなことができたからだ。
後悔はしていない。来年の夏は勉強しまくる予定だ。
いつも夏は中途半端に勉強して、それ以外はずっと怠惰な生活をしていたから、中途半端な気分になって次の年こそ後悔しないと思ってたが、今年は遊びまくったので来年頑張ることに抵抗がなくなった。
責任感は薄れた。父はまだ失敗気味だが、すぐに結果が出るものでもないと自分に言い聞かせたら不安が解消された。

二学期は頑張りたい。せめて学力が校内で真ん中になれば万々歳だ。

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