議員のロシア訪問
鈴木宗男議員が所属政党の了解なしにロシアを訪問したという理由で厳しい処分を受けようとしている。以前も猪木議員が国交の無い北朝鮮を訪問したことで、懲罰委員会にかけられ登院停止30日という処分を受けた。
国交がない国または紛争地域や政治的に緊張関係にある国に対して国会議員が調査や調停のために訪問することは糾弾されることなのだろうか。むしろそのような活動は平和を創生、維持する上で必要な活動なのではないだろうか。
確かに、やり方は他にもあったかもしれない。まだ良好な関係を維持している中国で会談するとか、いろいろな手段はあっただろう。しかし直接行って何が悪いのか。鈴木氏が主張するようにロシアは完全勝利とはいかないかもしれないが負けはしないだろう。戦後があるとしたら、ロシアとの友好関係の回復は誰がするのだ。同じことが対中国に対しても言える。このままアメリカと一緒になって緊張状態を高めていけばいずれどこかで衝突が起きる。その時、中国を本当に敵国として扱えるのか。実際は隣人なのに。
戦争を止める唯一の方法は互いに知り合うことだ。友人が痛む姿を想像して戦争を起こせるわけがないからだ。